加田家住宅社とは
加田家住宅社は、和歌山県和歌山市薮ノ丁にある昭和時代初期の屋敷神の社で、平成19年(2007年)に国の登録有形文化財に登録された。読みは「かだけじゅうたくやしろ」。
加田家住宅社は敷地の北東の隅に祀られ、石積の基壇の上に建つ。形式は一間社流造で、屋根は銅板葺、建築面積は1.1㎡である。正面には石造の鳥居が立つ。
加田家住宅社が登録有形文化財になった理由
加田家住宅社は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として登録有形文化財に登録された。登録番号は30-0108である。
建築面積1.1㎡という小さな社だが、文化庁の解説は加田家住宅社を「技術的にも優秀」と評価している。柱、舟肘木、桁の角を大きく面取りし、檜の良材を使って丁寧に仕上げている点が理由として挙げられている。
加田家住宅社の見どころ
加田家住宅社は見世棚造の形式をとる。見世棚造は、床を張らずに正面に棚を設けた小規模な社殿の形式で、屋敷神や境内社に多い。土台の上に角柱を立て、長押で柱どうしを固めている。
柱の上には舟肘木を置いて桁を受け、軒は垂木を1段に細かく並べた一軒繁垂木とする。妻には豕扠首を組む。小さな社でありながら、社寺建築と同じ部材の名で一つひとつ説明できる構成になっている。
部材の角を大きく取った面取りは、檜の白い肌に柔らかな陰影を与える。近くで見れば、社の大きさに比べて部材の仕事がかなり細かいことが分かるはずである。
加田家住宅社の見学
加田家住宅社は個人の住宅の敷地の北東の隅にあり、公開されていない。道路から見える位置にあるかは確認できていない。屋敷神として祀られている社であることにも配慮したい。屋敷全体の行き方は加田家住宅のページにまとめてある。
Q&A
- 加田家住宅社とはどのような建物ですか?
- 加田家の屋敷神を祀る小さな社で、一間社流造、見世棚造の形式をとる銅板葺の木造建築です。
- 加田家住宅社はどこにありますか?
- 敷地の北東の隅、石積の基壇の上にあり、前に石造の鳥居が立っています。
- 加田家住宅社の大きさは?
- 建築面積1.1㎡の木造平屋建です。
- 加田家住宅社が評価されている点は何ですか?
- 柱・舟肘木・桁の面を大きく取り、檜の良材で丁寧につくった技術の高さです。
- 加田家住宅社は参拝や見学ができますか?
- 個人の住宅の敷地内にあり、公開されていません。
基本情報
| 名称 | 加田家住宅社 |
|---|---|
| 所在地 | 和歌山県和歌山市薮ノ丁6 |
| 指定区分 | 登録有形文化財(建造物) |
| 指定年 | 平成19年(2007年)登録 |
| 員数 | 1棟 |
| 寸法 | 建築面積1.1㎡ |
| 所有者 | 個人 |
| 公開状況 | 非公開(個人住宅) |
参考文献
- 国指定文化財等データベース(文化庁)加田家住宅社
- https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00006212
- わかやまの文化財(和歌山県教育庁文化遺産課)加田家住宅
- https://wakayama-bunkazai.jp/bunkazai/bunkazai-spot-341/
- 和歌山市の文化財 加田家住宅(主屋、土蔵、腰掛待合、茶室、露地門、社、鳥居、表門及び塀)
- https://wakayamacity-bunkazai.jp/shitei/537/
最終更新日: 2026.10.01