飯田家住宅内門はどんな建物か

飯田家住宅内門は、長野県安曇野市豊科高家にある明治後期の木造の棟門で、平成17年(2005年)に国の登録有形文化財に登録された。主屋の南東に広がる庭園を囲む土塀に開く門で、登録番号は20-0248である。

位置は主屋の正面の東側で、門は西を向いて建つ。主屋の前庭から東へ、座敷棟の前の庭園に入るための門にあたる。

間口は6尺(1.8メートル)で、屋根は切妻造桟瓦葺、両開きの板扉を吊り込む。文化庁の種別では、建築物ではなく「その他工作物」に分類されている。

登録の理由と屋敷の正面

登録基準は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」である。文化庁の解説は、飯田家住宅内門が主屋の前庭に面し、屋敷構えの正面の景観をつくると記している。

屋敷の南西に門番所と冠木門を置いて外からの出入りを受け止め、その内側の前庭から、さらに庭園へは内門を通る。外と内の区切りが二重になっており、内門はその奥の側を受け持つ門である。座敷の庭へ通じる入口として、簡素ながら意匠に気を配ったつくりになっている。

見どころ

飯田家住宅内門の形式は棟門である。2本の柱で切妻の屋根を支える門で、控柱を持たない分、正面から見ると屋根の輪郭がすっきり立つ。

その屋根には、わずかに反りがつけられている。軒先に向かって緩やかに持ち上がる線が、間口6尺の小さな門に品を与えている。

大棟の棟込には、七宝つなぎの文様が施されている。七宝つなぎは同じ大きさの円を4分の1ずつ重ねて連ねる文様で、円満や繁栄を願う吉祥文として好まれてきた。屋敷の門のなかで、飾りが解説に記されているのはこの内門だけである。

飯田家住宅内門の見学方法

飯田家住宅内門は個人の住宅の敷地内、主屋の前庭に面して建っており、見学のために公開されてはいない。

門は西の前庭を向いているため、外の道路から正面の姿を見ることは難しい。庭園を囲む塀の外側から、屋根の輪郭がうかがえる程度と考えておきたい。撮影は道路からの外観に限る。

屋敷への行き方と外から見学する際の注意は、飯田家住宅のページを参照してほしい。

Q&A

Q飯田家住宅内門はいつつくられましたか?
A文化庁の登録原簿では明治後期です。
Q飯田家住宅内門はどこにある門ですか?
A主屋の南東の庭園を囲む土塀に開く門で、主屋の正面の東側に、西を向いて建っています。
Q飯田家住宅内門の棟門とはどんな形式ですか?
A2本の柱で切妻屋根を支える門の形式です。この門は間口6尺で、両開きの板扉を吊り込んでいます。
Q飯田家住宅内門の屋根の飾りは何ですか?
A大棟の棟込に七宝つなぎの文様が施されています。屋根にはわずかに反りがつけられています。
Q飯田家住宅内門は見学できますか?
A個人の住宅の敷地内にあるため公開されていません。門は前庭を向いているため、道路から正面を見るのは難しい位置です。

基本データ

名称飯田家住宅内門
所在地長野県安曇野市豊科高家604-1
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成17年(2005年)登録
員数1棟
寸法木造、瓦葺、間口1.8メートル
所有者個人
公開状況個人の住宅の敷地内にあり非公開。外観は道路から

参考文献

国指定文化財等データベース(文化庁)飯田家住宅内門
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00005180
八十二文化財団 信州の文化財 飯田家住宅内門
https://www.82bunka.or.jp/bunkazai/detail.php?no=5849
安曇野市 文化財一覧
https://www.city.azumino.nagano.jp/site/kyoiku/10156.html

最終更新日: 2026.09.22