飯田家住宅塀はどんな建物か

飯田家住宅塀は、長野県安曇野市豊科高家にある明治後期の土塀で、平成17年(2005年)に国の登録有形文化財に登録された。主屋の南東、座敷棟の前に広がる庭園を囲む塀で、延長は63メートルある。登録番号は20-0249で、飯田家住宅の13件のなかで最後の番号にあたる。

塀は座敷棟の西端から南へ延び、敷地の南辺と東辺をたどって、文庫蔵・隠居屋の南東の隅に至る。庭園の南と東の二方を、この1件で囲い込んでいる。

文化庁の種別では「その他工作物」に分類され、構造は木造、屋根は瓦葺とされる。

登録の理由と南東の構え

登録基準は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」である。文化庁の解説は、飯田家住宅塀が敷地南東部の屋敷構えの景観をつくると記している。

北西で座敷棟に取り付き、南東の端では文庫蔵・隠居屋にぶつかって止まる。建物と建物をつなぐように塀を回すことで、座敷の前の庭園が外から切り離された一つの空間になる。塀の途中には内門が開き、主屋の前庭から庭園へ入る道筋がつくられている。

見どころ

足もとは石垣で、その上に1間(約1.8メートル)おきに柱を立て、柱の間を白漆喰で塗り固めている。柱の並びが一定の間隔で白い壁面を区切り、63メートルにわたって同じ調子が続く。

上には瓦葺の屋根が載り、雨から土壁を守る。石垣、白壁、瓦という三つの層が水平に重なるのが、この塀の断面の構成である。

南辺から東辺へと直角に折れる角も見ておきたい。飯田家住宅塀は敷地の角をなぞって向きを変え、庭園の二方を途切れなく囲っている。

飯田家住宅塀の見学方法

飯田家住宅塀は個人の住宅の敷地の外周の一部で、塀の内側の庭園は公開されていない。

敷地の南辺と東辺に沿っているため、屋敷の南側や東側の道路から、塀の外側の面を見ることができると考えられる。塀に手を触れたり、すき間からのぞき込んだりはせず、撮影も道路から外観を写す範囲にとどめたい。

屋敷全体への道順と見学の注意点は、飯田家住宅のページで紹介している。

Q&A

Q飯田家住宅塀はいつつくられましたか?
A文化庁の登録原簿では明治後期です。
Q飯田家住宅塀の長さはどのくらいですか?
A延長63メートルです。座敷棟の西端から南へ延び、敷地の南辺と東辺をたどって文庫蔵・隠居屋の南東の隅に至ります。
Q飯田家住宅塀はどんなつくりですか?
A石垣の上に1間おきに柱を立て、柱の間を白漆喰で塗り、上に瓦葺の屋根を載せています。
Q飯田家住宅塀は何を囲んでいるのですか?
A主屋の座敷棟の前に広がる庭園を囲んでいます。塀の途中には、庭園へ入る内門が開いています。
Q飯田家住宅塀は見学できますか?
A個人の住宅の一部で、内側の庭園は公開されていません。敷地の南辺と東辺に沿う塀なので、外側の面を敷地の外から見ることになります。

基本データ

名称飯田家住宅塀
所在地長野県安曇野市豊科高家604-1
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成17年(2005年)登録
員数1棟
寸法木造、瓦葺、延長63メートル
所有者個人
公開状況個人の住宅の敷地内にあり非公開。外観は道路から

参考文献

国指定文化財等データベース(文化庁)飯田家住宅塀
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00005181
八十二文化財団 信州の文化財 飯田家住宅塀
https://www.82bunka.or.jp/bunkazai/detail.php?no=5850
安曇野市 文化財一覧
https://www.city.azumino.nagano.jp/site/kyoiku/10156.html

最終更新日: 2026.09.22