国宝
National Treasures都道府県、時代、種類別に日本の国宝を閲覧できます。寺院、神社、城、美術館での見どころを分かりやすく解説し、地図や旅行のヒントもご紹介します。
京都・醍醐寺が所蔵する国宝。延元四年(一三三九)、崩御二か月前の後醍醐天皇が自ら書写し、護持僧の文観が蠟牋に金泥装飾と奥書を加えた真言宗の印信。和様に禅林墨跡を交えた宸翰様の代表作として名高い一巻である。
藤原道長の曾孫にあたる関白藤原師通が、十七年にわたり宮廷の儀式や日々を綴った日記。死の十一日前まで及ぶ自筆本一巻と、孫の頼長に書写させた平安期の古写本二十九巻が、京都の陽明文庫に伝わる国宝で、永長地震の津波被害も記す。
京都・冷泉家に伝わる藤原俊成自筆の『古来風躰抄』初撰本。建久八年(一一九七)、八十四歳の俊成が式子内親王の求めに応じて記した歌論書で、和歌の風躰を実例から説き、本文の最古の姿をとどめる国宝二帖である。
京都・智積院所蔵の国宝「金剛経〈張即之筆〉」の魅力をご紹介。1253年に南宋の名書家・張即之が書写した写経は、力強い楷書と仏教の深遠な教えが融合した至宝です。指定理由、見どころ、アクセス情報まで詳しく解説します。
京都・永観堂禅林寺が所蔵する国宝「金銅蓮花文磬」の魅力を紹介。平安時代の卓越した鋳造技術と華麗な蓮唐草文様が施された仏教法具の見どころ、鑑賞方法、周辺情報をご案内します。
京都・西本願寺が所蔵する国宝「三十六人家集」は、平安時代の三十六歌仙の和歌を集大成した現存最古の写本です。金銀箔や破り継ぎなど世界最古のコラージュ技法が駆使された装飾料紙、約20人の能書家による優美な筆跡が、王朝文化の精粋を今に伝えます。
天禄三年(九七二)、病床の良源が弟子尋禅に、叡山の堂舎や諸国の庄園、法文・法具の譲与と、自らの葬送や追善供養を細かく託した自筆の遺告状。十世紀の延暦寺の規模を知る国宝で、原本は東京国立博物館に寄託されている。
京都・大徳寺塔頭の龍光院が蔵する国宝。元から1329年に来日し帰国しなかった禅僧竺仙梵僊が、明叟斉哲の開堂に際して絹に書いた二幅の儀礼文書で、現存する彼の墨蹟のなかで唯一の国宝にあたる。完全非公開の寺に伝わる。
京都・東寺に残る国宝の舎利輦は、舎利会で仏舎利を奉じて練り歩いた輿である。紫檀を模して黒漆地に朱漆で木目を描き、螺鈿の貝と金銅の金具で飾る。年に一度の法会の調度として平安時代の作が無傷で現存する、稀少な一基。
京都・高山寺に伝わる国宝「紙本著色明恵上人像」は、鎌倉時代の華厳宗の高僧・明恵上人が山中の松の木の上で坐禅を組む姿を描いた、日本美術史上類を見ないユニークな肖像画です。弟子の恵日坊成忍の筆と伝わるこの13世紀の傑作は、人物を小さく描き自然と調和させた革新的な構図と、宋画の影響を示す重要な作品として高く評価されています。
中世以前の歌人による自撰・自筆の歌集として日本で唯一現存する国宝『拾遺愚草』。藤原定家が約3,830首を自ら記した至宝の魅力と、800年以上守り続ける冷泉家の歴史を紹介します。
京都市左京区の藤井斉成会有鄰館が所蔵する国宝「春秋経伝集解巻第二残巻」。唐時代に中国で書写された唯一の国宝指定写本の歴史、価値、見どころ、アクセス情報をご紹介します。
京都・知恩院が所蔵する国宝「上宮聖徳法王帝説」は、現存する最古の聖徳太子伝記です。平安時代に書写された唯一の写本で、日本書紀とは異なる貴重な歴史記録を伝えます。聖徳太子の系譜や事績、天寿国繍帳の銘文など、古代日本史研究の根幹をなす第一級の史料をご紹介します。
京都・仁和寺に伝わる国宝『新修本草』五巻は、唐の高宗が顕慶四年(659年)に編纂を命じた世界最古の勅撰薬学書の写本です。中国本土では原本が失われたなか、鎌倉時代前期に日本で書写された本書は『新修本草』の最古層を伝える稀覯の典籍として、東洋医学史上きわめて貴重な存在となっています。
京都国立博物館に伝わる世説新書巻第六残巻は、中国の逸話集『世説新語』の現存最古写本とされる国宝です。七世紀唐代の端正な楷書で記され、紙背に密教の儀軌を写して東寺に伝来しました。ヲコト点を残す訓点資料としても貴重です。
京都・東福寺が所蔵する国宝「禅院額字并牌字」は、南宋の高僧・無準師範と能書家・張即之が揮毫した19幅の大字墨蹟。禅宗寺院の額字・牌字がまとまって現存する極めて貴重な文化遺産の魅力と見どころをご紹介します。
承久元年(1219年)に俊芿が泉涌寺再興の浄財を募って揮毫した自筆の勧進状。宋で学んだ黄庭堅風の行書を、鴛鴦や鳳凰を刷った色変わりの料紙に記す。後鳥羽上皇も賛同し、昭和27年に国宝指定された古文書です。
京都・東福寺が所蔵する国宝。10世紀に僧・義楚が編んだ仏教類書を南宋で木版印刷した12冊で、宋版としては中国・日本を通じ現存唯一とされる。後陽成天皇宸筆の題簽を附し、通常は非公開で特別展で稀に公開される。
南宋の初代皇帝・高宗が、父である北宋最後の皇帝・徽宗の文集に自ら筆を執って記した序文。1154年に書かれた皇帝自筆の極めて貴重な書跡であり、靖康の変で失われた父への深い敬慕が込められた国宝です。胡三省や文徴明ら著名文人の跋文も伝わり、中国書法史の至宝として京都国立博物館に寄託されています。
京都・清凉寺の国宝・釈迦如来立像の胎内から発見された像内納入品一切の魅力を紹介。絹製五臓六腑や経典、版画など、北宋時代の信仰と医学を伝える貴重な文化遺産の見どころとアクセス情報をお届けします。