国宝
National Treasures都道府県、時代、種類別に日本の国宝を閲覧できます。寺院、神社、城、美術館での見どころを分かりやすく解説し、地図や旅行のヒントもご紹介します。
大阪府河内長野市の天野山金剛寺金堂に安置される、木造大日如来坐像と脇侍の不動明王・降三世明王坐像。平安末から鎌倉にかけて約50年を費やして整えられた三尊は、密教の尊勝曼荼羅を立体化した稀有な作例として2017年に国宝に指定されました。
大阪府河内長野市の観心寺金堂に安置される国宝・木造如意輪観音坐像は、像高109.4cm、六臂の平安前期密教彫刻の最高傑作。毎年4月17・18日のみ開扉される秘仏で、9世紀当初の彩色が今も鮮やかに残る。
大阪府交野市の獅子窟寺本尊、国宝・木造薬師如来坐像。カヤの一木から彫出された9世紀末の傑作で、像高約92cm。翻波式衣文や乾漆の螺髪、大坂夏の陣を逃れた歴史、事前予約制の拝観方法まで詳しく案内します。
大阪・四天王寺に伝わる国宝「扇面法華経冊子」は、扇形の料紙に貴族や庶民の姿をやまと絵で描き、その上に法華経を写した平安後期の装飾経。五帖九十八葉が現存し、平安の扇絵と世俗画を伝存する唯一の遺品である。
承久の乱に敗れた後鳥羽上皇が隠岐配流を前に、似絵の名手藤原信実へ描かせたと伝わる国宝の肖像画。大阪府島本町の水無瀬神宮が御神体として約780年守り継いできた、鎌倉時代の写実的肖像画を代表する傑作である。
藤田美術館蔵の国宝「紙本著色紫式部日記絵詞」は、紫式部の日記を鎌倉時代に絵画化した絵巻の断簡。十六夜の舟遊びなど寛弘5年の皇子誕生をめぐる5場面を引目鈎鼻の人物と金銀の料紙で描く。展示時期や見どころを解説。
国宝・玄奘三蔵絵は、三蔵法師玄奘の誕生から入滅までを全十二巻・総長190m超の画面に描いた鎌倉時代の絵巻。宮廷絵師・高階隆兼の工房作と推定され、奈良・興福寺大乗院に秘蔵された名品を、現在は大阪の藤田美術館が所蔵する。
大阪・藤田美術館が所蔵する国宝「紙本墨画柴門新月図」は、応永十二年(1405年)の年記をもち、年代の確かな詩画軸として現存最古の作例です。杜甫の「南鄰」の一節「柴門に月色新たなり」を画題とし、玉畹梵芳の序と大因良由ほか十八人の禅僧による賛が添えられています。室町水墨画の出発点となった一幅をめぐり、作品の魅力、歴史的背景、見どころ、藤田美術館へのアクセスや周辺情報までを丁寧にご案内します。
国宝「一字蓮台法華経〈普賢勧発品〉」は、経文の一字ごとに蓮の台座と金の円光を描き添えた、平安時代後期を代表する華麗な装飾経です。金銀箔・野毛・砂子をちりばめた料紙と、吹抜屋台で法要を描いた見返し絵が美しく、1952年に国宝指定。奈良市学園前の大和文華館(近鉄グループホールディングス所蔵)に伝わります。
南宋の宮廷画家・李迪が描いた国宝「帰牧図(騎牛)」。雪道を行く牛と牧童を色紙ほどの絹に精緻に表した双幅の名品で、奈良市の大和文華館が所蔵する。両幅に潜む隠し落款や、東山御物と伝わる伝来の歴史も見どころ。
国宝「紙本金地著色風俗図」、通称松浦屏風は、金地に等身大の遊女18人を描いた江戸前期の屏風一双。22領の小袖やカルタ、ロザリオの描写、平戸松浦家伝来の経緯、奈良・大和文華館での鑑賞のポイントを紹介する。
兵庫県川西市の大阪青山歴史文学博物館が所蔵する国宝『土左日記』は、嘉禎二年(一二三六)に藤原為家が紀貫之の自筆本を「一字も違はず」書写した、現存最古級にして最も忠実な写本です。日本仮名日記文学の始祖である本書の姿を、平安時代の仮名遣いのまま今日に伝える唯一無二の書跡を、清和源氏発祥の地・川西の歴史とあわせてご紹介します。
富貴寺大堂は、大分県豊後高田市の富貴寺にある平安時代後期の阿弥陀堂で、昭和27年(1952年)に国宝となった。現存する九州最古の木造建築であり、堂内には極彩色の装飾と、来迎壁の浄土曼荼羅が描かれていた。
大分県臼杵市の臼杵磨崖仏は、阿蘇の溶結凝灰岩に刻まれた平安後期から鎌倉時代の石仏群。古園石仏の大日如来像をはじめ四群61躯すべてが国宝で、磨崖仏として日本初の指定。仏頭復位の経緯や蓮の見頃、アクセスも案内する。
長野市元善町の善光寺本堂は宝永四年再建、昭和二十八年に国宝指定。幕府大棟梁甲良宗賀の設計により桁行十四間の縦長平面をとる撞木造で、間口約二十四メートルに対し奥行約五十四メートル。瑠璃壇床下のお戒壇巡りや七年に一度の御開帳でも知られる。
大法寺三重塔は、長野県青木村の大法寺にある正慶2年(1333年)建立の三重塔で、昭和28年(1953年)に国宝となった。純和様の均整のとれた美しい姿から「見返りの塔」と呼ばれ、東日本屈指の塔とされている。
仁科神明宮は、長野県大町市にある神社で、江戸時代中期の本殿と中門が昭和28年(1953年)に国宝となった。20年ごとの式年造替を続け、永和2年(1376年)以来の棟札が残る。神明造の純粋な形式を伝える。
昭和61年、八ヶ岳山麓の棚畑遺跡で集落中央の土坑からほぼ完形で出土した縄文中期の土偶。粘土に雲母を含んで淡く輝く妊婦像で、縄文時代の遺物として初めて国宝に指定された。実物は茅野市尖石縄文考古館で公開されている。
長野県茅野市の中ッ原遺跡から出土した縄文時代後期の大形土偶。高さ約34センチ、内部は空洞で、逆三角形の顔が仮面を思わせることから「仮面の女神」と呼ばれる。墓とみられる穴から出土し、2014年に国宝指定。尖石縄文考古館で常設公開。
サンリツ服部美術館(長野県諏訪市)が所蔵する本阿弥光悦作の白楽茶碗「不二山」。上半分の白と下半分の黒が雪の富士を思わせる国宝で、作者自筆の箱書を伴う唯一の光悦茶碗として知られる。公開は限られた展覧会のみ。