主屋の正面に構えるケヤキの薬医門
森田家住宅門は、東京都あきる野市小川にある江戸時代末期(1830年〜1868年)の薬医門で、平成25年(2013年)12月24日に国の登録有形文化財となった。登録番号は13-0320である。
森田家住宅門は主屋の正面、敷地の南側に構える表門である。一間の薬医門で、屋根は切妻造の銅板葺、間口は2.7メートル。東側は見世蔵の西の壁に取り付き、西側からは板塀が延びる。左右に袖塀を設け、東側の袖に潜戸を開いている。
登録の理由 ― 表構えの中心
文化庁の解説は、森田家住宅門を「間口の広い表門」とし、見世蔵や板塀とともに風格ある表構えをつくっている点を評価している。本柱・冠木・梁にはケヤキの良材が使われている。
門の役目は、通りと屋敷の境をしるすことにある。見世蔵が商いの顔、前の蔵が角の押さえだとすれば、門は客を主屋へ迎え入れる正式な入口であり、主屋の式台玄関がある正面に向き合って構えている。
見どころ ― 深い軒と、柱ごとに違う礎石
森田家住宅門の屋根は箱棟を載せた切妻で、わずかに反りがつく。所有者側の解説によれば、正面(南側)の軒の出がとりわけ深く、表側へ大きく張り出している。薬医門は本柱を門の中心より前へ寄せ、控柱を後ろに立てる形式で、表の軒が深くなるのはそのためである。
足元もよく見たい。本柱は切石の礎石に据えられているのに対し、控柱は自然石をそのまま礎石に使っている。表から見える柱には手をかけ、後ろの柱は素朴に納める。同じ門のなかで格の付け方が分けられている。
見学方法
森田家住宅門は睦橋通りに面しており、外観はいつでも通りから見られる。門は主屋の正面に構えているので、門の前に立てば屋敷の中心線上に立つことになる。門をくぐって敷地に入る場合は所有者の許可が要る。
撮影についての決まった案内はないが、通りからの撮影に支障はない。門の内側は住まいの領域であることに配慮したい。屋敷への行き方は森田家住宅のページにまとめてある。
Q&A
- 森田家住宅門は見学できますか?
- 森田家住宅門は睦橋通りに面しており、外観は通りからいつでも見られます。門をくぐって敷地に入るには所有者の許可が必要です。
- 森田家住宅門はどんな形式の門ですか?
- 一間の薬医門で、切妻造・銅板葺の屋根をかけ、左右に袖塀、東側に潜戸を設けています。
- 森田家住宅門はいつ建てられましたか?
- 江戸時代末期(1830年〜1868年)の建築とされています。
- 森田家住宅門にはどんな木材が使われていますか?
- 本柱・冠木・梁にケヤキの良材が使われています。
- 森田家住宅門はいつ登録有形文化財になりましたか?
- 平成25年(2013年)12月24日に登録されました。登録番号は13-0320です。
基本情報
| 名称 | 森田家住宅門(もりたけじゅうたくもん) |
|---|---|
| 所在地 | 東京都あきる野市小川字小仲633-1 |
| 指定区分 | 登録有形文化財(建造物) |
| 指定年 | 平成25年(2013年)12月24日登録(登録番号13-0320) |
| 員数 | 1棟 |
| 寸法 | 木造、間口2.7メートル、左右袖塀及び潜戸付 |
| 所有者 | 非公表(文化庁データベースに記載なし) |
| 公開状況 | 外観は通りから見学可 |
参考文献
- 国指定文化財等データベース(文化庁)― 森田家住宅門
- https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00009735
- 文化遺産オンライン ― 森田家住宅門
- https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/207454
- 甘味茶房 見世蔵久森 ― 文化財
- https://www.hisamori.biz/pages/10/
- あきる野市 ― あきる野市内の指定文化財・登録有形文化財一覧
- https://www.city.akiruno.tokyo.jp/kanko/0000001910.html
最終更新日: 2026.09.25