室町
Muromachi室町時代(1336 – 1573)の日本の文化財を一覧で閲覧できます。都道府県・種類・キーワードで絞り込み、詳しい解説や地図、旅行のヒントもご紹介します。
奈良市の興福寺境内に建つ東金堂は、神亀3年(726)に聖武天皇が叔母・元正太上天皇の病気平癒を祈願して創建したお堂です。応永22年(1415)に再建された現在の建物は、唐招提寺金堂を手本に天平様式を復古した室町時代和様の代表作で、昭和27年に国宝に指定されました。堂内には維摩居士坐像・文殊菩薩坐像・十二神将立像・四天王立像など多くの国宝仏像と、薬師三尊像(重要文化財)が安置されており、世界遺産「古都奈良の文化財」を構成する貴重な建造物として奈良時代の面影を今に伝えています。
奈良県生駒市高山町の高山八幡宮本殿は、棟札から元亀3年(1572年)の建立と分かる三間社流造の社殿。蟇股の蓮や枇杷、虹梁木鼻の牡丹など室町末期の彫刻に特色があり、昭和53年に重要文化財に指定された。茶筌の里・高山に立つ。
奈良県山辺郡山添村大字北野に鎮座する天神社本殿は、室町中期(応永年間ごろ)の造営と伝わる一間社春日造の小社殿で、大正十二年に国の重要文化財に指定されました。大和高原の自然に抱かれた静かな村の鎮守として、中世神社建築の端正な姿を今に伝えています。神野山や神野寺、鍋倉渓など、山添村の豊かな自然と古刹を訪ねる旅のなかで、ぜひ立ち寄りたい一社です。
奈良県天理市備前町に鎮座する天皇神社の本殿は、応永三年(1396年)に建立された一間社春日造の国指定重要文化財です。周防国の僧侶・頼秀の発願により造営され、棟札が残る貴重な室町初期の社殿建築として高く評価されています。殿内には薬師如来や牛頭天王など四体の神像が安置され、神仏習合の信仰を今に伝えています。
二月堂裏参道に建つ東大寺大湯屋は、僧が身を清めた浴堂。現在の建物は応永15年(1408年)の大改修によるが、源流は重源上人の再建にさかのぼる。内部に残る鉄製の湯船と窯場が中世の入浴を映す。
奈良市丹生町の山あいに建つ丹生神社本殿は、嘉吉二年(一四四二)の棟木銘をもつ室町中期の一間社春日造。檜皮葺の屋根が美しく、現存最古級の春日造を残す円成寺など、柳生街道沿いの古社寺とあわせて訪ねたい一棟。
奈良県桜井市の安倍文殊院に建つ白山神社本殿は、室町時代後期の一間社流造、正面軒唐破風付・こけら葺の小さな社殿。大正9年に国の重要文化財へ指定された。縁結びの神・菊理媛神をまつる寺の鎮守で、外観は参拝自由で無料。
奈良市北部、平城宮跡にほど近い閑静な住宅街にたたずむ不退寺。在原業平ゆかりの古刹として「業平寺」の愛称でも親しまれ、鎌倉時代後期に建てられた本堂は国の重要文化財に指定されています。古代以来の三間四面の平面形式と中世仏堂の内陣・外陣構成、頭貫を虹梁形にする早期の意匠など、建築史上稀有な特徴を今に伝える本堂の見どころと歴史を、周辺の散策コースとあわせてご紹介します。
奈良県大和高田市本郷町に佇む不動院本堂は、文明15年(1483年)に高田城主・当麻為長によって建立された室町時代後期の仏堂です。五間四面・寄棟造・本瓦葺きという典型的な中世仏堂の様式を伝え、大正14年に大和高田市内で唯一の国指定重要文化財に指定されました。本尊の大日如来坐像は平安後期の秀作で、同じく国重要文化財。紫陽花の名所としても親しまれ、JR・近鉄高田駅から徒歩数分という抜群のアクセスも魅力です。
法隆寺の子院・中院に残る本堂。永享6年(1434年)建立の重要文化財で、桁行三間・梁間三間の小堂を妻入の入母屋造とする。世界最古の大伽藍とは性格の異なる、寺の暮らしに根ざした室町の小建築のすがたを紹介する。
奈良県斑鳩町の法隆寺南大門は、永享10年(1438年)に再建された国宝の八脚門です。室町時代の遺構の中でも特に秀逸な建築として評価され、華やかな出組の組物や花肘木、力強い軒反りなど中世的装飾美を備えています。1993年にユネスコ世界文化遺産「法隆寺地域の仏教建造物」の構成資産として登録され、世界最古の木造建築群への壮麗な玄関口として訪れる人々を迎えています。
世界遺産・法隆寺の境内、国宝・西円堂の背後に佇む薬師坊庫裡は、室町時代後期に建てられた重要文化財の僧坊建築です。桁行18メートルの木造建築は、東面切妻造・西面寄棟造という独特の屋根構造を持ち、僧侶の日常生活を支えた庫裡(台所兼居住空間)の姿を今に伝えています。
奈良県五條市西吉野町に位置する堀家住宅は、室町時代後期に建てられた日本最古級の民家建築であり、国指定重要文化財です。南北朝時代には後醍醐天皇をはじめ4代の南朝天皇の皇居として使用されました。茅葺き屋根の荘厳な佇まいと激動の歴史を今に伝え、2019年にはリノベーション施設「KANAU」として宿泊・レストランも楽しめるようになりました。
奈良県大和郡山市の矢田丘陵に位置する松尾寺は、養老2年(718年)に舎人親王が創建した日本最古の厄除霊場です。建武4年(1337年)に再建された本堂は、和様と大仏様が融合した新和様建築の典型として重要文化財に指定されています。秘仏の千手千眼観世音菩薩や鎌倉時代の大黒天像など、多くの文化財を有する名刹を紹介します。
奈良県高取町の壺阪寺(南法華寺)に建つ三重塔は、明応6年(1497年)に再建された国指定重要文化財です。戦乱と火災を乗り越えた純和様の美しい塔の歴史・建築的価値・見どころを紹介します。
奈良県高取町の壺阪寺に佇む南法華寺礼堂は、室町時代中期以前に再建された国指定重要文化財の建造物です。入母屋造・本瓦葺の格式高い建築様式を持ち、昭和の大修理で室町時代当時の姿に復元されました。眼病封じの観音霊場として1300年以上の歴史を持つ名刹で、『壺坂霊験記』の舞台としても知られています。
奈良県宇陀市の室生寺、その最奥「奥の院」に佇む御影堂(重要文化財)。約700段の石段を登り切った先に立つ室町時代前期の建築で、弘法大師を祀る大師堂として現存最古級の一つ。方三間・宝形造・厚板段葺という類例のない屋根形式が特徴。女人高野として女性の参詣を受け入れてきた古刹の、最も神聖な場所を訪ねます。
奈良市西ノ京の薬師寺南門は永正9年(1512)の建立。もとは薬師寺西院の門で、のちに焼失した南大門の礎石上へ移されました。白鳳伽藍の南端に立つ室町期の四脚門で、くぐると東塔と西塔が正面に並ぶ重要文化財です。
奈良市東部、柳生へ続く道沿いの山里に建つ八阪神社本殿。室町後期の一間社流造で、檜皮葺が多いこの形式にはめずらしい厚板段葺の屋根を持つ重要文化財。かつて同じ集落にあった大慈仙寺の鎮守社と伝わり、無人・無料で外観を見学できる。
奈良県吉野山の斜面に建つ吉水神社書院は、書院造の初期の姿を残す重要文化財。源義経が潜居し、後醍醐天皇が行宮とした建物で、玉座の間は豊臣秀吉により桃山風に改められた。世界遺産の構成資産でもある一棟を紹介する。