和歌山県の重 要 文 化 財
Important Cultural Property of 和歌山県和歌山県に所在する重要文化財。
和歌山県高野山の円通寺(円通律寺)に伝わる国指定重要文化財「紙本白描不動明王二童子毘沙門天図像」を、世界遺産・高野山の歴史と密教文化の魅力とともに紹介。白描による線描の美しさ、不動明王・二童子・毘沙門天という稀有な構成の意義、所有寺・円通律寺の沿革、そして高野山を訪れる旅の楽しみ方を、海外からの旅行者に向けて分かりやすく解説します。
和歌山県の高野山地蔵院に伝わる重要文化財「紙本著色高野大師行状図絵〈第一巻補写〉」をご紹介します。真言宗の開祖・弘法大師空海の生涯を絵画で物語る貴重な絵巻で、後世に補写された巻第一は、千二百年にわたり受け継がれてきた信仰の証です。高野山霊宝館での企画展や、世界遺産・高野山の見どころとあわせてご案内いたします。
和歌山由良の興国寺に伝わる、弘安九年(一二八六)の銘をもつ法燈国師の頂相彫刻。開山の高僧をその面貌まで写実的にとらえた鎌倉時代の肖像彫刻で、寺の重宝として大切に守り継がれており、常設の展示には供されない。
西国二番・紀三井寺が伝える平安時代の二尊。梵天・帝釈天と呼ばれるが菩薩形に造られ、作風も異なるためもと一具ではないとされる。像高は約一六四・一六一センチ。二〇二三年より本堂裏の大光明殿で常時拝観できる。
高野山の塔頭・遍明院が伝える鎌倉時代の渡海文殊の一群。獅子に乗る文殊と四人の眷属が波の上を進む、物語性に富んだ形式で、一基として数えられる。現在は山の博物館である霊宝館が保管し、企画展で随時公開される。
高野山の塔頭・遍照光院が伝える鎌倉時代の持国天立像。仏法世界の東方を守る四天王の一尊で、甲冑をまとい足下に邪鬼を踏む武将形に力強くあらわされる。現在は山の博物館である霊宝館が保管し、企画展で随時公開される。
昭和六十二年、道成寺の秘仏の胎内から現れた奈良時代の木心乾漆千手観音。面部を欠きながら背面に八世紀の造形を残し、聖林寺の国宝にも通じる古仏の、思いがけない発見と、寺の創建にさかのぼりうる価値を紹介する。
三十三年に一度だけ開帳される道成寺の秘仏、北向観音。八世紀の古仏を胎内に納めるために南北朝時代に造られた鞘仏で、本堂と同じ時期の作とされる。その特異な構造と役割、そして次の開帳の見込みまでをひもとく。
高野山に現存する最古の建造物である、金剛三昧院の国宝・多宝塔。その内陣に北条政子の時代から坐し続ける五体の如来坐像を、運慶作とする伝承や世界遺産としての位置づけ、秘仏としての公開状況を交えて紹介する。