若桜鉄道若桜駅流雪溝とは
若桜鉄道若桜駅流雪溝(わかさてつどうわかさえきりゅうせつこう)は、鳥取県八頭郡若桜町若桜の若桜駅構内にある昭和16年(1941年)築造のコンクリート造の導水路で、平成20年(2008年)7月8日に登録有形文化財(建造物)として登録された。
構内で除雪した雪を水に乗せて流し去るための溝で、線路に沿って南東から北西へ延び、構内での総延長は278メートルに及ぶ。
溝の全幅は1.0メートル、深さは85センチ。水が流れる部分の幅として60センチを確保している。
登録の理由と価値
登録基準は「造形の規範となっているもの」で、若桜鉄道の登録施設の中ではこの流雪溝だけがこの基準による。豪雪地の駅で構内の雪をどう処理するかという課題に対し、水の流れで雪を運び出すという答えを、コンクリートの溝の形で示している点が評価された。
文化庁のデータベースは、積雪地における鉄道施設の状況を知ることのできる構造物と位置づける。開業から約10年後の昭和16年(1941年)に造られており、若桜駅が雪の季節も終着駅として機能し続けるために手を加えられてきたことが分かる。
見どころ ― 構内を貫く278メートル
若桜鉄道若桜駅流雪溝は地面に掘り込まれた溝なので、建物のように目立ちはしない。構内に立ったら足元に目を向け、線路と平行に延びるコンクリートの溝を探したい。
転車台のピットにも流水を引き込んで雪を融かす仕組みがある。流雪溝と転車台をあわせて見ると、若桜駅の構内が水を使って雪に対処するよう組み立てられていたことが分かる。
見学方法
若桜鉄道若桜駅流雪溝は若桜駅の構内にあり、溝の中に入ったり縁を歩いたりはできない。外観は入構券で入れる範囲から見学する。雪の季節に訪れると、この設備の役割が想像しやすい。
若桜駅の本屋と待合室は乗車券がなくても入れるが、転車台や給水塔のある構内の有料エリアに入るには駅窓口で入構券(300円、小学生以下は無料)を買う。構内では係員の指示に従い、線路や立入禁止の場所には入らない。
Q&A
- 若桜鉄道若桜駅流雪溝は何のための施設ですか?
- 構内で除雪した雪を水で流し去るためのコンクリート造の導水路です。
- 若桜鉄道若桜駅流雪溝はいつ造られましたか?
- 昭和16年(1941年)の築造です。平成20年(2008年)に登録有形文化財となりました。
- 若桜鉄道若桜駅流雪溝の長さと幅は?
- 構内での総延長は278メートル、全幅1.0メートル、深さ85センチで、水が流れる部分の幅は60センチです。
- 若桜鉄道若桜駅流雪溝はなぜ登録されたのですか?
- 積雪地の鉄道施設の様子を示す構造物として、「造形の規範となっているもの」の基準で登録されました。若桜鉄道の登録施設でこの基準によるのは流雪溝だけです。
- 若桜鉄道若桜駅流雪溝は見学できますか?
- 若桜駅の構内にあり、入構券で入れる範囲から外観を見学できます。溝の中や縁には立ち入れません。
基本情報
| 名称 | 若桜鉄道若桜駅流雪溝 |
|---|---|
| 所在地 | 鳥取県八頭郡若桜町大字若桜字蓮教寺下モ345-2他 |
| 指定区分 | 登録有形文化財(建造物) |
| 指定年 | 平成20年(2008年)7月8日登録 |
| 員数 | 1棟 |
| 寸法 | コンクリート導水路、幅1.0メートル、延長278メートル、深さ85センチ |
| 所有者 | 若桜町 |
| 公開状況 | 若桜駅構内の有料エリア(入構券300円、小学生以下無料)から外観を見学 |
参考文献
- 若桜鉄道若桜駅流雪溝(文化庁 国指定文化財等データベース)
- https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00007294
- 登録有形文化財ご紹介(若桜鉄道株式会社)
- https://wakatetsu.co.jp/bunkazai
- 近代化遺産としての若桜鉄道(八頭町観光協会 やずナビ)
- https://yazukanko.jp/feature/wakasarailroad/
- C12展示運転スケジュール・入構券(若桜鉄道株式会社)
- https://wakatetsu.co.jp/c12
最終更新日: 2026.09.26