京都府の国 宝
National Treasures of 京都府京都府に所在する国宝。
京都国立博物館蔵の国宝「藤原忠通筆書状案」は、関白藤原忠通の書状案29通を全長9.8メートルの一巻に収めた平安時代の遺品。紙の継ぎ目をまたぐ文字が案文である証拠となり、法性寺流の書風を最も明瞭に示す第一級の書跡。
京都国立博物館が所蔵する国宝。藍に染めた繊維を漉き込み、銀箔を散らした料紙に『万葉集』巻第九を書写した平安後期の巻物。桂本などと並ぶ五大万葉集の一つで、巻子のまま残る唯一の藍紙本。力強い筆跡から藤原伊房の筆と推定される。
京都国立博物館に伝わる国宝『明恵上人歌集〈高信筆〉』は、鎌倉時代の高僧・明恵上人(1173〜1232)の和歌155首を、弟子の順性房高信が師の十七回忌にあたる宝治2年(1248)に書写した巻子本です。現存する明恵唯一の歌集として、その人となりと華厳・密教の精神世界を今に伝えます。昭和27年(1952)に国宝に指定され、書跡・典籍の重要資料として高く評価されるこの巻物の魅力と、あわせて訪ねたい東山の名刹や世界遺産・高山寺までを丁寧にご紹介します。
京都国立博物館が所蔵する国宝「病草紙」は、十二世紀の病や身体の異変を率直に描いた絵巻の断簡。病者だけでなく、それを笑い、見つめ、目をそらす周囲の人々のまなざしまでとらえ、六道のうち人道を描いた作品として知られる。
京都国立博物館の国宝「餓鬼草紙」は、生者に見えぬ餓鬼の受苦と救済を詞書を伴う七段に描いた十二世紀後半の絵巻。後白河院ゆかりの蓮華王院宝蔵に納められた六道絵の一つとされ、淡彩と柔らかな線が群衆と亡者を活写する。
国宝「目無経」こと白描絵料紙墨書金光明経巻第三。中断した物語絵巻の白描下絵を転用し、後白河法皇の崩御直後の建久三年(1192)に金光明経を書写した京都国立博物館の一巻です。絵巻の制作工程をうかがわせる稀少な国宝を紹介します。