栃木県・昭和
Shōwa栃木県 の昭和時代(1926 – 1989)の文化財を一覧で閲覧できます。種類・キーワードで絞り込み、詳しい解説や地図、旅行のヒントもご紹介します。
栃木県日光市の足尾銅山電話資料館(旧足尾銅山電話交換所)は、明治19年(1886年)に架設された国内初の民間私設電話の歴史を伝える貴重な建物です。昭和26年に間藤交換所の機能を移した木造平屋建で、足尾銅山に唯一現存する電話交換所として2016年に国の登録有形文化財に登録されました。手動交換機や歴代の電話機が展示され、近代日本の通信史をたどることができます。
栃木県足利市の織姫山中腹に建つ織姫神社社殿は、1937年竣工の鉄筋コンクリート造神社建築で、2004年に国の登録有形文化財に登録されました。建築家・小林福太郎の設計による朱塗りの社殿は宇治の平等院鳳凰堂を模したとされ、「陸の竜宮城」と称される美しい姿が緑の山並みに映えます。1,200年以上の織物の歴史を持つ足利の産業守護神であり、縁結びの神社、恋人の聖地、日本夜景遺産としても人気のスポットです。
栃木県那須塩原市の板室温泉、その最奥にひっそりと佇む加登屋旅館悠仙閣は、昭和27年(1952)に建てられた木造2階建ての旅館建築です。大正8年築の本館、昭和初期の別館とともに、平成28年に国の登録有形文化財に登録されました。切妻造の屋根、入母屋破風の玄関庇、銘木を用いた床の間など、戦後の旅館が再び意匠を競い合った時代の空気を今に伝えます。「下野の薬湯」と称される強アルカリ性の名湯と、3つの時代の旅館建築が連なる稀有な景観をご堪能ください。
栃木県宇都宮市の中心部に立つカトリック松が峰教会は、スイス人建築家マックス・ヒンデルの設計により1932年に竣工した、現存最大級の大谷石建築です。双塔と半円アーチに彩られたロマネスク・リヴァイヴァル様式の聖堂は、1998年に国の登録有形文化財に登録されました。地元の凝灰岩と鉄筋コンクリート造を組み合わせた、伝統と近代の見事な融合をご紹介します。
栃木県益子町に移築された国登録有形文化財「旧南間ホテル別館(ましこ悠和館)」。昭和4年頃に奥日光湯元の名門温泉ホテル別館として建てられ、戦時中には皇太子だった上皇陛下が玉音放送を聞かれた歴史ある木造建築。コの字形平面や刎高欄など昭和前期の和風ホテル建築の好例として知られ、現在は宿泊施設と平和のギャラリーとして公開されています。
栃木県日光市の稲荷川上流部に佇む小米平砂防堰堤は、昭和6年(1931年)に竣工した堤高13メートル・堤長34メートルの重力式練積堰堤です。内務省時代の稲荷川砂防工事の堰堤群の中で最上流に位置する要の構造物として、平成15年に国の登録有形文化財に指定されました。女峰山を源流とする「暴れ川」稲荷川を鎮めるために築かれた近代砂防の歴史を伝える貴重な遺産で、滝尾神社から続くハイキングコースを通って訪ねることができます。
栃木県足利市の田沼家住宅表門は、旧例幣使街道から退いて建つ昭和10年の一間一戸薬医門。東西に袖塀を従え、街道から石畳を敷いて門前を囲い、風格ある門構えをつくる。2006年に登録有形文化財となった。個人住宅のため非公開。
栃木県足利市、旧例幣使街道沿いに延びる田沼家住宅外塀。昭和10年の建立で、腰を簓子下見板張とする真壁造、総延長約84メートル。ほぼ中央で南に折れて表門に取り付き、街道の歴史的景観を保つ。2006年に登録有形文化財となった。
栃木県佐野市に佇む日本キリスト教団佐野教会は、1934年築の木造二階建てゴシック風教会です。バラ窓風の丸窓や尖頭アーチの開口部など西洋の意匠と、内部柱の大斗風桁受に見られる日本の伝統技法が融合した希少な建築で、2003年に国の登録有形文化財に登録されました。
栃木県日光市に位置する方等上流砂防堰堤は、1952年竣工の重力式練積堰堤で、堤高30m・堤長53mの堂々たる姿を見せる国登録有形文化財です。男体山を水源とする深沢筋に築かれ、精緻な石積みの外観といろは坂からの俯瞰景が特徴的な、日光砂防の歴史を今に伝える貴重な近代土木遺産をご紹介します。
栃木県矢板市の山縣農場跡に建つ「山縣有朋記念館別館」は、昭和2年(1927年)頃に建てられた木造2階建の洋館で、令和3年(2021年)に国登録有形文化財に登録されました。寄棟造桟瓦葺、ドーマー窓やパーゴラ付ポーチを備えた瀟洒な佇まいが魅力で、本館(旧・山縣有朋別邸)とともに明治・大正・昭和初期の華族農場の暮らしを今に伝えています。