ヤマサン醤油製麹長屋門及び納屋とは
ヤマサン醤油製麹長屋門及び納屋は、香川県小豆郡小豆島町馬木にあるヤマサン醤油の昭和初期の木造の長屋門と納屋で、平成18年(2006年)に登録有形文化財に登録された。
醤油醸造所と醸造元の住宅の道路向かいの敷地、所在地でいえば馬木字内浜甲182-1に建つ。ヤマサン醤油の登録文化財11件のうち、この1件だけが道の反対側にある。建築面積は92平方メートル、瓦葺である。
構成は、道路に沿って「へ」の字に折れた平面の平屋建の納屋と、その東に続くつし二階の長屋門からなる。長屋門の西端に間口1間半の門口を開け、門口より東の部分を麹室としている。
登録の理由と価値
ヤマサン醤油製麹長屋門及び納屋の登録基準は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」。醸造場の建物が平成14年(2002年)と平成15年(2003年)に登録されたあと、平成18年(2006年)になって道向かいのこの建物が加わった。
長屋門は本来、門の両脇に部屋を連ねて住まいや倉庫とする形式で、屋敷の表構えとして使われてきた。ここではその門脇の部屋が麹室に充てられており、屋敷の門という形式と醸造の作業場という機能が一つの建物に重なっている。名称の「製麹」はその用途を示している。
ヤマサン醤油製麹長屋門及び納屋の見どころ
ヤマサン醤油製麹長屋門及び納屋でまず目に入るのは、道に沿って続く長い建物の連なりである。道路沿いの納屋は平面が「へ」の字に折れており、途中で向きを変えながら長屋門へとつながっていく。
長屋門はつし二階で、平屋の納屋より屋根が一段高い。屋根裏に低い二階を設けたこの形式は、道から見ると軒の高さの違いとして表れる。門口は西端に寄せて開けられており、門が中央にない点も、この長屋門の個性である。
南面には下屋の庇が差し掛けられている。門口の東に当たる麹室の部分は、長屋門の中で醸造に直接かかわる場所であり、門をくぐる前にその位置を確かめておくと、建物の成り立ちが理解しやすい。
ヤマサン醤油製麹長屋門及び納屋の見学方法
ヤマサン醤油製麹長屋門及び納屋は道路沿いに建っているため、外観は道から見ることができる。醸造場の建物群の中で、敷地に入らずに姿をとらえやすい一棟である。
建物は私有の施設で、門の内側や麹室の内部に入れるかどうかは予約制の蔵見学での案内による。道から眺める場合も、門口の前に立ち止まって出入りの妨げにならないよう気をつけ、撮影の可否に迷ったら見学の際に尋ねてほしい。
Q&A
- ヤマサン醤油製麹長屋門及び納屋はどのような建物ですか?
- ヤマサン醤油製麹長屋門及び納屋は、道路沿いに「へ」の字に折れた平屋建の納屋と、その東に続くつし二階の長屋門からなる昭和初期の木造建築で、建築面積は92平方メートルです。
- ヤマサン醤油製麹長屋門及び納屋の「製麹」とは何を意味しますか?
- ヤマサン醤油製麹長屋門及び納屋の長屋門は、門口の東の部分が麹室になっています。「製麹」は麹をつくることを指し、この建物が麹づくりに使われていたことを示しています。
- ヤマサン醤油製麹長屋門及び納屋はいつ登録有形文化財に登録されましたか?
- ヤマサン醤油製麹長屋門及び納屋は平成18年(2006年)3月2日に登録有形文化財に登録されました。
- ヤマサン醤油製麹長屋門及び納屋はどこにありますか?
- ヤマサン醤油製麹長屋門及び納屋は、ヤマサン醤油の醸造所と住宅の道路向かい、小豆島町馬木字内浜甲182-1にあります。
- ヤマサン醤油製麹長屋門及び納屋は外から見られますか?
- ヤマサン醤油製麹長屋門及び納屋は道路沿いに建っているため、外観は道から見ることができます。内部の見学は予約制の蔵見学での案内によります。
基本情報
| 名称 | ヤマサン醤油製麹長屋門及び納屋 |
|---|---|
| 所在地 | 香川県小豆郡小豆島町馬木字内浜甲182-1 |
| 指定区分 | 登録有形文化財(建造物) |
| 指定年 | 平成18年(2006年)登録 |
| 員数 | 1棟 |
| 寸法 | 建築面積92㎡(木造平屋建、長屋門はつし二階) |
| 所有者 | 文化庁データベースに記載なし |
| 公開状況 | 外観は道路から見学可。内部は予約制の蔵見学で案内 |
参考文献
- 国指定文化財等データベース(文化庁)ヤマサン醤油製麹長屋門及び納屋
- https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00005367
- 小豆島町「ヤマサン醤油株式会社」
- https://www.town.shodoshima.lg.jp/kanko/miru/sangyo/yamasan.html
最終更新日: 2026.09.24