栃木県の重 要 文 化 財
Important Cultural Property of 栃木県栃木県に所在する重要文化財。
淡路国大田文は、承久の乱直後の貞応2年(1223年)に作成された淡路国の土地台帳の原本です。執権北条泰時の命により守護長沼宗政が指揮し、淡路国二郡の荘園・公領の田畠面積と地頭配置を詳細に記録しています。現存する大田文21種のうち、鎌倉時代作成当時の原本として極めて珍しく、重要文化財に指定されています。
栃木県那須塩原市にある旧青木家那須別邸は、明治時代に外務大臣を務めた青木周蔵が建てたドイツ風洋館で、国の重要文化財に指定されています。ドイツで12年間建築を学んだ松ヶ崎萬長が設計した日本国内唯一の現存作品で、鱗型スレートの外壁やドイツ式木造架構など、独特の建築技法が見どころです。那須野ヶ原の開拓と明治元勲の暮らしを今に伝える貴重な文化遺産です。
栃木県益子町にある円通寺表門は、応永9年(1402年)建立と伝わる唐様式四脚門の重要文化財。大胆かつ独創的な意匠と流麗な彫刻が室町時代の特色を今に伝えます。
栃木県真岡市に鎮座する大前神社は、1500年以上の歴史を持つ延喜式内社です。だいこく様とえびす様を祀り、宝永4年(1707年)建立の本殿と17世紀末期の拝殿及び幣殿は、名工・島村円哲による極彩色の装飾彫刻が施され、平成30年に国の重要文化財に指定されました。北関東における装飾神社建築の先駆けとして高い歴史的価値を有しています。
栃木県日光市の旧日光田母澤御用邸は、天保年間から大正十年までに建てられた十棟が、平成十五年に国の重要文化財に指定された。赤坂から移築された紀州徳川家中屋敷を含む百六室が、一続きの屋根の下に連なる。明治期の御用邸で本邸が完存する唯一の例。
栃木県芳賀郡益子町の西明寺三重塔は、天文6年(1537)建立とされる国の重要文化財。初層は和様、二層は折衷様、三層は唐様と重ごとに様式が変わり、総高は約17.9メートル。銅板葺の屋根も塔としては珍しい仕様である。
栃木県芳賀郡益子町の西明寺本堂内陣、須弥壇上に据えられた黒漆塗の厨子。内部柱の墨書は応永元年(1394)を示すが、文化庁の解説は細部の手法から明応年間の楼門と同時期の作とも記す。昭和37年に重要文化財へ指定。
栃木県芳賀郡益子町の西明寺楼門は、15世紀末の建立とされる国の重要文化財。三間一戸、入母屋造の茅葺で、礎盤の上に立つ柱は三十二角に削られ、上層の勾欄を唐様の三手先斗栱が受ける。前室には仁王像を安置する。
栃木県芳賀郡益子町の地蔵院本堂は、天文十一年(一五四二)頃の建立とされ、大正五年に国の指定を受けた阿弥陀堂建築である。宇都宮氏の氏寺であった尾羽寺の遺構で、近くには宇都宮家累代の墓所と、重要文化財の綱神社本殿および大倉神社本殿が残る。
栃木県野木町の旧下野煉化製造会社煉瓦窯は、明治22年頃に築かれたホフマン式輪窯。差し渡し32.6メートルの十六角形の環を高さ34.3メートルの煙突が貫く。全国に4基だけ残る輪窯の内部を、100円で一周できる。
栃木県益子町の綱神社境内に建つ摂社・大倉神社本殿は、大永7年(1527年)建立の一間社流造・茅葺の社殿。本社の綱神社本殿とともに国の重要文化財に指定され、小規模ながら室町後期の手法をよく示す。八角の身舎内部や三斗組の細部に見どころがある。
栃木県益子町に立つ綱神社本殿は、室町時代の三間社流造・茅葺きの社殿。宇都宮朝綱が土佐から戻り、賀茂明神を勧請したのが始まりと伝わる。素朴で力強い室町期の彫刻が残り、大正5年に国の重要文化財に指定された。
栃木県芳賀郡茂木町の旧羽石家住宅は、元禄2年(1689年)の棟札を伴う寄棟造茅葺の農家住宅。桁行16.4メートル、二重梁を多用した低い梁組と、土間に立つ手斧削の独立柱が残る。内部は事前予約制で見学できる。
鑁阿寺経堂は栃木県足利市家富町にある経蔵で、昭和59年に重要文化財に指定された。内部の八角輪蔵に一切経二千余巻を納め、足利歴代将軍の木造坐像も安置する。もこし付経蔵として全国屈指の規模をもち、太い木割に中世の遺風を残す。
鑁阿寺鐘楼は栃木県足利市家富町に建つ鎌倉後期の鐘楼で、明治41年に本堂と同日付で重要文化財に指定された。袴腰付の入母屋造本瓦葺、上層は四方吹放し。木鼻や斗栱に禅宗様の特色が現れ、中央には江戸期の天明鋳物の梵鐘が下がる。
栃木県日光市足尾町の松木川に架かる古河橋は、明治23年(1890年)にドイツ・ハーコート社製の鋼材で建設された国指定重要文化財のトラス橋です。足尾銅山近代化の歴史と日本の橋梁技術の発展を伝える、原位置に残る国内最古のハーコート社製橋梁遺構です。
栃木県那須町伊王野の重要文化財。江戸時代に交代名主と問屋を務めた三森家の住まいで、享保18年(1733年)建立の茅葺き主屋と、明治期の長屋門が一構えで伝わる。県北部の上層民家を代表する大型の古民家で、土間のいろりやうまや、上段の間が残る。
栃木県栃木市岩舟町に鎮座する村檜神社は、大化2年(646年)創建と伝えられる延喜式内社です。天文22年(1553年)建立の本殿は、県内唯一の三間社春日造・檜皮葺で、精緻な彫刻と独自の斗組が評価され、国の重要文化財に指定されています。
栃木県日光市の二荒山神社中宮祠宝物館に伝わる「金銅装神輿」三基は、南北朝時代に制作された国指定重要文化財。坂東風の力強い造形と精緻な金銅装飾を備え、毎年春の例祭「弥生祭」で実際に渡御する、約700年の歴史を生きる神器です。
栃木県日光市の日光二荒山神社が伝える重要文化財「三鈷柄剣」。密教の三鈷杵をかたどった金銅製の柄に平安時代の古剣を組み合わせた、神仏習合の祈りを今に伝える稀有な宝物です。剣身と柄が当初の姿を留める数少ない遺品で、奥日光・中宮祠の宝物館で時折公開されています。