加田家住宅茶室とは

加田家住宅茶室は、和歌山県和歌山市薮ノ丁にある昭和6年(1931年)建築の木造平屋建の茶室で、平成19年(2007年)に国の登録有形文化財に登録された。読みは「かだけじゅうたくちゃしつ」。

加田家住宅茶室は、主屋の後方に庭園を挟んで建つ。南側に三畳台目の茶室「不老庵」、北側に八畳の広間「暁月亭」を置き、両者を廊下でつないで、廊下の東側に水屋を設ける。建築面積は46㎡。和歌山市の資料では暁月亭を旧字体で「曉月亭」と書いている。

加田家住宅茶室が登録有形文化財になった理由

加田家住宅の9件のうち、加田家住宅茶室だけが「再現することが容易でないもの」という基準で登録された。登録番号は30-0105である。

理由は作者にある。文化庁の解説は、加田家住宅茶室を表千家と関わりのある数寄屋大工、平井儀三郎の作品として貴重だとしている。和歌山県の文化財ポータルによれば、平井の作であることは棟札から判明した。和歌山市は、京都の数寄屋大工である平井儀三郎と笛吹嘉一郎によって、主屋の2年後に不老庵と暁月亭が竣工したと説明している。

加田家住宅茶室の見どころ

加田家住宅茶室は、性格の違う2つの茶の空間を1棟にまとめている。三畳台目の不老庵は、客畳3枚に点前座の台目畳を加えた小間で、少人数の茶事のための部屋である。八畳の暁月亭は広間で、小間よりも多くの客を迎えられる。2室の間を廊下で結び、その脇の水屋で道具を整える。

屋根は入母屋造と切妻造を組み合わせ、桟瓦葺とする。深く差し出した庇は銅板葺とし、瓦の屋根の下で軒先を薄く見せている。

暁月亭の前には露地門が、主屋から加田家住宅茶室へ向かう露地の途中には腰掛待合が建ち、茶室は露地とひと続きで計画されている。

加田家住宅茶室の見学

加田家住宅茶室は個人の住宅の庭の奥にあり、公開されていない。道路から見える位置にはなく、茶会などで一般に開かれたという記録も、文化庁・和歌山県・和歌山市の資料には見当たらない。外観の写真は文化庁のデータベースと文化遺産オンラインで見られる。屋敷全体の行き方は加田家住宅のページにまとめてある。

Q&A

Q加田家住宅茶室はいつ、誰が建てましたか?
A昭和6年(1931年)の建築です。文化庁と和歌山県によれば、表千家と関わりのある数寄屋大工、平井儀三郎の作で、和歌山市は笛吹嘉一郎の名も挙げています。
Q加田家住宅茶室にはどんな部屋がありますか?
A南側に三畳台目の茶室「不老庵」、北側に八畳の広間「暁月亭」があり、廊下でつながっています。廊下の東側には水屋があります。
Q加田家住宅茶室が登録された理由は何ですか?
A「再現することが容易でないもの」として登録されました。数寄屋大工平井儀三郎の作品として貴重とされています。
Q加田家住宅茶室の屋根はどのような造りですか?
A入母屋造と切妻造を組み合わせた桟瓦葺で、深い庇を銅板葺としています。
Q加田家住宅茶室は見学できますか?
A個人の住宅の庭の奥にあり、公開されていません。外観は文化庁のデータベースなどの写真で見られます。

基本情報

名称加田家住宅茶室
所在地和歌山県和歌山市薮ノ丁6
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成19年(2007年)登録
員数1棟
寸法建築面積46㎡
所有者個人
公開状況非公開(個人住宅)

参考文献

国指定文化財等データベース(文化庁)加田家住宅茶室
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00006162
文化遺産オンライン 加田家住宅茶室
https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/182376
わかやまの文化財(和歌山県教育庁文化遺産課)加田家住宅
https://wakayama-bunkazai.jp/bunkazai/bunkazai-spot-341/
和歌山市の文化財 加田家住宅(主屋、土蔵、腰掛待合、茶室、露地門、社、鳥居、表門及び塀)
https://wakayamacity-bunkazai.jp/shitei/537/

最終更新日: 2026.10.01