京都府の国 宝
National Treasures of 京都府京都府に所在する国宝。
京都・真如堂(真正極楽寺)に伝わる国宝「法華経〈自巻第二/至巻第七〉」は、鎌倉時代の名仏師・運慶が発願し、焼失した東大寺の木材を巻軸に用いた祈りの写経です。快慶ら一門の結縁や写経の背景、真如堂の見どころを詳しくご紹介します。
菩薩処胎経は、京都の知恩院が所有する5帖の経で、昭和27年に国宝に指定された。第2帖から第4帖に西魏の大統16年(550年)の奥書があり、世界最古の伝世写経といわれる。
仁和寺の国宝、宝相華迦陵頻伽蒔絵𡑮冊子箱。空海が唐から請来した三十帖冊子を納める乾漆製の箱で、延喜十九年(919年)という制作年がわかる希少な平安蒔絵。中央の銘を囲む二十八体の迦陵頻伽は、すべて姿が異なる。
京都・妙法院に伝わる国宝「ポルトガル国印度副王信書(羊皮紙)」は、1588年にポルトガル領インド副王ドゥアルテ・デ・メネーゼスが豊臣秀吉に宛てた外交書簡です。油彩細密画と金文字で装飾された羊皮紙に記され、1591年に聚楽第で献上されました。日本に現存するヨーロッパ起源の外交文書として極めて稀少な、大航海時代の日欧交流を物語る一級の歴史資料です。
妙心寺の法堂に置かれた梵鐘は、戊戌年(六九八年)の銘をもち、銘で年代が定まる鐘として日本最古とされる。糟屋評で鋳られた製作地と鋳造者まで判明し、その音は黄鐘調に近く徒然草にも記された。今は録音で響きを聴ける。
平等院に伝わる国宝の梵鐘は、飛天や鳳凰、獅子の文様が鐘面を埋め尽くす和鐘随一の装飾鐘。「姿の平等院」と称され天下の三名鐘に数えられる平安時代の名品で、現在は境内の平等院ミュージアム鳳翔館で間近に観覧できる。
京都・高雄の神護寺に伝わる国宝梵鐘は、貞観十七年(875年)の鋳造である。鋳工は志我部海継。詞を橘広相、銘を菅原是善、書を藤原敏行が分担した三名手の合作で、日本三名鐘の一つ「三絶の鐘」と称される名鐘である。
密教法具〈伝弘法大師将来〉は、京都の東寺が所有する平安時代の金剛盤・五鈷鈴・五鈷杵で、昭和36年に国宝に指定された。空海の請来目録に記載があり、真言密教根本の修法道具として相承されてきた請来当初の品である。
密庵咸傑墨蹟〈法語(綾本)/淳熙己亥仲秋日〉は、京都の大徳寺塔頭龍光院が所有する南宋の禅僧密庵咸傑の法語で、昭和26年に国宝に指定された。龍光院書院の茶室「密庵席」の床に掛ける書で、茶室の名の由来である。
御堂関白記は、陽明文庫が所有する平安時代の藤原道長の日記で、自筆本14巻と写本12巻が昭和26年に国宝に指定された。現存する世界最古の自筆日記とされ、平成25年にユネスコの世界の記憶に登録された。
元軍の刃の前で偈を詠んだ伝説の禅僧・無学祖元。弘安2年(1279年)に長楽寺の一翁に与えた偈語は、40年の時を超えた師弟の絆を伝える国宝の墨蹟です。京都・相国寺承天閣美術館でその書の気品をご覧ください。
明月記〈自筆本〉は、京都の冷泉家時雨亭文庫が所有する藤原定家の日記の原本で、平成12年に国宝に指定された。鎌倉時代前期研究の第一級史料で、紙背の書状約600通も本文を補う資料として重要である。
木心乾漆十一面観音立像は、京都府京田辺市の大御堂観音寺の本堂に安置される奈良時代の像で、昭和28年に国宝に指定された。天平仏を代表する木心乾漆造・漆箔の像で、像高172.7センチメートルである。
木造阿弥陀如来及両脇侍坐像(往生極楽院阿弥陀堂安置)は、京都・大原の三千院にある平安時代の三尊像で、平成14年に国宝に指定された。1148年の銘記をもち、融通念仏との関係が推定される大型の来迎形阿弥陀三尊像の唯一の遺例である。
木造阿弥陀如来及両脇侍坐像(棲霞寺旧本尊)は、京都市右京区の清凉寺が所有する平安時代初期の三尊像で、平成3年に国宝に指定された。中尊は源融が発願し、脇侍は子らが完成させたと伝える。
木造阿弥陀如来及両脇侍像(金堂安置)は、京都の仁和寺が所有する平安時代の三尊像で、昭和29年に国宝に指定された。888年の創建時の金堂本尊で、腹前で定印を結ぶ現存最古の阿弥陀像として知られる。
木造阿弥陀如来坐像〈定朝作〉は、京都府宇治市の平等院鳳凰堂に安置される平安時代の像で、昭和26年に国宝に指定された。1053年に完成した高さ2.8メートルの寄木造の像で、定朝の現存唯一の作品である。
京都・広隆寺の講堂に安置される国宝「木造阿弥陀如来坐像」の魅力をご紹介。承和年間(約840年)に制作された像高261.5cmの丈六仏は、木心乾漆の技法で造られた平安初期彫刻の傑作です。無料で拝観できる貴重な国宝の見どころやアクセス情報をお届けします。
京都市伏見区の法界寺に安置される国宝・木造阿弥陀如来坐像の魅力を紹介。定朝様式の最高傑作として知られる丈六の阿弥陀如来を、国宝・阿弥陀堂の飛天壁画とともに詳しく解説します。
京都・花園の法金剛院の本尊で、待賢門院璋子を願主に大治5年(1130年)創建の西御堂に安置されたとみられる阿弥陀如来坐像。定朝直系の院派を率いた院覚の作で、像高224.0センチメートル。令和2年に国宝。