国宝
National Treasures都道府県、時代、種類別に日本の国宝を閲覧できます。寺院、神社、城、美術館での見どころを分かりやすく解説し、地図や旅行のヒントもご紹介します。
MOA美術館所蔵の国宝「紅白梅図屏風」は尾形光琳最晩年の代表作。金地に紅白の梅を対置し、硫化させた銀箔の黒い水流を中央に末広がりに配す大胆な構図で知られる。公開は毎年梅の開花期に開催される名品展の会期中のみ。
国宝・久能寺経は、永治元年(1141)頃に鳥羽法皇や待賢門院ら三十人の宮廷人が一巻ずつ書写した現存最古の結縁一品経。金銀の切箔が輝く19巻の装飾経について、平家納経に先立つ価値と来歴、東京国立博物館での鑑賞方法を案内します。
石川県立美術館が所蔵する国宝・色絵雉香炉は、京焼の名工・野々村仁清が手がけた長さ47.6センチの等身大の雄雉。金線で縁取った羽毛、水平に伸びる尾の焼成技術、重文の雌雉香炉との対の展示など見どころを紹介する。
石川県白山市の白山比咩神社が所蔵する国宝「剣 銘吉光」。刃長22.9センチ、粟田口藤四郎吉光作の名剣が徳川将軍家から前田家へ渡り白山の神前に奉納された経緯と、石川県立美術館での公開・鑑賞方法を案内する。
国宝・伊能忠敬関係資料は、足かけ17年・10次の全国測量で日本初の実測図を生んだ伊能忠敬の資料群2,345点。伊能図123点や下図、自筆写本、測量器具を含み、香取市佐原の伊能忠敬記念館で順次公開されている。
文永10年(1273年)、佐渡流罪中の日蓮が著した主著『観心本尊抄』の自筆原本。富木常忍宛の添状と春日山蒔絵筥とともに国宝に指定され、千葉県市川市の中山法華経寺で700年余り守られてきた鎌倉時代の遺文である。
千葉県市川市の法華経寺が所蔵する国宝。文応元年に北条時頼へ建白した『立正安国論』を、日蓮自身が文永6年(1269年)に書き写した全長15.98メートルの真筆巻子で、蒙古襲来を予見した書として知られる。
孝恩寺観音堂は大阪府貝塚市木積の孝恩寺にある鎌倉時代後期の仏堂で、国宝。行基開創と伝わる観音寺の唯一残る堂で、「釘無堂」とも呼ばれる。和様に新しい様式を交え、蟇股は時代の優品とされ、屋根は行基葺である。
慈眼院多宝塔は大阪府泉佐野市日根野の慈眼院にある文永8年(1271年)の三間多宝塔で、国宝。規模の小さい檜皮葺の塔で、上重に四手先、下重に二手先の組物を置き、内部は四天柱のない一室とする。鎌倉時代の多宝塔の代表例の一つ。
大阪・天野山金剛寺所有の国宝「剣〈無銘〉」は、反りのない両鎬造の平安古剣。寺伝では中興開山・阿観上人の持物とされ、三鈷柄の黒漆宝剣拵が附指定。現在は京都国立博物館に寄託され、展覧会で不定期に公開される。
天野山金剛寺に伝わる国宝・延喜式神名帳は、大治2年(1127年)書写の古写本。全国2861社の式内社を記した平安時代の神社台帳で、原本を失った『延喜式』の本文を伝える最古級の史料として高く評価される。
国宝・小野道風筆三体白氏詩巻は、白居易の詩六首を楷・行・草の三体で書き分けた平安時代の巻子本。道風唯一の楷書を残す書道史上の至宝で、大阪府忠岡町の正木美術館が所蔵。公開時期や見どころ、アクセスを紹介する。
大阪・四天王寺に伝わる国宝「懸守」七懸。平安時代の女性が首から懸けたお守りで、木芯に錦を貼り銀の金具で飾る。桜花形の一懸からはCT調査で高さ約3.3cmの仏像が見つかった。染織史上きわめて貴重な平安期の遺品である。
紫と藍の飛雲を漉き込んだ料紙九枚に、三十人の歌人の和歌百三十首を十五番に番えた平安時代の国宝。歌人の選定は藤原公任にちなみ、筆は三跡の藤原行成と伝承される、かな書の最高峰。大阪府和泉市の久保惣記念美術館が所蔵する。
大阪・藤田美術館が所蔵する国宝・花蝶蒔絵挾軾は、黒漆塗の天板側面と脚に、金と珍しい錫で宝相華や蝶、連珠文を表した平安時代前期9世紀の調度。現存最初期の蒔絵作例として貴重で、奈良・薬師寺の八幡宮の神宝と伝わる。
大阪府藤井寺市・葛井寺の本尊、国宝乾漆千手観音坐像。合掌手と大手38本、小手1001本の計1041本の手を持つ日本唯一の真数千手の坐像で、掌には眼が描かれる。脱活乾漆造の天平彫刻を毎月18日のみ拝観できる。
大阪府河内長野市の観心寺に伝わる国宝・観心寺縁起資財帳は、元慶7年(883)に勘録された縁起と財産目録の巻物。実恵による創建の経緯や講堂の如意輪観音像の記載など、平安初期の寺院像を年紀つきで示す。国宝指定は昭和28年。
大阪府藤井寺市の道明寺天満宮に伝わる国宝。銀めっきの銅製金具十五個を着けた平安時代の革帯で、騎馬の狩人や鴛鴦の文様を浮き彫りにし、中央に半球状の水晶を据える。菅原道真の遺品と伝えられる六点のうちの一つで、唐風の意匠を残す。
大阪府藤井寺市の道明寺天満宮が守る国宝の牙笏。長さ三六・四センチの象牙製で、菅原道真の遺品と伝わる六種のうちの一つ。現存する古代の牙笏はごく少なく、正倉院の御物以外に類例がないとされる稀少な儀礼具である。
絹本著色両部大経感得図は、大阪市の藤田美術館が所蔵する平安時代の絵画2幀で、昭和48年(1973年)に国宝となった。龍猛と善無畏が密教の経典を感得する説話を描き、平安時代の障壁画の古い例として評価されている。