若桜鉄道若桜駅機関車転車台とは
若桜鉄道若桜駅機関車転車台(わかさてつどうわかさえききかんしゃてんしゃだい)は、鳥取県八頭郡若桜町若桜の若桜駅構内にある昭和5年(1930年)製の直径15メートルの鉄製転車台で、平成20年(2008年)7月8日に登録有形文化財(建造物)として登録された。
構内の下り方、北寄りに位置する。行き止まりの終着駅に着いた蒸気機関車の向きを変え、次の列車を先頭で引けるようにするための設備である。
機関車を載せる桁は上路式のプレートガーダーで、人の力で押して回す。桁は円形のコンクリート造のピットの上に渡されており、銘板から川崎車両株式会社の製造であることが分かる。
登録の理由と価値
登録基準は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」。文化庁のデータベースは、若桜鉄道若桜駅機関車転車台を終着駅若桜駅の中核をなす施設の一つとする。蒸気機関車の時代、終点に転車台がなければ機関車は後ろ向きで帰るしかなかった。この転車台は、若桜駅が蒸気機関車の終着駅として機能していたことの直接の証拠である。
雪国らしい工夫もある。ピットの底はすり鉢状で、流水を引き込んで雪を融かし、凍結を防ぐ仕組みになっている。冬の若桜でも転車台を回せるようにした設計である。
見どころ ― 人力で回る15メートル
若桜鉄道の案内によれば、現在この転車台は操作を体験できる。直径15メートルの桁を人の手で押して回すと、重い鉄の構造が意外なほど滑らかに動くことに驚く。
構内には、かつて若桜線を走ったことのある蒸気機関車C12形167号機が保存されていて、転車台の近くに置かれている。すぐ北西には給水塔があり、転車台・給水塔・機関車が一つの視界に収まる場所は、蒸気機関車の終着駅の風景をそのまま見せてくれる。
見学方法
若桜鉄道若桜駅機関車転車台は若桜駅構内の有料エリアにある。駅窓口で入構券(300円、小学生以下は無料)を買えば近くで見学できる。転車台を回す体験は開催日や時間が決まっているので、若桜鉄道の告知で確かめてから訪れたい。
構内では係員の指示に従い、ピットの縁や線路の上に立ち入らない。若桜駅への行き方は若桜鉄道のページにまとめてある。
Q&A
- 若桜鉄道若桜駅機関車転車台の大きさは?
- 直径15メートルの鉄製転車台で、円形のコンクリート造のピットの上に上路式のプレートガーダーが渡されています。
- 若桜鉄道若桜駅機関車転車台はいつ造られましたか?
- 昭和5年(1930年)の開業時の設備で、銘板から川崎車両株式会社の製造と分かります。平成20年(2008年)に登録有形文化財となりました。
- 若桜鉄道若桜駅機関車転車台は動くのですか?
- 人力で回す転車台で、若桜鉄道の案内によれば現在は操作を体験できます。実施日は若桜鉄道の告知で確認してください。
- 若桜鉄道若桜駅機関車転車台を見るのに料金はかかりますか?
- 転車台は構内の有料エリアにあり、入構券(300円、小学生以下は無料)が必要です。駅窓口で購入できます。
- 若桜鉄道若桜駅機関車転車台の雪対策とは?
- ピットの底をすり鉢状にし、流水を引き込んで雪を融かし凍結を防ぐ仕組みになっています。
基本情報
| 名称 | 若桜鉄道若桜駅機関車転車台 |
|---|---|
| 所在地 | 鳥取県八頭郡若桜町大字若桜字蓮教寺下モ345-2他 |
| 指定区分 | 登録有形文化財(建造物) |
| 指定年 | 平成20年(2008年)7月8日登録 |
| 員数 | 1棟 |
| 寸法 | 鉄製転車台、直径15メートル、コンクリート造ピット付 |
| 所有者 | 若桜町 |
| 公開状況 | 若桜駅構内の有料エリア(入構券300円、小学生以下無料)で見学可。操作体験は実施日のみ |
参考文献
- 若桜鉄道若桜駅機関車転車台(文化庁 国指定文化財等データベース)
- https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00007292
- 登録有形文化財ご紹介(若桜鉄道株式会社)
- https://wakatetsu.co.jp/bunkazai
- C12展示運転スケジュール・入構券(若桜鉄道株式会社)
- https://wakatetsu.co.jp/c12
- 近代化遺産としての若桜鉄道(八頭町観光協会 やずナビ)
- https://yazukanko.jp/feature/wakasarailroad/
最終更新日: 2026.09.26