全国の登録有形文化財
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奥州市水沢の旧安倍家住宅庭門は、主屋の北に広がる庭園の東辺に立つ大正後期の腕木門。切妻造板葺の一間一戸で、繰形付きの腕木が軒を受け、冠木の上に透彫の欄間をはめる。間口1.1メートル。2022年に登録有形文化財となった。
旧菅野家住宅主屋は岩手県住田町世田米の旧街道に西面する明治後期の町家。通り土間に沿う3室と、2階表の手摺り付き縁の座敷2室が特徴で、6棟で唯一「再現することが容易でないもの」として2017年に登録された。
旧菅野家住宅土蔵一は岩手県住田町世田米の離れの東奥に建つ明治42年の土蔵。桁行9.1m・梁間5.5mの切妻造妻入の置屋根で、小屋組はキングポストトラス。窓は階ごとに面を変え、土戸が付く。2017年登録。
旧菅野家住宅土蔵三は岩手県住田町世田米の敷地南側に東面して建つ明治33年の土蔵。桁行9.1m・梁間3.6m、建築面積33㎡と6棟で最小。基礎石上を全面漆喰で塗り鉢巻を回し、西半だけに2階床を張る。2017年登録。
旧菅野家住宅土蔵二は岩手県住田町世田米の敷地東端に建つ明治32年の土蔵で、建築面積99㎡と最大。南北2棟の土蔵を一体にして置屋根を架け、北は和小屋、南は天井の高い平屋でキングポストトラスを用いる。2017年登録。
旧菅野家住宅土蔵四は岩手県住田町世田米の中庭に面して建つ明治42年の元文庫蔵。桁行9.6m・梁間5.1mの切妻造妻入の置屋根で、石積の基壇に建ち、2階妻面の窓廻りを黒漆喰で飾る。内部は柱を密に立てる。
旧菅野家住宅離れは岩手県住田町世田米の主屋の東に連なる明治43年の入母屋造2階建。当初は養蚕施設で、1階は階高が低く根太天井。上下とも8畳・6畳の2室に矩折れの内縁を回す。2017年に登録有形文化財となった。
遠野ふるさと村に立つ旧菊池喜右ヱ門家住宅は、部屋が一直線に並ぶ直家(すごや)。江戸後期の茅葺寄棟屋根と石を置いた切妻の厨房屋根が残り、南部の質素な農家暮らしを今に見せる登録有形文化財です。
遠野ふるさと村の旧菊池家住宅(大野どん)は、土間と馬屋を突き出すL字の南部曲り家。床の間付きの奥座敷を備えた明治初期の大型農家で、馬とともにあった南部の暮らしを伝える登録有形文化財です。
花巻の旧城下武家町に立つ旧菊池家住宅西洋館は、大正15年に建てられた和洋折衷住宅。下見板張の洋風外観の内に和室と漆喰天井が同居し、宮沢賢治ゆかりの町で解体を免れた登録有形文化財です。
遠野ふるさと村の旧菊池サイ家住宅は、半間ごとに立てた栗の柱と真壁の中塗り、喰違い六間取が特徴のL字曲り家。曲り家が広まった江戸後期の普請をそのまま今に残す、貴重な登録有形文化財です。
旧佐々木家住宅主屋は、岩手県遠野市の遠野ふるさと村にある明治期の曲り屋民家で、国の登録有形文化財です。桁行20メートル梁間10メートルの茅葺で、平成3年の移築時に大迫地方の座敷配置が遠野風に改められています。
旧鈴木家住宅(肝煎りの家)は、岩手県遠野市の遠野ふるさと村にある江戸末期の曲り屋民家です。建築面積380平方メートルは村内最大で、床の間付十畳の奥座敷に十五畳の座敷が続き、南部藩の村役人の格式が読み取れます。
岩手県一関市の旧専売局千厩葉煙草専売所は、明治30年築・昭和9年移築の木造平屋建。大蔵省の標準設計による専売所事務所で現存例は少なく、正面の波形軒板付破風が特徴。せんまや街角資料館として無料公開され、葉煙草関連の資料を展示する。
岩手県遠野市の旧高善旅館(柳翁宿)は明治前期築の木造2階建旅館。柳田國男が『遠野物語』の取材で滞在し、折口信夫やネフスキーも宿泊した。令和5年に登録有形文化財となり、現在はとおの物語の館の柳田國男展示館として公開されている。
岩手県奥州市水沢の大畑小路、蘭学者・高野長英ゆかりの高野家に建つ小さな板倉。明治後期の建築で、側柱に板を落とし込んだ板壁や、西面の木瓜形の透彫板が見どころ。2024年に登録有形文化財となった。
昭和6年(1931年)、高野家14代目が父・長運の古稀を祝って建てた離れ座敷。鷹と松の彫刻欄間や、庭を望む濡縁が見どころで、建物と庭を一組の構成に仕立てる。史跡・高野長英旧宅に渡り廊下でつながる。
昭和16年頃に建てられた高野家の座敷棟で、内部の造作に見どころが多い。北辺の造付け棚の上に組子のガラス障子を建て込み、四周を塗り込めた折上天井をもつ。隣の古稀庵と渡り廊下でつながる。
高野長英の号「瑞皐」を冠した小さな文庫蔵。昭和7年築の土蔵造で、銅板張の両開扉や窓の鉄格子を備え、収めた資料を火と盗みから守る。水沢の三偉人ゆかりの高野家に残る2024年登録の有形文化財。
岩手県金ケ崎町三ケ尻の旧千田正家住宅板倉は昭和4年頃の木造二階建、切妻造鉄板葺。柱を密に立て柱間に横板を落とし込む板壁が特徴。平成7年に曳家された。主屋の北に南面して建ち、平成30年に登録有形文化財となった。