香川県の登録有形文化財
香川県 · 登録有形文化財
かめびし屋の十号蔵は、敷地東辺のほぼ中央に建つ江戸末期の平屋。桁行11.5メートル、切妻造・本瓦葺で、現在は諸味貯蔵庫である。内部は天井が高く、もとは醤油醸造蔵であったとみられ、東辺に並ぶ蔵群の一つを構成する。
かめびし屋の十三号蔵は、敷地北辺東寄りに建つ昭和初期の平屋。桁行10メートル、切妻造・本瓦葺で越屋根を載せる。海鼠壁とべんがら色の外観をもち、西妻に赤門が接して、北へ折れる通り景観の端部を納める役割を果たす。
かめびし屋の十二号蔵は、十一号蔵の北妻に接する大正末期の平屋。桁行7.4メートルで、東側屋根面が長い招き造とする。外装はもと焼杉の縦板張、東面に水切瓦を付ける。建築面積42平方メートルは登録18棟のなかで最も小さい。
かめびし屋の十四号蔵は、三号蔵と十号蔵の間に建つ江戸後期の平屋。桁行9.8メートル、切妻造・本瓦葺で、岡田家の記録にある享和2年(1801年)上棟の「五間倉」に比定される。登録18棟のなかでも最も古い年代に属する蔵である。
かめびし屋の七号蔵は、西敷地北西隅に建つ明治末期の平屋。桁行16メートル、切妻造・鉄板葺で、北面上部に5つの窓を開ける。内部に丸桶16個と角桶3個を収める年代ものの諸味貯蔵庫で、西敷地の醸造の中核を担う。
かめびし屋の八号蔵は、西敷地西辺沿いに建つ大正末期の平屋。花崗石基礎に建つ切妻造・本瓦葺で、桁行20.8メートルと長大である。内部にコンクリート製内側板張の角桶を20個据え、七号蔵と対をなす西敷地の醸造中核となる。
香川県土庄町豊島の唐櫃岡の清水共同用水場。昭和4年に檀山の麓に築かれた生活用の水場で、雛壇状に積んだ花崗岩の壁の中を、湧水が貯水槽から3連の小水槽、大水槽へと流れる。日本遺産の構成文化財で、今も住民が守る。
川鶴酒造鶴鳴舘(旧瓶詰蔵)は大正期築の木造平屋建の蔵である。かつて瓶詰を担った建物は現在コンサート会場として使われ、大戸口と四つの小窓を備えた姿が醸造所南辺の景観を形づくっている。
川鶴酒造川鶴資料館(旧米蔵)は大正期築の土蔵造二階建。もと住居部の米蔵を昭和30年頃に曳家で移した一棟で、腰の海鼠壁が目を引き、創業以来の酒造用具を展示する場として公開されている。
川鶴酒造麹蔵は大正3年築の土蔵造二階建で、二階に設けた麹室は現在も麹づくりに日々使われている。西酒蔵と軒高を揃えて並び建ち、観音寺の醸造場北面の景観を形づくる欠かせない一棟である。
川鶴酒造西酒蔵は五棟のうち最大の土蔵造二階建で、大正7年(1918年)の建立である。地棟の墨書が年代を伝え、規則的に小窓を並べた長大な西桁行面は観音寺の市街からのランドマークとなっている。
川鶴酒造濾過蔵は大正3年築の土蔵造二階建である。麹蔵と軒高を揃えて建ち、腰を杉板張、上部を漆喰壁とし、小庇と鉄戸を付けた小窓を二段に並べた北面が醸造場北面の景観を整えている一棟である。
香川県観音寺市有明町の観音寺市郷土資料館展示館は、大正3年築の木造平屋建。寄棟屋根の中央に明かり取り用の腰屋根を立ち上げ、間仕切りのない一室空間に洋風トラスの小屋組を露出させる。本館とは渡廊下で結ばれ、平成10年に登録有形文化財となった。
香川県観音寺市有明町の観音寺市郷土資料館本館は、大正3年に三豊郡農会の農事試験場として建った木造2階建の洋館。玄関ポーチを軸とする左右対称の上げ下げ窓と、切妻破風のティンバーワークが見どころ。平成10年に登録有形文化財となった。
小豆島・苗羽の町なかに残る六軒続きの貸店舗である。醤油醸造で栄えた石井家が昭和七年に建てた賃貸の商業建築で、道に面して入母屋造の棟を南北に長く通し、背面に角屋を突き出す。屋敷本体とは離れた町なかの一角に建つ。
小豆島・苗羽の石垣を背にして建つ石井家の主屋である。大正元年の建築で、東西に長い入母屋造とし、四周に下屋をめぐらせる。東を土間、西を床上とし、黒漆喰で塗り込めた外壁が醤油家の住まいに静かな品格を与えている。
小豆島・苗羽の石井家で最も古い、明治十八年頃の醤油蔵である。石垣の下手に南北の諸味蔵を建て、東に醤油の貯蔵蔵を継ぎ、下屋の中に石組みの井戸と洗い場を備える。仕込みから貯蔵まで、醸造の働きを担った中心の建物である。
小豆島・苗羽の石井家に建つ小さな土蔵である。大正四年の建築で、石垣の上に縄弛みの裾を見せ、腰を焼杉の縦板、その上に海鼠壁、軒鉢巻を白漆喰で納める。高窓まわりの丁寧な仕事ゆえ、容易には再現できないものとして登録された。
小豆島・苗羽の石井家で、主屋の東に南北十七メートルの棟を通す長屋門である。大正四年の建築で、両側面の下屋が屋根の線を二重に見せ、つし二階のように構える。公式に屋敷構えの中核とされ、公道と斜面の屋敷とをつなぐ要となっている。
小豆島・苗羽の石井家で、土蔵の下手から南へ下る道に沿って建つ小さな納屋である。昭和十六年の建築で、石の基礎の上に切妻造、妻入の素朴な姿を見せる。飾りのない土壁の小屋ながら、屋敷南側の醸造の作業場を一隅で支えている。