香川県の重 要 文 化 財
Important Cultural Property of 香川県香川県に所在する重要文化財。
高松市中心部に立つ昭和33年竣工の庁舎。建築家・丹下健三が鉄筋コンクリートで日本建築の柱と梁を表現し、高さ約7メートルのピロティを県民に開いた。猪熊弦一郎の壁画と剣持勇の家具も残り、令和4年に戦後庁舎初の重要文化財となった。
香川県三豊市仁尾、かつて仁尾城があった高台に立つ覚城院鐘楼。漆喰の袴腰が裾を広げる二層の桃山様式で、昭和22年指定の重要文化財。今も大晦日に除夜の鐘が撞かれ、瀬戸内を見下ろす境内からは父母ヶ浜へも近い。
香川県観音寺市の琴弾山中腹に建つ観音寺金堂。四国八十八箇所第69番札所観音寺の本堂で、延宝5年に建てられた寄棟造・本瓦葺の仏堂。第68番札所神恵院と同じ境内にある、四国霊場で唯一の一寺二霊場の中心である。
愛媛南部の山里にあった18世紀の農家。床上部の全面を竹の簀子で張り、天井を張らずに小屋組を見せる。和紙原料の楮を蒸す大釜が残る希少な民家で、昭和54年に四国村へ移築・復原され、重要文化財に指定された。
四国霊場第80番札所、香川県高松市の讃岐国分寺本堂は、奈良時代の講堂跡の礎石を再利用し鎌倉後期に建てられた重要文化財。天正の兵火を免れた四国屈指の木造仏堂で、像高約5.2mの千手観音立像(秘仏)を厨子に納める。
金刀比羅宮の785段目に建つ御本宮・御別宮・南渡殿など12棟は、神仏分離後の明治7〜11年に整えられた素木の社殿群で、2024年に重要文化財に指定された。各棟の年代と形式、指定理由、外観の見どころを記す。
金刀比羅宮旭社は表参道628段目に建つ旧金毘羅大権現の金堂。1837年上棟、1845年落成の二重入母屋造で、屋根裏の巻雲や扉の彫刻が見どころ。1982年に重要文化財。2024年から18年計画の大改修が進む。
金刀比羅宮奥書院は1717年の書院で1955年に重要文化財。上段の間には伊藤若冲が201点の花を描いた百花図、他の間には1844年の岸岱の障壁画が残る。通常非公開で、2023年の特別展などで公開された。
金刀比羅宮の表書院は1654〜1660年の客殿で、円山応挙の遊虎図や瀑布図が5つの間に残る。前に立つ四脚門は折上格天井と透彫が見どころ。表書院は1955年、四脚門は1982年に重要文化財。開館時間と入館料も記す。
香川県善通寺市の旧善通寺偕行社。明治36年に陸軍第十一師団の将校の社交クラブとして建てられた木造平屋の洋風建築で、北面に玄関ポーチ、南に芝庭を備える。保存修理で創建時の姿に復元され、無料で見学できる。
香川県坂出市与島町鍋島の鍋島灯台。兵庫の開港にあわせて明治初期に建てられた高さ9.8メートルの石造の洋式灯台で、英国人技師ブラントンが立地から建設まで主導した最初期の一つ。敷地は一般開放され、瀬戸大橋を望む。
香川県高松市、史跡高松城跡の三の丸に建つ大正6年竣工の大規模和風住宅。松平頼壽の別邸で、清水組が設計施工を一括して担い、142畳の大書院と蘇鉄の間には洋式のトラス構造を用いる。平成24年に国の重要文化財に指定された。
香川県観音寺市の柞田川上流にある昭和4年竣工のコンクリート造溜池堰堤。6本の扶壁が5つのアーチを支えるマルチプルアーチ式で、受益農家の出役により築かれた。平成18年に国の重要文化財に指定され、現在も稼働している。
香川県さぬき市多和額東の細川家住宅は、18世紀中期頃に建てられた寄棟造・茅葺の農家。土を固めむしろを敷いた土座と竹スノコ床の座敷が残り、昭和46年に国の重要文化財に指定された。内部見学は無料で、月曜休館。
香川県丸亀市の丸亀城天守は、万治3年(1660年)完成の三重三階櫓。現存十二天守で最も小さく高さ約15メートル、昭和18年に国の重要文化財となった。観覧は9時から16時30分、大人400円。JR丸亀駅から徒歩10分。
香川県小豆島町池田の明王寺釈迦堂は、大永2年に着工し天文2年(1533年)に完成した室町時代の仏堂。明治40年に国の重要文化財に指定された。附指定の文字瓦23枚は堂内で見られ、参拝は無料。高松港からフェリーで約1時間。
香川県三豊市、四国八十八ヶ所第70番札所である本山寺の入口に建つ室町時代中期の三間一戸八脚門。切妻造、本瓦葺。明治37年に国の保護下に入り、門をくぐると国宝の本堂と明治期の五重塔が並ぶ広い境内が開ける。
香川県高松市の男木島北端に建つ男木島灯台。明治28年に竣工した石造の洋式灯台で、地元産とみられる花崗岩を精緻に加工し、外壁を塗装しない全国でも希少な例。旧吏員退息所・旧第一物置とともに令和8年に重要文化財に指定された。