飯田家住宅門番所はどんな建物か

飯田家住宅門番所は、長野県安曇野市豊科高家にある明治後期の木造平屋建の門番所で、平成17年(2005年)に国の登録有形文化財に登録された。門番が詰めて屋敷への出入りを見張るための建物で、主屋との間の土塀と冠木門もあわせて登録されている。

敷地の南西部、物置二の東端に接続して建つ。東西に長い棟で、桁行3間半、梁間3間、建築面積は35平方メートル、登録番号は20-0247である。

登録上の構造形式は「木造平屋建、瓦葺、建築面積35㎡、門及び塀付」で、建物本体だけでなく、脇の門と塀までが1件の登録に含まれている。

登録の理由と屋敷の入口

登録基準は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」である。飯田家住宅門番所と主屋の間には瓦葺の土塀が築かれ、そこに冠木門が開く。冠木門は、2本の柱の上部に冠木と呼ぶ横木を渡した門の形式である。

門のすぐ脇に番所を置く配置は、屋敷の出入りを管理するためのものといえる。南西の角を閉じる物置二と、主屋へ続く土塀との間に挟まれた飯田家住宅門番所は、囲われた屋敷の入口を受け持つ位置にある。

見どころ

屋根の上に注目したい。切妻造桟瓦葺の棟の中央に、煙出しの越屋根が載る。屋根の一部を一段持ち上げて隙間をつくり、室内の煙を逃がす仕掛けで、番所の中で火を焚いていたことがうかがえる。

外壁は柱を見せる真壁造の白漆喰塗である。周囲の蔵や物置二が柱を塗り込めた大壁とするのに対し、門番所は柱と壁の組み立てがそのまま表に出ている。人が詰める小屋らしい軽やかな外観になっている。

戸口は北面の中央に設けられ、引違戸を建て込む。飯田家住宅門番所の出入口は、道路側ではなく敷地の内側を向いている。

飯田家住宅門番所の見学方法

飯田家住宅門番所は個人の住宅の敷地内にあり、内部は公開されていない。

冠木門と土塀を伴う入口の構えは屋敷の南西部にあり、外から姿をうかがうならこのあたりになる。ただし門の内側は私有地で、立ち入ることはできない。門前に長く立ち止まらず、撮影は道路から外観を写す範囲にとどめたい。

屋敷全体への道順と見学の心得は、飯田家住宅のページにまとめている。

Q&A

Q飯田家住宅門番所はいつ建てられましたか?
A文化庁の登録原簿では明治後期の建築です。
Q飯田家住宅門番所の登録には何が含まれていますか?
A門番所の建物本体に加え、主屋との間に築かれた瓦葺の土塀と、そこに開く冠木門が含まれています。
Q飯田家住宅門番所の屋根の上にあるものは何ですか?
A棟の中央に載る煙出しの越屋根です。室内で焚いた火の煙を逃がすためのものです。
Q飯田家住宅門番所の大きさは?
A桁行3間半、梁間3間の木造平屋建で、建築面積は35平方メートルです。
Q飯田家住宅門番所は見学できますか?
A個人の住宅の敷地内にあるため公開されていません。入口の構えは道路から外観を見ることができますが、門の内側には入れません。

基本データ

名称飯田家住宅門番所
所在地長野県安曇野市豊科高家604-1
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成17年(2005年)登録
員数1棟
寸法木造平屋建、瓦葺、建築面積35平方メートル、門及び塀付
所有者個人
公開状況個人の住宅の敷地内にあり非公開。外観は道路から

参考文献

国指定文化財等データベース(文化庁)飯田家住宅門番所
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00005179
八十二文化財団 信州の文化財 飯田家住宅門番所
https://www.82bunka.or.jp/bunkazai/detail.php?no=5848
安曇野市 文化財一覧
https://www.city.azumino.nagano.jp/site/kyoiku/10156.html

最終更新日: 2026.09.22