江戸
Edo江戸時代(1603 – 1868)の日本の文化財を一覧で閲覧できます。都道府県・種類・キーワードで絞り込み、詳しい解説や地図、旅行のヒントもご紹介します。
祐天寺鐘楼は6代将軍家宣の正室天英院が寄進した享保14年(1729年)の鐘楼。三斗組や笈形付大瓶束に江戸中期の意匠を残し、平成30年に造形の規範として登録された。戦時の金属供出を免れた梵鐘の来歴も紹介する。
祐天寺本堂は、万延元年(1860年)の将軍家御霊殿を明治27年の火災後に曳き移し、外陣と内陣を足して完成した本堂。前後で形の違う屋根に江戸・明治・大正の3つの時代が重なる。登録の経緯と、屋根の読み方、堂の前での参拝方法を紹介する。
祐天寺水屋は本堂と仁王門の間に建つ弘化3年(1846年)の水屋。わずか3平方メートルに内転びの柱と三斗組、ケヤキの板支輪を備え、折上天井の中央に竜の丸彫りを飾る。龍眠が揮毫した水盤の「浄水」の文字も見どころ。
寛永16年(1639)、二歳六か月で尾張徳川家二代光友に嫁いだ千代姫の婚礼調度70件。『源氏物語』初音帖の歌を蒔絵に散らした幸阿弥長重の最高傑作で、現存最古の一括婚礼調度として平成8年に国宝に指定された。
中国・南宋時代の青磁下蕪花生。丸くふくらむ胴に細い頸が立つ国宝で、貫入のない淡い青の釉がむらなく掛かる。官窯か龍泉窯か、焼かれた窯は今も未確定。東京国立博物館に寄託され、群馬の原美術館ARCでも折にふれ公開される。
大久保利通関係資料は、国立歴史民俗博物館が保管する3,053点の歴史資料で、平成16年に重要文化財となった。維新の元勲宛ての書状や日記、暗殺の日に所持していた血痕の残る書簡、歯ブラシなどの日用品を含む。
千葉・国立歴史民俗博物館が所蔵する国宝。倭人記事で知られる『漢書』地理志を含む南宋慶元年間の刊本で、全61冊が完存する。直江兼続を経て米沢藩校興譲館に伝わった「上杉本」で、五山僧の書き入れも残る貴重な一具である。
千葉県佐倉市の国立歴史民俗博物館が所蔵する宋版後漢書(慶元刊本)。南宋慶元年間に建安で刷られた全六十冊の刊本で、史記・漢書とともに三史をなす。東夷伝には倭の使者や女王卑弥呼の記述が残り、直江兼続を経て米沢藩興譲館に伝来した上杉本である。
千葉・佐倉の国立歴史民俗博物館が所蔵する国宝。南宋の建安で黄善夫が刊行した『史記』で、集解・索隠・正義の三注を合わせた版としては現存最古の完本。全百三十巻が欠けることなく残る。五山僧の書き入れや直江兼続旧蔵の来歴も伝わる。
東京国立博物館が所蔵する重要文化財「雨下猛虎図鐔〈銘利寿(花押)〉」をご紹介します。江戸時代中期、奈良三作の筆頭と称された装剣金工・奈良利寿の手による、わずか7.4cmの鉄鐔に展開される、嵐の中にうずくまる猛虎の劇的な情景。高彫・象嵌・小透・鋤出彫・毛彫といった多彩な技法を駆使し、江戸装剣金工の頂点を示す名品の魅力と、上野公園の周辺観光情報を併せてお届けします。
東京国立博物館が所蔵する国宝、圜悟克勤の印可状。現存最古の墨蹟として書跡の国宝第一号に挙げられ、薩摩へ漂着したとの伝承から流れ圜悟と呼ばれる。原本は伊達政宗の所望で断たれ、その前半が松平家を経て今に伝わる。
唐物肩衝茶入〈銘松屋〉は、根津美術館が所蔵する中国・南宋時代の肩衝の茶入で、昭和34年に重要文化財に指定された。足利義政、村田珠光を経て奈良の松屋家に伝わった大名物で、茶人好みの仕覆が附として伝わる。
一枚の紙に太く力強い行書が走る国宝「破れ虚堂」。南宋の禅僧・虚堂智愚が80歳前後で日本僧に与えた法語で、武野紹鷗や松平不昧が所持し、寛永14年の惨事で切り裂かれた。茶席で最上格とされた一幅。東京国立博物館蔵。
泰定2年(1325)、元の禅匠・古林清茂が64歳で入元僧・別源円旨に与えた餞別の偈。三年の修行を認める文面は印可状に等しい重みを持つ。弘祥寺から織田信長を経て伝来した紙本墨書の国宝で、五島美術館が所蔵する。
画面わずか縦24.2cmの小品ながら、南宋画院の花鳥画の頂点を示す国宝。伝・李安忠筆で、枸杞のかたわらを歩む一羽を精緻に描く。足利義教の鑑蔵印を捺し、東山御物に列なる名品。根津美術館蔵、展示は不定期。
南宋の宮廷画家・李迪が慶元三年(一一九七)に描いた国宝。白く咲いて一日のうちに紅へ染まる酔芙蓉を、繊細な筆と微妙な階調で写実的にとらえた二幅で、もと冊仕立を対幅に改めた小品である。東京国立博物館が所蔵する。
団扇形の絹に林檎の一枝を描いた宋代中国の小品で、蕾、ほころびかけ、満開までの花が一本の枝の上に並び、短い花の時間が読み取れる。北宋の趙昌の作と古来伝わるが制作は南宋とされ、昭和31年に国宝指定。東京・荏原 畠山美術館の所蔵。
東京国立博物館が所蔵する国宝の三幅対。南宋の宮廷画家・梁楷の出山釈迦図と雪景山水図に、伝梁楷の雪景山水図を加えた構成で、足利義満の東山御物として伝わった。三幅は2007年に一件の国宝として統合指定されている。
聳える山々のなか、傘をすぼめた一人の男が雨中を急ぐ。南宋の宮廷画家・馬遠の筆と伝わる国宝の絹本墨画淡彩山水図です。早く日本に渡り、室町時代の水墨画の手本となった静嘉堂の名品を、見どころとともに解説します。
東京・目白台の永青文庫が所蔵する重要文化財「清拙正澄墨蹟〈与鉗大治蔵主法語〉」。鎌倉末期に中国元から渡来し日本臨済禅の確立に貢献した大鑑禅師・清拙正澄が、弟子の鉗大冶蔵主に与えた法語(説法)の自筆墨蹟です。来歴・見どころ・基本情報を詳しくご紹介します。