重要文化財
Important Cultural Property日本の重要文化財を一覧で検索できます。都道府県、時代、カテゴリーで絞り込み、詳しい解説を読み、地図や旅行のヒントで訪問計画を立てましょう。
山口・常栄寺が所蔵する重要文化財。雲谷派の祖・雲谷等顔が慶長16年から19年の間に描いた常栄寺三世・惟松円融の頂相である。金を多用した華やかな濃彩の禅僧肖像で、雪舟風の墨画で名高い等顔の意外な一面を示す代表作として評価される。
室町の画僧・雪舟の肖像を、雪舟四代孫を称した萩藩絵師・雲谷等益が描いた一幅。雪舟の自画像を典拠とし、大徳寺百八十五世・玉舟宗璠の追賛をともなう。二〇二三年に重要文化財へ指定され、山口市の常栄寺が所有する。
山口県防府市の毛利博物館が所蔵する、雲谷等益筆「四季山水図」。雪舟の国宝「山水長巻」を実寸で写した約16メートルの絵巻で、長く附指定だったが、2023年に作者を等益と改めて単独で重要文化財に指定された。
正治二年(一二〇〇)十月、周防国の在庁官人らの名とともに阿弥陀寺の田畠を書き上げた古文書。東大寺再建を支えた造営料国の経営を映し、筆頭近くには大内氏の祖となる多々良氏の名が見える。昭和十一年指定の重要文化財で、現在は個人蔵。
建久6年(1195)、周防国宮野庄の田畠の境界を定めた一巻の立券文。東大寺再建の大勧進・俊乗房重源の袖判と裏判が据えられ、造営料国となった周防国と大仏殿再建の深い結びつきを示す、山口県ゆかりの重要文化財です。
高洲家文書は、南北朝時代から江戸時代初期(1351年〜1643年)にかけての古文書127通と日明貿易船旗からなる重要文化財です。萩藩士高洲家に伝来し、毛利氏の赤間関代官として国際貿易を管理した高須氏の活動を伝える貴重な歴史資料です。
山口県防府市の東大寺別院阿弥陀寺に所蔵される鉄印〈東大寺槌印〉は、鎌倉時代に東大寺再建用の木材に品質証明として焼き押された鉄製の焼印です。重源上人が周防国で伐り出した材木の検査に使われたこの重要文化財は、800年以上の歴史を今に伝えています。
山口県長門市の王屋敷遺跡から出土した「有柄細形銅剣」は、剣身・柄・把頭飾までを一鋳でつくった弥生時代中期の希少な青銅器です。国内に5例しかない有柄細形銅剣のうち、本州唯一の出土例として国の重要文化財に指定されています。明治34年の発見秘話、吉野ヶ里遺跡との不思議なつながり、そして向津具半島の絶景めぐりまで、長門で味わう古代ロマン旅をご案内します。
にぎりこぶしほどの鉄の丸鐔に、潮風に傾く浜辺の松と波打ち際の千鳥を彫り出した一枚。武士の身分を捨てて江戸で名を成し、奈良三作に数えられた金工・土屋安親の作で、昭和三十年に国の重要文化財に指定されている。
山梨県の個人が所蔵する重要文化財「紋散透鐔」。肥後金工の祖とされる林又七が、十花形の鉄地に桜花と九曜紋を交互に透かし、金銀の布目象嵌で飾った一枚で、主家である細川家の二つの紋を小さな鉄の画面に散らしている。
河内国大ヶ塚の上層農民・河内屋可正が、家を傾けないための処世訓として書き残した自筆の記録を中心とする九点。子や孫が書き継いだ年代記や家系図も含み、読書で教養を高めた村の知識人の姿を映す。2020年に重要文化財に指定された。
「江戸時代のエジソン」と称される鉄砲鍛冶・発明家、国友一貫斎(1778〜1840)の業績を伝える953点の重要文化財コレクション。日本初の反射望遠鏡、太陽黒点の連続観測記録、実用空気銃など、鎖国下の日本で生まれた驚異的な科学技術の足跡を紹介します。
滋賀県東近江市市辺町に伝わる重要文化財「絹本著色一字金輪像」。鎌倉時代に制作された一幅は、密教における最高位の仏頂尊・一字金輪を描き、息災と長寿を祈る秘法の本尊として崇められてきました。神秘的な仏画の世界と、東近江の豊かな文化遺産をご紹介します。
千葉県内に個人蔵として伝わる平安時代の太刀。茎に銘はないものの、三条宗近の弟子であり山城国五条派の祖と伝わる刀工・兼永の作と鑑定され、昭和三十年(一九五五年)に国の重要文化財に指定されました。直刀から湾刀へと日本刀が姿を整えていった平安後期の貴重な現存例であり、平安京の貴族文化が育んだ静かで気品ある美意識を今に伝えています。
千葉市美浜区に伝来する重要文化財「刀〈無銘吉岡一文字〉」をご紹介します。鎌倉時代中期、備前国吉岡で生まれた名刀で、刃長72.8センチメートル、反り2.6センチメートルの堂々たる姿を今に伝えます。上杉謙信から景勝へと受け継がれ、景勝自らが選び抜いた「御手選三十六腰」のひとつとされる稀有な来歴を持つ一振り。鍔元の刃こぼれが実戦使用の歴史を物語ります。吉岡一文字派の特徴、見どころ、関連博物館もあわせてご案内します。
下総国一宮・香取神宮の大禰宜職を世襲した香取家に残る三百八十一通の古文書。平安後期から江戸期に及び、藤原摂関家政所の発給文書十四通や応永の検田取帳など、中世の神領支配を明らかにする史料を含み、昭和六十年に重要文化財へ指定された。
全五十四帖のうち三十二帖が残る、鎌倉時代書写の源氏物語の古写本。紫式部の自筆本は現存せず、いま読まれる本文はこうした写本にさかのぼる。千葉県に個人蔵として伝わり、昭和34年に重要文化財へ指定された。一般公開はされていない。
千葉県に所蔵される重要文化財「狭衣(伝為家筆)」は、平安時代後期の宮廷恋愛物語『狭衣物語』の鎌倉時代の写本です。藤原定家の子で歌壇の重鎮であった藤原為家の筆と伝えられる全四帖の典籍で、複雑な伝本系統を持つ同物語の研究に不可欠な資料として高く評価されています。
重要文化財「大森彦七図鐔〈金象嵌銘利寿(花押)〉」は、奈良三作の一人・奈良利寿(1667–1737)の代表作として知られる装剣金工の傑作です。『太平記』に語られる大森彦七と楠木正成の怨霊・鬼女の挿話を、表裏で連続する高肉彫りと豪奢な象嵌で表現。装剣金工の最高水準を伝える名品の魅力と背景を、訪日旅行者向けにわかりやすく解説します。
南北朝期の備前長船・元重が鍛えた大太刀を大磨上げした重要文化財の刀。指裏に金象嵌の「元重」、表に本阿弥光温の花押を刻む。逆丁子の刃文と大鋒の姿を備え、刃長87.6センチ。昭和29年に指定された健全な一口である。