児玉家住宅西塀はどんな建物か

児玉家住宅西塀は、長野県東御市大字和にある明治34年(1901年)頃の土塀で、平成12年(2000年)に国の登録有形文化財に登録された。登録番号は20-0087である。

敷地の西辺を限る塀で、石塁の上に築かれる。南北に棟を向けた桟瓦葺の切妻屋根を載せ、柱を見せる真壁造とする。

長さは文化庁の構造欄が延長16メートル、解説文が長10間と記す。10間はおよそ18メートルにあたるため、両者には差がある。測る起点の違いと考えられるので、ここでは両方を示しておく。

なぜ登録されたのか

登録基準は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」である。文化庁の解説は、南端の妻面を往還道に見せ、西門・南塀石垣とともに枡形をつくると記す。屋敷の西南の角を締める役割がこの塀にある。

石塁の上に土塀を載せる構成は、敷地が傾斜地に造成されたことと直結している。地面の高さを石で調整し、その上に塀を立てることで、道から見上げたときの壁の高さが確保される。

見どころ

腰の塗り方に特徴がある。文化庁の解説によれば、石塁の天端から上の腰部を土壁で袴状に塗り籠めている。裾が広がって見えるため、塀が石塁から直接生えているように映る。

南端の妻面を道に向けている点も見ておきたい。塀の断面が道からまっすぐ見えるため、屋根の厚みと壁の厚みが同時に分かる。塀を横から見るのではなく、正面から見られる珍しい位置である。

西門の前に立って北を見ると、石塁の上の塀が続いていく。道と塀の間に折れた空間があり、そこが枡形にあたる。

児玉家住宅西塀の見学方法

西塀は敷地の西辺にあり、外側の道から見られる。西門のそばから北へ歩くと、石塁の高さが変わりながら塀が続くのが分かる。

内側は住まいの敷地である。内側から見るには、屋敷内のカフェの営業日に行われる見学の案内を利用することになる。外側からの撮影は差し支えない。

屋敷への行き方と見学条件は児玉家住宅のページにまとめている。

Q&A

Q児玉家住宅西塀はいつ築かれましたか?
A文化庁の登録原簿は明治34年(1901年)頃としています。表門や西門、南塀石垣と同じ時期です。
Q児玉家住宅西塀の長さはどのくらいですか?
A文化庁の構造欄は延長16メートル、解説文は長10間としています。10間はおよそ18メートルにあたり、数値には差があります。
Q児玉家住宅西塀はどんなつくりですか?
A石塁の上に築かれた真壁造の土塀で、桟瓦葺の切妻屋根を載せます。石塁の天端から上の腰部は土壁で袴状に塗り籠められています。
Q児玉家住宅西塀は見学できますか?
A敷地の外周にあたるため、外側の道から見ることができます。内側から見るには屋敷内のカフェの営業日の見学案内を利用します。
Q児玉家住宅西塀はなぜ登録有形文化財なのですか?
A登録基準は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」です。南端の妻面を往還道に見せ、西門や南塀石垣とともに枡形をつくる点が評価されています。

基本データ

名称児玉家住宅西塀
所在地長野県東御市大字和7785
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成12年(2000年)登録
員数1棟
寸法土造、延長16メートル
所有者有限会社ヤマタマ
公開状況敷地の外周にあり外側から見学可能

参考文献

国指定文化財等データベース(文化庁)児玉家住宅西塀
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00001818
東御市 児玉家住宅
https://www.city.tomi.nagano.jp/category/kenzobutsu/160195.html

最終更新日: 2026.09.17