加田家住宅腰掛待合とは

加田家住宅腰掛待合は、和歌山県和歌山市薮ノ丁にある昭和時代初期の茶庭の腰掛待合で、平成19年(2007年)に国の登録有形文化財に登録された。読みは「かだけじゅうたくこしかけまちあい」。

腰掛待合は、茶会に招かれた客が席入りの前に腰を下ろして亭主の迎えを待つ小さな建物である。加田家住宅腰掛待合は、主屋から茶室へ向かう露地の途中、まわりより少し高い位置に建つ。桁行3m、梁間2m、建築面積6.7㎡の木造平屋建で、裏側に雪隠(便所)が付く。

加田家住宅腰掛待合が登録有形文化財になった理由

加田家住宅腰掛待合は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として登録有形文化財に登録された。登録番号は30-0106である。

文化庁の解説は、加田家住宅腰掛待合を「露地の構成要素として重要」と位置づけている。茶室だけでは茶の湯の空間は完結せず、待合や門を備えた露地があって初めて客の動線が成り立つ。加田家住宅では茶室とともに腰掛待合と露地門がそろって残り、昭和初期の茶庭の構成を一式で伝えている。

加田家住宅腰掛待合の見どころ

屋根は切妻造の桟瓦葺で、文化庁の解説によれば瓦は軒先が一直線にそろう一文字瓦を使う。前に差し出した庇は銅板葺である。

正面側は腰掛で、壁には竹などの下地を見せた下地窓を開く。裏側は雪隠とし、客が待つ腰掛と雪隠を1つの屋根の下で背中合わせにまとめている。

目を留めたいのは材料の扱いである。加田家住宅腰掛待合では柱、桁、垂木のいずれにも製材した角材ではなく丸太を使い、壁は仕上げ塗りをせず中塗りで止めている。素材の肌合いを残す、茶庭の建物らしい簡素な仕立てである。

加田家住宅腰掛待合の見学

加田家住宅腰掛待合は個人の住宅の庭の奥、主屋と茶室の間の露地にあり、公開されていない。道路から見える位置にはない。屋敷全体の行き方は加田家住宅のページにまとめてある。

Q&A

Q加田家住宅腰掛待合とは何ですか?
A茶会の客が茶室に入る前に腰を掛けて待つ、露地の中の小さな建物です。昭和時代初期に建てられ、平成19年(2007年)に登録有形文化財になりました。
Q加田家住宅腰掛待合はどこにありますか?
A主屋から茶室へ向かう露地の途中、少し高い位置に建っています。
Q加田家住宅腰掛待合の大きさは?
A桁行3m、梁間2m、建築面積6.7㎡の木造平屋建です。
Q加田家住宅腰掛待合にはどんな工夫がありますか?
A正面を下地窓のある腰掛、裏側を雪隠とし、柱・桁・垂木に丸太を使って壁を中塗りで仕上げています。
Q加田家住宅腰掛待合は見学できますか?
A個人の住宅の庭の奥にあり、公開されていません。道路からも見えない位置です。

基本情報

名称加田家住宅腰掛待合
所在地和歌山県和歌山市薮ノ丁6
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成19年(2007年)登録
員数1棟
寸法建築面積6.7㎡(桁行3m、梁間2m)
所有者個人
公開状況非公開(個人住宅)

参考文献

国指定文化財等データベース(文化庁)加田家住宅腰掛待合
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00006187
わかやまの文化財(和歌山県教育庁文化遺産課)加田家住宅
https://wakayama-bunkazai.jp/bunkazai/bunkazai-spot-341/
和歌山市の文化財 加田家住宅(主屋、土蔵、腰掛待合、茶室、露地門、社、鳥居、表門及び塀)
https://wakayamacity-bunkazai.jp/shitei/537/

最終更新日: 2026.10.01