報恩講のために建てられた広間
本願寺四日市別院総会所は、大分県宇佐市四日市にある浄土真宗本願寺派の別院の総会所で、大正4年頃(1915年頃)に建てられ、平成28年(2016年)に国の登録有形文化財となった。
本堂の正面南側に、北を向いて建つ。木造平屋建で建築面積は337平方メートル。屋根は入母屋造桟瓦葺の平入で、正面に大型の唐破風造本瓦葺の玄関を構える。
総会所は報恩講の際に用いる建物である。四日市では東西の別院ともこの法要を「お取り越し」と呼び、毎年12月11日から16日にかけて営まれる。本願寺四日市別院総会所は、年に一度この六日間のために337平方メートルを確保している建物ということになる。
本堂の外陣を写した内部
内部の構成が独特である。四本の独立柱を通した柱筋で室内を三つに分割し、全面に畳を敷く。この分け方は本堂の外陣の構成をそのまま持ち込んだもので、文化庁の解説も本堂外陣のようにと表現している。
中央の奥には仏壇を備え、欄間には箔押しの彫刻欄間を嵌める。集会のための建物でありながら、内部の格は本堂に準じる。門徒が大勢集まる場を、堂と同じ扱いで設えたという判断が読み取れる。
本願寺四日市別院総会所の登録基準は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」である。境内では本堂に次いで床面積が大きい建物にあたる。
北を向いた正面をどう見るか
本願寺四日市別院総会所は北を向いて建つため、正面には一日を通して直射日光がほとんど当たらない。唐破風の玄関は、その安定した陰のなかで曲線の輪郭がはっきり出る。順光を待つ必要がない被写体である。
玄関の大きさにも注目したい。337平方メートルの建物に対して玄関が明らかに大きく取られている。多人数が一度に出入りする建物であることが、外から見ただけで分かる寸法になっている。
本堂と向かい合う位置関係も見ておきたい。本堂正面の南に北向きで建つので、本堂の前に立てば、正面の堂と横手の広間が同じ視野に収まる。
本願寺四日市別院総会所の見学
本願寺四日市別院総会所は外観を境内から見学できる。所在地は境内の他の建物と番地が分かれており、大分県宇佐市四日市1410-2にあたる。
内部は法要と集会に使う場であり、常時公開されていない。お取り越しの期間は使用中となる。内部を見たい場合は事前に別院へ問い合わせてほしい。撮影は外観であれば制限はない。
境内全体の拝観時間や行き方は、本願寺四日市別院の案内にまとめてある。
よくある質問
- 本願寺四日市別院総会所は何に使う建物ですか。
- 報恩講の際に用いる建物です。四日市では「お取り越し」と呼ばれ、毎年12月11日から16日にかけて営まれます。
- 本願寺四日市別院総会所はいつ建てられましたか。
- 大正4年頃、西暦では1915年頃の建立とされています。
- 本願寺四日市別院総会所の内部はどうなっていますか。
- 四本の独立柱を通した柱筋で三つに分割した畳敷の広い部屋です。中央奥に仏壇を備え、欄間に箔押しの彫刻欄間を嵌めます。
- 本願寺四日市別院総会所の内部は見学できますか。
- 常時公開ではありません。法要や集会に使われるため、内部を見たいときは事前に別院へ問い合わせてください。
- 本願寺四日市別院総会所はどのくらいの大きさですか。
- 木造平屋建で建築面積337平方メートルです。境内では本堂に次ぐ床面積の建物です。
基本データ
| 名称 | 本願寺四日市別院総会所 |
|---|---|
| 所在地 | 大分県宇佐市四日市1410-2 |
| 指定区分 | 登録有形文化財(建造物) |
| 指定年 | 平成28年(2016年)2月25日登録 |
| 員数 | 1棟 |
| 寸法 | 建築面積337平方メートル |
| 所有者 | 宗教法人本願寺四日市別院 |
| 公開状況 | 境内から外観の見学可。内部は非公開で、拝観は要問い合わせ |
参考文献
- 文化庁 国指定文化財等データベース 本願寺四日市別院総会所
- https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00011021
- 宇佐市 指定等文化財一覧
- https://www.city.usa.oita.jp/sougo/soshiki/18/shakaikyoiku/3/bunkazai/2149.html
- 宇佐市 東本願寺・西本願寺四日市別院
- https://www.city.usa.oita.jp/tourist/touristspot/touristspot2/touristspot3/10183.html
- 大分県 国指定・選定等文化財一覧
- https://www.pref.oita.jp/kyoiku/tmp/bunka/post-101/1.pdf
最終更新日: 2026.09.13