塩田家住宅長屋門及び塀とは
塩田家住宅長屋門及び塀は、香川県小豆郡小豆島町苗羽の塩田家住宅の南辺に建つ昭和初期の長屋門と塀で、平成14年(2002年)に登録有形文化財に登録された。
醤油醸造場の南に広がる住宅敷地の、さらに南の縁を画する位置にある。長屋門は木造平屋建で建築面積35平方メートル、そこから続く塀は延長18メートル。門の東に脇門を開き、西には茶室をつなげている。
塩田家住宅長屋門及び塀は、ヤマサン醤油の醸造元の住まいに外から近づいたとき最初に向き合う構えで、屋敷の表の顔に当たる。
登録の理由と価値
塩田家住宅長屋門及び塀の登録基準は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」。文化庁の解説は、馬木川沿いの塀が谷積の石垣の上に源氏塀の姿で立ち上がり、趣のある景観をつくっている点を評価している。
長屋門が門の機能だけでなく、脇門と茶室を連ねた一群の空間になっていることも見逃せない。醸造の家が客を迎える入口に茶室を添えたつくりで、門と塀が屋敷の格と川沿いの町並みの両方を受け持っている。
塩田家住宅長屋門及び塀の見どころ
塩田家住宅長屋門及び塀の長屋門は入母屋造、本瓦葺。壁の腰を焼杉板張とし、上部を黒漆喰で塗る。黒い焼杉の粗い肌と、磨いた黒漆喰のなめらかな面が上下に重なり、同じ黒でも質感がはっきり違う。
塀は内と外で仕上げが異なる。屋敷の内側はコンクリートに櫛目を付けた仕上げ、外側は縦板張である。昭和初期の塀に、当時の新しい材料だったコンクリートが内側にだけ使われている点は、外から見える面には伝統的な板張りを保った、という読み方ができる。
馬木川沿いでは、塀の足もとが谷積の石垣になる。石を斜めに落とし込むように積み、石の並びが谷形の連なりをつくる積み方で、その上に板塀が源氏塀の形で載る。川べりから石垣と塀の連なりを眺めると、屋敷の外周が水辺の景色の一部になっていることがわかる。
塩田家住宅長屋門及び塀の見学方法
塩田家住宅長屋門及び塀は住宅敷地の南辺と馬木川沿いに位置するため、塩田家住宅の建物の中では外から目に入りやすい。ただし私有地であり、門の内側に入るのはヤマサン醤油の予約制の蔵見学に参加する場合に限られる。
外から眺める際は、門の前で立ち止まって出入りの妨げにならないよう気をつけたい。茶室や脇門を近くで見られるか、撮影してよい範囲はどこまでかは、予約の際や案内の場で確かめてほしい。
Q&A
- 塩田家住宅長屋門及び塀はどのような文化財ですか?
- 塩田家住宅長屋門及び塀は、塩田家住宅の南辺に建つ昭和初期の長屋門と、そこから続く延長18メートルの塀です。長屋門の建築面積は35平方メートルです。
- 塩田家住宅長屋門及び塀はいつ登録有形文化財に登録されましたか?
- 塩田家住宅長屋門及び塀は平成14年(2002年)6月25日に登録有形文化財に登録されました。
- 塩田家住宅長屋門及び塀の長屋門の特徴は何ですか?
- 塩田家住宅長屋門及び塀の長屋門は入母屋造、本瓦葺で、腰を焼杉板張、上部を黒漆喰塗としています。東に脇門、西に茶室が連なります。
- 塩田家住宅長屋門及び塀の塀はどのようなつくりですか?
- 塩田家住宅長屋門及び塀の塀は内側がコンクリートの櫛目仕上、外側が縦板張で、馬木川沿いでは谷積の石垣の上に源氏塀の形で立ち上がります。
- 塩田家住宅長屋門及び塀は外から見られますか?
- 塩田家住宅長屋門及び塀は住宅敷地の南辺と馬木川沿いにあるため、外から目に入りやすい文化財です。門の内側への立ち入りはヤマサン醤油の予約制の蔵見学によります。
基本情報
| 名称 | 塩田家住宅長屋門及び塀 |
|---|---|
| 所在地 | 香川県小豆郡小豆島町苗羽字石井甲140-2 |
| 指定区分 | 登録有形文化財(建造物) |
| 指定年 | 平成14年(2002年)登録 |
| 員数 | 1棟 |
| 寸法 | 建築面積35㎡、塀延長18m(木造平屋建) |
| 所有者 | 文化庁データベースに記載なし |
| 公開状況 | 外観は敷地外から見える範囲あり。敷地内は予約制の蔵見学で案内 |
参考文献
- 国指定文化財等データベース(文化庁)塩田家住宅長屋門及び塀
- https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00002827
- 文化遺産オンライン 塩田家住宅長屋門及び塀
- https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/115907
- 小豆島町「ヤマサン醤油株式会社」
- https://www.town.shodoshima.lg.jp/kanko/miru/sangyo/yamasan.html
最終更新日: 2026.09.24