神楽を奏する吹き放ちの舞台
彌彦神社舞殿は、新潟県西蒲原郡弥彦村大字弥彦の彌彦神社で、御祭神に奉納する神楽を舞うための舞台建築で、大正5年(1916年)に再建され、平成10年(1998年)9月2日に国の登録有形文化財に登録された。登録番号は15-0015。文化庁の登録名の読みは「まいでん」で、神社は「ぶでん」と案内している。
文化庁の記録では、木造平屋建で橋掛廊下付き、銅板葺、建築面積33平方メートル。拝殿へ向かう参道の中ほどの右手、摂末社が並ぶ段の下に位置する。亀腹の基壇の上に腰組付きの高欄をめぐらし、四方を吹き放ちとする。隣の楽舎から突き出した橋掛廊下が舞殿につながる。
扇垂木で際立たせた屋根
屋根は入母屋造である。文化庁は、境内の建物のなかでこれだけを扇垂木とし、ほかとの違いを際立たせていると記す。扇垂木は軒の垂木を放射状に配る手法で、軒裏に扇を開いたような線が現れる。
並んで建つ楽舎は石積の基壇、舟肘木、桟瓦葺と仕様を控えめにしており、舞台である舞殿のほうを格上に見せる対比がとられている。参集殿もふくめた三つの建物で、神楽を奏し、伴奏し、観覧するための一組の施設を構成している。
見どころと見学
神社によれば、大々神楽は4月18日の妻戸大神例祭で全13曲を奉奏し、春と秋の土曜日にも1、2曲が奉奏される。そのときには、四方が吹き放ちの彌彦神社舞殿で舞う姿を参道から見ることができる。
ふだんは外観をいつでも見られる。軒下をのぞき込むと、放射状に広がる扇垂木の線がわかる。楽舎から延びる橋掛廊下の取り付き方も見ておきたい。
Q&A
- 彌彦神社舞殿は何に使われますか。
- 御祭神に奉納する神楽を奏するための舞台です。
- 彌彦神社舞殿で神楽を見られるのはいつですか。
- 神社によれば、4月18日の妻戸大神例祭で全13曲、春と秋の土曜日に1、2曲が奉奏されます。
- 彌彦神社舞殿の建築の特徴は。
- 四方吹き放ちの入母屋造で、境内でこの建物だけが扇垂木です。楽舎と橋掛廊下でつながっています。
- 彌彦神社舞殿の読み方は。
- 文化庁の登録名では「まいでん」、神社の案内では「ぶでん」です。
- 彌彦神社舞殿はいつ登録有形文化財になりましたか。
- 平成10年(1998年)9月2日に登録されました。登録番号は15-0015です。
基本データ
| 名称 | 彌彦神社舞殿(いやひこじんじゃまいでん) |
|---|---|
| 所在地 | 新潟県西蒲原郡弥彦村大字弥彦2898 |
| 指定区分 | 国登録有形文化財(建造物) 登録番号15-0015 |
| 指定年 | 平成10年(1998年)9月2日登録 |
| 員数 | 1棟 |
| 寸法 | 木造平屋建、橋掛廊下付、銅板葺、建築面積33平方メートル、入母屋造 |
| 所有者 | 宗教法人彌彦神社 |
| 公開状況 | 外観は常時見学可。大々神楽は4月18日ほか |
参考文献
- 国指定文化財等データベース(文化庁)— 彌彦神社舞殿
- https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00000670
- 越後一宮 彌彦神社 — 舞殿
- https://www.yahiko-jinjya.or.jp/meguru/buden/index.html
最終更新日: 2026.10.01