神奈川県の登録有形文化財
神奈川県 · 登録有形文化財
三井物産を率いた茶人・益田鈍翁が大正初期に営んだ白雲洞茶苑の原点をなす最古の一棟。茅葺の主室に囲炉裏を切り、古材を多用した田舎家風の茶室で、箱根強羅公園内で今も抹茶の点茶体験ができる。
茶苑で唯一茶室でない浴室で、旧山荘の岩風呂として使われた一棟。大きな自然石を構造に取り込んで上屋をかけ、太い丸太で軸組を組み、外壁や屋根下地にも丸太を密に打ち並べる。苑路の最も低い地に建つ。
白雲洞の西に独立して建つ寄棟造・茅葺の草庵風茶室。設計は数寄者の仰木魯堂と考えられ、二畳台目の小間や竹垂木の駆込み天井を備える。侘びの茶室でにじり口を省いた珍しい構えが特色である。
茶苑の入口、苑路の最も手前に建つ待合。南東の隅を筋違に欠き、湾曲した丸太の桁から小丸太を扇状に広げた化粧軒を見せる。巧緻で斬新な意匠が、この先に続く茶室群の調子を静かに定めている待合。
神奈川県伊勢原市大山に位置する八段堰堤は、1928年に竣工した重力式コンクリート造の砂防ダムです。関東大震災後の土砂災害を防ぐために築かれ、堤長37m・堤高11mの堂々たる姿は国登録有形文化財に登録されています。伝統的な谷積み技法と近代土木技術の融合が見どころです。
神奈川県愛川町の中津川に架かる平山橋は、1913年(大正2年)に架設が始まった曲弦プラットトラス構造の鋼橋です。大正期のリベット構造の鋼橋として希少な存在であり、国の登録有形文化財および土木学会の「日本の近代土木遺産」に選定されています。太平洋戦争末期の米軍機銃掃射による弾痕が今も残り、戦争遺跡としても深い意味を持っています。
神奈川県伊勢原市大山に所在する袋町堰堤は、1929年(昭和4年)に関東大震災後の砂防対策として築造された重力式コンクリート堰堤です。堤長24m、堤高6.0mの練積工法で造られ、金目川水系の不動沢で下流集落と霊山大山への登拝路を守り続けています。2004年に国登録有形文化財に登録されました。
明治15年創業、大正12年築の本館は国登録有形文化財。繊細な組子細工や透かし彫りの欄間が美しい木造二階建ての旅館建築で、自家源泉かけ流しの温泉と相模の味覚を堪能できる湯河原屈指の老舗宿です。
神奈川県箱根町宮ノ下にある富士屋ホテルアイリーは、明治17年(1884年)に宮ノ下大火後の最初の復興建築として建てられた、富士屋ホテル現存最古の建物です。本館や西洋館にも共通する「正面両端の突出部と中央の唐破風玄関」という富士屋ホテル独特の意匠が、すでにこの建物で確立されていました。平成9年(1997年)に国の登録有形文化財に登録された、わが国最初期のリゾートホテル建築の貴重な遺構です。
神奈川県秦野市に残る山ノ神堰堤は、昭和7年竣工の重力式砂防堰堤で国登録有形文化財です。北伊豆地震を契機に内務省が築いた土木遺産の歴史と見どころをご紹介します。
鎌倉・若宮大路沿いに建つ国登録有形文化財「湯浅物産館」。1936年竣工のスクラッチタイル張りの看板建築は、半円アーチ窓が連なる優美なファサードが特徴。カフェや工芸品店が入る複合商業施設として現在も活用されています。