若桜鉄道若桜駅諸車庫とは
若桜鉄道若桜駅諸車庫(わかさてつどうわかさえきしょしゃこ)は、鳥取県八頭郡若桜町若桜の若桜駅構内にある昭和5年(1930年)建築の木造平屋建の車庫で、平成20年(2008年)7月8日に登録有形文化財(建造物)として登録された。
構内の南東方に建ち、建築面積は20平方メートル。線路を保守するための車両などを納める小さな車庫で、建物の中まで引込線が入っている。
棟は線路に対して直角にかけられ、線路側の妻面は壁を設けず開け放してある。車両はこの開いた妻側から出し入れする。
登録の理由と価値
登録基準は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」。旅客や貨物の列車だけでなく、線路の点検や資材の運搬に使う小さな車両も鉄道の運行には欠かせない。若桜鉄道若桜駅諸車庫は、そうした保線の仕事を支える車両の置き場として開業時から構内にあり、終着駅に備えられた施設の一つとして登録された。
若桜鉄道の案内によれば、いまも線路点検用の軌道自転車2台と、保線資材を運ぶトロッコ2両が置かれていて、建てられた当時と同じ用途で使われている。
見どころ ― 開け放した妻面と和小屋
屋根は切妻造の鉄板葺。側面と背面は板を縦に張った竪板壁で、ところどころに開口を設けて光を採り入れている。線路側から見ると、開け放した妻面の奥へ引込線のレールが延びている様子が分かる。
内部の小屋組は和小屋で、梁の上に束を立てて屋根を支える日本の在来の架構である。鉄道施設でありながら、町の納屋と同じ大工の手法で建てられている点が面白い。
見学方法
若桜鉄道若桜駅諸車庫は現役の保線用の車庫で、内部には入れない。外観は若桜駅の構内から見ることになる。保線作業中は近づかないようにしたい。
若桜駅の本屋と待合室は乗車券がなくても入れるが、転車台や給水塔のある構内の有料エリアに入るには駅窓口で入構券(300円、小学生以下は無料)を買う。構内では係員の指示に従い、線路や立入禁止の場所には入らない。
Q&A
- 若桜鉄道若桜駅諸車庫は何を納める車庫ですか?
- 線路の保守に使う車両などを納める車庫です。若桜鉄道の案内によれば、軌道自転車2台と保線資材運搬用のトロッコ2両が置かれています。
- 若桜鉄道若桜駅諸車庫はいつ建てられましたか?
- 昭和5年(1930年)の建築です。平成20年(2008年)に登録有形文化財となりました。
- 若桜鉄道若桜駅諸車庫のつくりの特徴は?
- 棟を線路と直角にかけ、線路側の妻面を開け放しています。側面と背面は竪板壁、屋根は切妻造の鉄板葺、内部の小屋組は和小屋です。
- 若桜鉄道若桜駅諸車庫の大きさは?
- 建築面積20平方メートルの木造平屋建で、建物の中まで引込線が入っています。
- 若桜鉄道若桜駅諸車庫の中は見学できますか?
- 現役の車庫なので内部には入れません。若桜駅の構内から外観を見学します。
基本情報
| 名称 | 若桜鉄道若桜駅諸車庫 |
|---|---|
| 所在地 | 鳥取県八頭郡若桜町大字若桜字蓮教寺下モ345-2他 |
| 指定区分 | 登録有形文化財(建造物) |
| 指定年 | 平成20年(2008年)7月8日登録 |
| 員数 | 1棟 |
| 寸法 | 木造平屋建、鉄板葺、建築面積20平方メートル、引込線付 |
| 所有者 | 若桜町 |
| 公開状況 | 内部非公開。若桜駅構内から外観を見学 |
参考文献
- 若桜鉄道若桜駅諸車庫(文化庁 国指定文化財等データベース)
- https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00007291
- 登録有形文化財ご紹介(若桜鉄道株式会社)
- https://wakatetsu.co.jp/bunkazai
- 近代化遺産としての若桜鉄道(八頭町観光協会 やずナビ)
- https://yazukanko.jp/feature/wakasarailroad/
- C12展示運転スケジュール・入構券(若桜鉄道株式会社)
- https://wakatetsu.co.jp/c12
最終更新日: 2026.09.26