国宝
National Treasures都道府県、時代、種類別に日本の国宝を閲覧できます。寺院、神社、城、美術館での見どころを分かりやすく解説し、地図や旅行のヒントもご紹介します。
藤田美術館蔵の国宝「紙本著色紫式部日記絵詞」は、紫式部の日記を鎌倉時代に絵画化した絵巻の断簡。十六夜の舟遊びなど寛弘5年の皇子誕生をめぐる5場面を引目鈎鼻の人物と金銀の料紙で描く。展示時期や見どころを解説。
国宝・玄奘三蔵絵は、三蔵法師玄奘の誕生から入滅までを全十二巻・総長190m超の画面に描いた鎌倉時代の絵巻。宮廷絵師・高階隆兼の工房作と推定され、奈良・興福寺大乗院に秘蔵された名品を、現在は大阪の藤田美術館が所蔵する。
大阪・藤田美術館が所蔵する国宝「紙本墨画柴門新月図」は、応永十二年(1405年)の年記をもち、年代の確かな詩画軸として現存最古の作例です。杜甫の「南鄰」の一節「柴門に月色新たなり」を画題とし、玉畹梵芳の序と大因良由ほか十八人の禅僧による賛が添えられています。室町水墨画の出発点となった一幅をめぐり、作品の魅力、歴史的背景、見どころ、藤田美術館へのアクセスや周辺情報までを丁寧にご案内します。
国宝「一字蓮台法華経〈普賢勧発品〉」は、経文の一字ごとに蓮の台座と金の円光を描き添えた、平安時代後期を代表する華麗な装飾経です。金銀箔・野毛・砂子をちりばめた料紙と、吹抜屋台で法要を描いた見返し絵が美しく、1952年に国宝指定。奈良市学園前の大和文華館(近鉄グループホールディングス所蔵)に伝わります。
南宋の宮廷画家・李迪が描いた国宝「帰牧図(騎牛)」。雪道を行く牛と牧童を色紙ほどの絹に精緻に表した双幅の名品で、奈良市の大和文華館が所蔵する。両幅に潜む隠し落款や、東山御物と伝わる伝来の歴史も見どころ。
国宝「紙本金地著色風俗図」、通称松浦屏風は、金地に等身大の遊女18人を描いた江戸前期の屏風一双。22領の小袖やカルタ、ロザリオの描写、平戸松浦家伝来の経緯、奈良・大和文華館での鑑賞のポイントを紹介する。
兵庫県川西市の大阪青山歴史文学博物館が所蔵する国宝『土左日記』は、嘉禎二年(一二三六)に藤原為家が紀貫之の自筆本を「一字も違はず」書写した、現存最古級にして最も忠実な写本です。日本仮名日記文学の始祖である本書の姿を、平安時代の仮名遣いのまま今日に伝える唯一無二の書跡を、清和源氏発祥の地・川西の歴史とあわせてご紹介します。
大分県豊後高田市の国東半島に佇む富貴寺大堂は、平安時代後期に建立された九州最古の木造建築であり、国宝に指定されています。宇治の平等院鳳凰堂、平泉の中尊寺金色堂と並ぶ日本三阿弥陀堂の一つとして、極楽浄土を描いた壁画や重要文化財の阿弥陀如来坐像など、平安時代の信仰と芸術を今に伝える貴重な文化遺産です。
大分県臼杵市の臼杵磨崖仏は、阿蘇の溶結凝灰岩に刻まれた平安後期から鎌倉時代の石仏群。古園石仏の大日如来像をはじめ四群61躯すべてが国宝で、磨崖仏として日本初の指定。仏頭復位の経緯や蓮の見頃、アクセスも案内する。
長野県青木村に佇む国宝・大法寺三重塔は、正慶2年(1333年)建立の純和様建築。その美しさから「見返りの塔」と称され、東日本屈指の名塔として知られます。日本最古の鯱や重要文化財の仏像群とともに、信州の鎌倉の魅力をご紹介します。
長野県大町市に鎮座する仁科神明宮は、現存する日本最古の神明造建築として国宝に指定されています。伊勢神宮と同じ式年遷宮の伝統を守り続ける、北アルプスの麓の知られざる聖域をご紹介します。
昭和61年、八ヶ岳山麓の棚畑遺跡で集落中央の土坑からほぼ完形で出土した縄文中期の土偶。粘土に雲母を含んで淡く輝く妊婦像で、縄文時代の遺物として初めて国宝に指定された。実物は茅野市尖石縄文考古館で公開されている。
長野県茅野市の中ッ原遺跡から出土した縄文時代後期の大形土偶。高さ約34センチ、内部は空洞で、逆三角形の顔が仮面を思わせることから「仮面の女神」と呼ばれる。墓とみられる穴から出土し、2014年に国宝指定。尖石縄文考古館で常設公開。
サンリツ服部美術館(長野県諏訪市)が所蔵する本阿弥光悦作の白楽茶碗「不二山」。上半分の白と下半分の黒が雪の富士を思わせる国宝で、作者自筆の箱書を伴う唯一の光悦茶碗として知られる。公開は限られた展覧会のみ。
長野県諏訪市のサンリツ服部美術館が所蔵する国宝、紙本墨画寒山図〈可翁筆〉。南北朝時代14世紀、印章でしか知られない画人可翁が、濃淡の墨だけで唐代の隠者寒山を描いた初期水墨画の名品です。公開は企画展時のみ。
鳥取県智頭町の豊乗寺が所有する国宝・絹本著色普賢菩薩像。白象上の菩薩を截金の金銀線で荘厳した平安後期仏画の傑作で、国宝の普賢画像は全国2点のみ。兵火から寺宝を守った伝承と東京国立博物館での鑑賞情報も紹介する。
出雲大社に伝来した国宝・秋野鹿蒔絵手箱は、萩の咲く秋野に憩う鹿を梨地に研出蒔絵と螺鈿で表した鎌倉時代の優品です。平安の優雅さと鎌倉の量感が交わる蒔絵の到達点を、技法・意匠・公開情報とともに紹介します。
島根県出雲市の日御碕神社が所有する国宝・白絲威鎧は鎌倉時代末期の大鎧。胴正面の不動明王染韋と純白の威糸が目を引き、文化2年に松平不昧が命じた先進的な修理でも名高い。実物は東京国立博物館に寄託されている。
明治42年建設の日本唯一のネオ・バロック様式宮殿。明治以降初の国宝に指定された迎賓館赤坂離宮の歴史、七宝焼や西陣織が彩る豪華絢爛な内装、庭園の見どころ、見学方法を詳しくご紹介します。
寛永16年(1639)、二歳六か月で尾張徳川家二代光友に嫁いだ千代姫の婚礼調度70件。『源氏物語』初音帖の歌を蒔絵に散らした幸阿弥長重の最高傑作で、現存最古の一括婚礼調度として平成8年に国宝に指定された。