主屋の西に建つ家財の蔵
森田家住宅西蔵は、東京都あきる野市小川にある江戸時代末期(1830年〜1868年)の2階建の土蔵で、平成25年(2013年)12月24日に国の登録有形文化財となった。登録番号は13-0317である。
森田家住宅西蔵は主屋の西に東西棟で建ち、東の妻側を戸口とする妻入の蔵である。土蔵造2階建、切妻造で、桁行7.3メートル、梁間5.6メートル、建築面積41平方メートル。屋根は置屋根式の桟瓦葺で、鉄板葺の見世蔵や前の蔵とは屋根の表情が違う。
登録の理由 ― 当初の棚と墨書が残る家財蔵
文化庁の解説は、森田家住宅西蔵を「家財蔵として使用された土蔵」と位置づけている。米蔵や味噌蔵が生産と食にかかわる蔵だとすれば、西蔵は家の道具や調度をしまう蔵である。用途ごとに蔵を分けた森田家の屋敷のなかで、暮らしの側を受け持った1棟といえる。
所有者側の解説によれば、1階・2階とも部屋いっぱいに棚が組まれ、2階の棚にはさまざまな墨書が残っている。墨書は建てられた当初のものと見られている。何をどこに置いたかを書きつけた記録であれば、家の暮らしを具体的に知る手がかりになる。
見どころ ― 観音扉と掛子塗の戸、登り梁の小屋
森田家住宅西蔵の正面は東の妻である。戸口には観音開きの扉と2枚の大戸が付き、防火のための重い戸が幾重にも重なる。東面の2階には庇付きの小窓を開け、そこに掛子塗の戸を立てる。掛子塗は、戸と枠の合わせ目を段状に塗り重ねて、閉めたときに隙間なく噛み合うようにする左官の技法である。
外壁は漆喰塗り。屋根裏の小屋組は、梁を斜めに架ける登り梁の形式で組まれている。2階の天井を高く取れる架け方で、棚を背高に組むことができた。
見学方法
森田家住宅西蔵は屋敷の内側、主屋の西にあり、通りからはほとんど見えない。内部は公開されておらず、棚や墨書を見る機会は一般には設けられていない。
敷地に入る場合は所有者の許可が要る。撮影についての決まった案内はない。屋敷への行き方は森田家住宅のページにまとめてある。
Q&A
- 森田家住宅西蔵は見学できますか?
- 森田家住宅西蔵は屋敷の内側にあり、内部は公開されていません。通りからもほとんど見えず、敷地に入るには所有者の許可が必要です。
- 森田家住宅西蔵は何に使われた蔵ですか?
- 家財を納める蔵として使われました。1階・2階とも部屋いっぱいに棚が組まれています。
- 森田家住宅西蔵に残る墨書とは?
- 2階の棚に書かれたさまざまな墨書で、所有者側の解説では建てられた当初のものと考えられています。
- 森田家住宅西蔵の大きさは?
- 桁行7.3メートル、梁間5.6メートルの土蔵造2階建で、建築面積は41平方メートルです。
- 森田家住宅西蔵はいつ登録有形文化財になりましたか?
- 平成25年(2013年)12月24日に登録されました。登録番号は13-0317です。
基本情報
| 名称 | 森田家住宅西蔵(もりたけじゅうたくにしぐら) |
|---|---|
| 所在地 | 東京都あきる野市小川字小仲633-1 |
| 指定区分 | 登録有形文化財(建造物) |
| 指定年 | 平成25年(2013年)12月24日登録(登録番号13-0317) |
| 員数 | 1棟 |
| 寸法 | 土蔵造2階建、桁行7.3メートル・梁間5.6メートル、建築面積41平方メートル |
| 所有者 | 非公表(文化庁データベースに記載なし) |
| 公開状況 | 非公開 |
参考文献
- 国指定文化財等データベース(文化庁)― 森田家住宅西蔵
- https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00009732
- 甘味茶房 見世蔵久森 ― 文化財
- https://www.hisamori.biz/pages/10/
- あきる野市 ― あきる野市内の指定文化財・登録有形文化財一覧
- https://www.city.akiruno.tokyo.jp/kanko/0000001910.html
最終更新日: 2026.09.25