伊東忠太の図案による一対の狛犬
彌彦神社狛犬は、新潟県西蒲原郡弥彦村大字弥彦の彌彦神社で、かつての三之鳥居、現在の随神門の前に据えられた石造の狛犬一対で、大正5年(1916年)に造られ、平成10年(1998年)9月2日に国の登録有形文化財に登録された。登録番号は15-0027。高さは2.1メートルある。
文化庁の記録では、図案は社殿の設計者でもある伊東忠太が描き、彫刻家の新海竹太郎が原型を作った。彫ったのは東京の名石工、酒井八右衛門で、文化庁はこの狛犬を酒井の代表作としている。
両足を突っ張った精悍な姿
文化庁によれば、招魂社系の神社によくみられる、両足を突っ張ったタイプの狛犬である。体つきは細身で、顔立ちは精悍と評されている。うずくまる姿の多い江戸時代の狛犬とは異なり、前脚を伸ばして胸を張る姿勢に近代の造形がうかがえる。
建築家が図案を描き、彫刻家が原型をつくり、石工が彫り上げるという分業は、近代の神社造営に特有の体制である。社殿の設計者が狛犬の図案まで手がけたことは、境内全体を一つの作品として計画した再建の性格をよく伝えている。
見どころと見学
彌彦神社狛犬は随神門の前にあり、いつでも見られる。随神門は昭和15年(1940年)の建立なので、狛犬のほうが古く、もとは三之鳥居の前に置かれていた。
正面からだけでなく横にまわり、突っ張った前脚の線と細い胴の張りを見てほしい。左右で口の開け閉めが異なるかどうかも、近くで確かめたい点である。
Q&A
- 彌彦神社狛犬はどこにありますか。
- 随神門(かつての三之鳥居の位置)の前にあります。
- 彌彦神社狛犬をデザインしたのは誰ですか。
- 伊東忠太の図案により、新海竹太郎が原型を作り、石工の酒井八右衛門が彫りました。
- 彌彦神社狛犬の大きさは。
- 高さ2.1メートルの石造で、一対です。
- 彌彦神社狛犬の特徴は。
- 招魂社系の神社に多い両足を突っ張ったタイプで、細身で精悍な顔立ちです。
- 彌彦神社狛犬はいつ登録有形文化財になりましたか。
- 平成10年(1998年)9月2日に登録されました。登録番号は15-0027です。
基本データ
| 名称 | 彌彦神社狛犬(いやひこじんじゃこまいぬ) |
|---|---|
| 所在地 | 新潟県西蒲原郡弥彦村大字弥彦2898 |
| 指定区分 | 国登録有形文化財(建造物) 登録番号15-0027 |
| 指定年 | 平成10年(1998年)9月2日登録 |
| 員数 | 1対 |
| 寸法 | 石造、高さ2.1メートル |
| 所有者 | 宗教法人彌彦神社 |
| 公開状況 | 常時見学可(随神門前) |
参考文献
- 国指定文化財等データベース(文化庁)— 彌彦神社狛犬
- https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00000682
- 越後一宮 彌彦神社 — 随神門
- https://www.yahiko-jinjya.or.jp/meguru/zuishinmon/index.html
最終更新日: 2026.10.01