加田家住宅土蔵とは
加田家住宅土蔵は、和歌山県和歌山市薮ノ丁にある昭和6年(1931年)建築の土蔵造2階建の蔵で、平成19年(2007年)に国の登録有形文化財に登録された。読みは「かだけじゅうたくどぞう」。
加田家住宅土蔵は主屋の正面の北寄りに建つ。規模は桁行3間、梁間2間、建築面積20㎡で、屋根は切妻造の本瓦葺とする。主屋より2年遅れ、茶室と同じ年に建てられた。
加田家住宅土蔵が登録有形文化財になった理由
加田家住宅土蔵は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として登録有形文化財に登録された。登録番号は30-0104である。
文化庁の解説は、加田家住宅土蔵を「丁寧な仕上げ」の蔵として評価している。外から見える扉や窓まわりだけでなく、2階の屋根を支える骨組みにまで手が入っている点が、この蔵の価値になっている。
加田家住宅土蔵の見どころ
加田家住宅土蔵の2階の小屋組にはキングポストトラスが使われている。中央に真束を立て、斜材で三角形を組む洋式の小屋組で、和小屋のように太い梁を何段も重ねずに屋根を支えられる。外観は伝統的な土蔵でありながら、内部の骨組みには洋式の技法が取り入れられている。
正面の入口と2階の窓には、漆喰で仕上げた塗戸が吊られている。窓の上の庇を支える持送りには、漆喰を盛り上げて彫った渦紋の絵様がつけられており、左官の手わざを近くで見せる部分になっている。
本瓦葺の屋根は、平瓦と丸瓦を交互に並べる重厚な葺き方である。主屋が桟瓦葺であるのに対し、加田家住宅土蔵だけが本瓦で葺かれている。
加田家住宅土蔵の見学
加田家住宅土蔵は個人の住宅の敷地内にあり、内部は公開されていない。主屋の正面の北寄り、表門に近い位置にあるが、道からどこまで見えるかは確認できていない。敷地に入らず、外から眺めるにとどめたい。行き方は加田家住宅のページにまとめてある。
Q&A
- 加田家住宅土蔵はいつ建てられましたか?
- 昭和6年(1931年)です。主屋の2年後、茶室と同じ年にあたります。
- 加田家住宅土蔵の大きさと構造は?
- 桁行3間、梁間2間、建築面積20㎡の土蔵造2階建で、屋根は切妻造の本瓦葺です。
- 加田家住宅土蔵の小屋組の特徴は何ですか?
- 2階の小屋組にキングポストトラスを採用しています。洋式のトラスで屋根を支える構造です。
- 加田家住宅土蔵の扉や窓はどのような造りですか?
- 正面入口と2階の窓に漆喰仕上げの塗戸を吊り、窓庇の持送りには漆喰彫刻で渦紋の絵様をつくっています。
- 加田家住宅土蔵の中に入れますか?
- 個人の住宅の敷地内にあるため、内部は公開されていません。
基本情報
| 名称 | 加田家住宅土蔵 |
|---|---|
| 所在地 | 和歌山県和歌山市薮ノ丁6 |
| 指定区分 | 登録有形文化財(建造物) |
| 指定年 | 平成19年(2007年)登録 |
| 員数 | 1棟 |
| 寸法 | 建築面積20㎡(桁行3間、梁間2間) |
| 所有者 | 個人 |
| 公開状況 | 非公開(個人住宅) |
参考文献
- 国指定文化財等データベース(文化庁)加田家住宅土蔵
- https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00006161
- わかやまの文化財(和歌山県教育庁文化遺産課)加田家住宅
- https://wakayama-bunkazai.jp/bunkazai/bunkazai-spot-341/
- 和歌山市の文化財 加田家住宅(主屋、土蔵、腰掛待合、茶室、露地門、社、鳥居、表門及び塀)
- https://wakayamacity-bunkazai.jp/shitei/537/
最終更新日: 2026.10.01