奈良県の重 要 文 化 財
Important Cultural Property of 奈良県奈良県に所在する重要文化財。
奈良県葛城市の當麻寺の飛地境内に建つ文安4年(1447年)の仏堂。桁行3間、梁間3間の寄棟造で、正面の意匠が室町時代の特徴を示す。當麻寺の伽藍の一連として昭和46年(1971年)に重要文化財に指定された。
奈良県生駒市高山町の高山八幡宮本殿は、棟札から元亀3年(1572年)の建立と分かる三間社流造の社殿。蟇股の蓮や枇杷、虹梁木鼻の牡丹など室町末期の彫刻に特色があり、昭和53年に重要文化財に指定された。茶筌の里・高山に立つ。
奈良県十津川村、玉置山の中腹に建つ玉置神社社務所及び台所は、文化元年(1804年)建立の重要文化財。別当寺高牟婁院の主殿で、狩野派の橘保春らが描いた花鳥図の板戸と地階の参籠所をもつ。現在は解体修理中で拝観休止。
奈良・手向山八幡宮の境内南端に立つ住吉神社本殿は、鎌倉時代後期の流造・檜皮葺の社殿で、大正10年に重要文化財に指定された。住吉三神をまつり、元禄再建の八幡宮本殿より約四百年さかのぼる古社殿として知られる。
奈良市の手向山八幡宮に建つ宝庫は、奈良時代にさかのぼる校倉造の倉。もとは東大寺の油倉で、正徳4年(1714年)に現在地へ移築された。正倉院と同じ造りながら柵がなく、桁行三間の壁を間近で観察できる。昭和28年に重要文化財指定。
談山神社の本殿・拝殿・楼門など13棟は奈良県桜井市多武峰に建つ社殿群で、昭和52年(1977年)に一括して重要文化財に指定。極彩色の本殿(1850年)と、旧本殿を移した東殿・惣社本殿が並び、3代の本殿を見比べられる。
談山神社権殿は奈良県桜井市多武峰の談山神社にある旧妙楽寺の常行堂で、室町時代後期の建物。入母屋造・妻入・檜皮葺で、正面五間・背面三間の珍しい平面をもつ。延年舞の舞台となった堂で、大正4年(1915年)に重要文化財に指定。
談山神社十三重塔は奈良県桜井市多武峰に立つ木造の十三重塔で、享禄5年(1532年)の再建。三間十三重、檜皮葺で高さ約17メートル。木造十三重塔として現存唯一とされ、明治33年(1900年)に重要文化財に指定された。
談山神社摩尼輪塔は奈良県桜井市多武峰の談山神社参道脇に立つ石塔で、乾元2年(1303年)の刻銘をもつ。長い塔身の上部に大きな円盤を刻み出した珍しい形で、昭和30年(1955年)に重要文化財に指定された。
奈良県天理市の長岳寺楼門は明治40年に重要文化財に指定された一間一戸楼門。文化庁は上階を平安後期、下階を桃山期とする。梵鐘を吊った三間二間の吹放しの上階を持つ鐘楼門で、山の辺の道沿いに建ち年中無休で拝観できる。
奈良県生駒市の長福寺本堂は明治32年に重要文化財に指定された鎌倉後期の仏堂。平成24年からの解体修理中に赤外線判読が行われ、煤に沈んでいた内陣の曼荼羅や飛天の全容が判明した。彩色推定復元図は本堂隣で公開されている。
奈良市都祁友田町の都祁水分神社本殿は、明応8年に造営された一間社春日造・檜皮葺の中世社殿。大和川と木津川の分水嶺に鎮座する大和国水分四社の一社で、明治40年という早い時期に重要文化財へ指定された。附は棟札六枚。
奈良市登大路町の旧帝国奈良博物館本館は、宮内省内匠寮技師の片山東熊が設計し明治27年に竣工した煉瓦造建築。昭和44年に重要文化財に指定された。仏像館として公開中だが令和8年9月14日から改修休館に入る。
傳香寺本堂は奈良県奈良市小川町にある天正13年(1585年)の本堂で、重要文化財。桁行・梁間とも三間の一重の堂で、寄棟造・本瓦葺の屋根に一間の向拝を付け、附として棟札1枚もあわせて指定されている小さな仏堂である。
天神社本殿は奈良県山辺郡山添村北野の天神社にある室町時代中期の本殿で、重要文化財。一間社春日造・厚板葺で、棟札16枚もあわせて指定されている。神社では毎年10月に県の無形民俗文化財「北野のホウデンガク」が奉納される。
天皇神社本殿は奈良県天理市備前町にある応永3年(1396年)の一間社春日造、檜皮葺の本殿で、重要文化財。切妻造・妻入の正面1間の身舎の前に庇を付けた春日造の形式を伝え、棟札5枚が附として指定されている。
東大寺大湯屋は応永15年(1408年)とされる浴堂で重要文化財。前室・浴室・釜場の3区画に分かれ、浴室には重源の命で建久8年(1197年)に造られた鉄の湯船が残る。構成、年代の幅、裏参道からの見方を紹介する。
東大寺廻廊は1716年から1737年にかけて建てられた東西2棟の回廊で重要文化財。中門の左右から延長41間で大仏殿の前庭を囲み、江戸の大仏殿再興の締めくくりとなった。形式、指定の理由、拝観の条件を紹介する。
東大寺勧進所経庫は平安時代前期の校倉造の経庫で重要文化財。公慶が大仏殿再建の寺務所とした勧進所の土塀の内に建ち、法華堂経庫と同じ方3間の単倉。校倉の構造と東大寺の3棟の単倉の比較、10月5日の公開日を紹介する。
東大寺五輪塔は奈良市川上町にある鎌倉時代前期の石造五輪塔で、昭和30年(1955年)に重要文化財に指定された。五輪塔の形の見方、重源による東大寺復興期と重なる年代の意味、見学にあたっての注意を紹介する。