児玉家住宅表門はどんな建物か

児玉家住宅表門は、長野県東御市大字和にある明治34年(1901年)頃の木造の門で、平成12年(2000年)に国の登録有形文化財に登録された。登録番号は20-0083である。

松代・祢津往還道からやや引いた位置に建つ。桟瓦葺切妻造で、3間の四脚門とし、両脇の間には潜戸を設ける。間口は7.5メートル、これに8.9メートルと3.6メートルの袖塀が付く。

門の扉の鏡板には、ケヤキの1枚板が使われている。四脚門という格の高い形式と、材の選び方の両方に、この屋敷を建てた家の力が表れている。

なぜ登録されたのか

登録基準は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」である。文化庁の解説は、亀甲積の石垣と隅櫓のような土蔵とあいまって、豪農屋敷の理想的な構えとされた城郭風の構えをつくると記す。

門を単体で見るのではなく、道沿いの石垣、角に建つ土蔵、西南の西門と合わせて読むべき建物である。屋敷の12件がまとめて登録されたのは、こうした関係が敷地ぐるみで残っているためである。

見どころ

正面に立ったら、まず扉の鏡板を見たい。継ぎ目のない1枚のケヤキで、門の大きさに対して惜しみなく材を使っている。木目の流れが扉の高さ方向に通っているのが分かる。

門が道から引いて建てられている点も見どころである。道との間に余地を残すことで、門の正面と左右の袖塀が一度に視界に入り、構えが大きく見える。

両脇の間に設けた潜戸は、大扉を開けずに人が出入りするための小さな戸である。日常はこちらが使われた。大扉と潜戸の使い分けが、屋敷の格と実用を同時に満たしている。

児玉家住宅表門の見学方法

表門は往還道に面しているため、外観は道からいつでも見られる。門の正面が最もよく見えるのは道の向かい側で、袖塀と石垣を含めた構え全体が視界に入る。

門をくぐって屋敷に入れるのは、屋敷内のカフェの営業日である。それ以外の日は住まいの入口なので、外から見るにとどめたい。撮影は、道からの外観については差し支えない。

屋敷への行き方と見学条件は児玉家住宅のページにまとめている。

Q&A

Q児玉家住宅表門はいつ建てられましたか?
A文化庁の登録原簿は明治34年(1901年)頃としています。土蔵や長屋と同じ時期の建物です。
Q児玉家住宅表門はどんな形式の門ですか?
A桟瓦葺、切妻造の3間の四脚門で、両脇の間に潜戸を設けています。間口は7.5メートルです。
Q児玉家住宅表門の扉には何が使われていますか?
A扉の鏡板にケヤキの1枚板が使われています。継ぎ目のない板で、上質なつくりとされています。
Q児玉家住宅表門は見学できますか?
A外観は往還道からいつでも見られます。門をくぐれるのは屋敷内のカフェの営業日です。
Q児玉家住宅表門はなぜ登録有形文化財なのですか?
A登録基準は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」です。石垣や土蔵とともに往還道沿いに城郭風の構えをつくる点が評価されています。

基本データ

名称児玉家住宅表門
所在地長野県東御市大字和7785
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成12年(2000年)登録
員数1棟
寸法木造、瓦葺、間口7.5メートル、8.9メートル及び3.6メートルの袖塀付
所有者有限会社ヤマタマ
公開状況外観は往還道から見学可能。通行は営業日のみ

参考文献

国指定文化財等データベース(文化庁)児玉家住宅表門
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00001820
東御市 児玉家住宅
https://www.city.tomi.nagano.jp/category/kenzobutsu/160195.html

最終更新日: 2026.09.17