客殿の南の板塀に開く平唐門

西教寺客殿通用門は、滋賀県大津市坂本の西教寺で、客殿の南面を区切る板塀のあいだに設けられた大正期の平唐門で、平成13年(2001年)8月28日に登録有形文化財に登録された。

文化庁の記録では木造、檜皮葺、間口2.1メートル。平唐門は、屋根の側面(妻)に唐破風の曲線を見せる門の形式である。登録番号は25-0148。

西教寺文化遺産ガイドによれば、この門は客殿の上座の間に面する南側の広縁と落縁に接して開く。格式の高い部屋への出入りを受け持つ門ということになる。

西教寺客殿通用門が登録された理由

西教寺客殿通用門の登録基準は「造形の規範となっているもの」である。文化庁の解説は、簡素な意匠ながら全体の比例がよく、近代和風の建築技量があらわれていると評価している。

面取りした角柱の親柱に腕木をつけて軒桁を受け、棟木は舟肘木で受ける。垂木は間隔を大きくとった大疎とし、妻には彫物の懸魚を下げる。部材は少なく装飾も控えめだが、間口2.1メートルの小さな門をきれいな比例にまとめている。

西教寺客殿通用門の見どころ

妻側に回り込んで、唐破風の曲線を見たい。文化遺産ガイドは、檜皮葺の屋根の美しい曲線と、板塀の方向に向けた妻の兎毛通(うのけどおし)を見どころに挙げる。大棟だけは瓦で葺いており、檜皮のやわらかな面との取り合わせも目を引く。

親柱の角を落とした面取りや、舟肘木の小さな造形など、近づいて見るほど手の込んだ仕事が分かる。

西教寺客殿通用門の見学

西教寺客殿通用門は客殿の南側の板塀にあり、門の外側から外観を見ることができる。門をくぐって客殿の縁側へ入ることはできない。境内の拝観時間と拝観料、行き方は西教寺のページにまとめてある。

Q&A

Q西教寺客殿通用門とはどんな門ですか?
A客殿の南面を区切る板塀に設けられた大正期の平唐門で、木造、檜皮葺、間口2.1メートルです。
Q西教寺客殿通用門はいつ登録有形文化財になりましたか?
A平成13年(2001年)8月28日に登録されました。登録番号は25-0148です。
Q西教寺客殿通用門のどこが評価されていますか?
A簡素な意匠ながら全体の比例がよく、近代和風の建築技量があらわれている点です。
Q西教寺客殿通用門の見どころは?
A檜皮葺の唐破風の曲線、妻の兎毛通、瓦葺の大棟との取り合わせです。
Q西教寺客殿通用門をくぐって中に入れますか?
A入れません。門の外側から外観を見学します。

基本情報

名称西教寺客殿通用門(さいきょうじきゃくでんつうようもん)
所在地滋賀県大津市坂本本町3210
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成13年(2001年)登録
員数1棟
寸法木造、檜皮葺、間口2.1m
所有者西教寺
公開状況外観は門の外側から見学可

参考文献

西教寺客殿通用門(文化庁 国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00002272
客殿通用門(西教寺文化遺産ガイド)
https://saikyojiguide.jp/contents/content12/
境内図(西教寺文化遺産ガイド)
https://saikyojiguide.jp/map/

最終更新日: 2026.10.06