沖縄県の史跡名勝天然記念物
沖縄県 · 史跡名勝天然記念物
沖縄本島中部、うるま市安慶名にある国指定史跡。天願川河畔の珊瑚性石灰岩の岩塊上に築かれた山城で、外郭と内郭に二重の石垣を巡らせる、沖縄県内に唯一現存する輪郭式グスク。1526年に尚真王の軍に水攻めで落城した。
首里城跡から北東約1.3km、御殿山頂上に位置する伊江御殿別邸庭園。琉球王府筆頭格の王子家・伊江家の別邸跡で、曲線美の石垣と複雑な汀線を持つ園池に琉球独自の庭園様式が見られる。2009年国名勝指定、現在は整備中で非公開。
那覇市首里に残る伊江殿内庭園は、琉球王家の有力家臣・伊江家の屋敷に営まれた琉球独特の庭園。琉球石灰岩の岩盤を掘りくぼめた水盤状の池と石造アーチ橋、来琉した冊封使が刻んだ「巣雲」の陽刻が、中国との文化交流の深さを示している。
沖縄県伊平屋島の虎頭岩に成立する、ウバメガシの分布南限地帯における国指定天然記念物の自生群落。亜熱帯性植物を伴う独特の植物社会と、琉球弧経由の残存集団としての遺伝学的価値を併せ持つ稀有な森林を、文化庁の公式情報をもとに紹介します。
沖縄県北谷町にある伊礼原遺跡は、縄文時代早期からグスク時代まで約7,000年にわたって人々が暮らし続けた国指定史跡。湧水「ウーチヌカー」を中心に、低湿地区の良好な保存環境から木製の笊や櫛、新潟県産ヒスイ、九州産黒曜石などが出土し、南島の縄文文化と日本本土との交流を物語る。2025年に遺跡公園として一般公開が始まり、隣接する北谷町立博物館とともに体験型の歴史学習拠点となっている。
沖縄県久米島町、標高約310メートルの宇江城岳の山頂に築かれた国指定史跡「宇江城城跡」。沖縄県内のグスクのうち最も高い場所に位置する山城跡で、14〜15世紀のグスク時代に久米仲城按司により築かれたと伝わります。1510年頃に尚真王の琉球統一の過程で落城。一の郭の石垣や基壇、御庭などの遺構が今も残り、出土した中国陶磁器や天目茶碗は当時の活発な海上交易と高度な文化を物語ります。山頂からの360度のパノラマは絶景で、久米島全体と近隣の島々を見渡せます。
沖縄県国頭郡国頭村、辺戸岬近くの断崖上に広がる国指定史跡「宇佐浜遺跡」。昭和四十五年の琉球政府による調査で、沖縄諸島で初めて先史時代の住居跡が発見され、独特の尖底土器「宇佐浜式」の標式遺跡となりました。本土の縄文末から弥生初頭にあたる時期、奄美の宇宿上層式と並行する重要な遺跡として、昭和四十七年五月十五日に国の史跡へ指定。やんばる国立公園の最北で、三千年前の島の暮らしに想いを馳せられる場所です。
沖縄県西原町にある国指定史跡・内間御殿は、第二尚氏王統の始祖・尚円王(金丸)が領主時代を過ごした旧宅地に1666年に創建された祭祀空間です。1736年築の石垣や建物の基壇が良好に残り、近世琉球期の聖地整備の実態を今に伝えています。入口にそびえる町天然記念物のさわふじ大木も見どころです。
西表島の仲間川中流左岸に広がる国指定天然記念物「ウブンドルのヤエヤマヤシ群落」。約1.5ヘクタールに約1,769本もの八重山列島固有種ヤエヤマヤシが立ち並ぶ、世界に三カ所しかない希少な原生植物群落をご紹介します。
沖縄県那覇市首里に位置する円覚寺跡は、1494年に第二尚氏第三代・尚真王が父尚円王の菩提を弔うために創建した、琉球王国における臨済宗の総本山の遺構です。鎌倉の円覚寺を範に禅宗七堂伽藍を整えた壮麗な王家の祈りの場でしたが、沖縄戦で伽藍のほとんどを失いました。戦火を生きのびた放生橋(国指定重要文化財)の精緻な石彫、復元された総門、そして令和5年に復元された三門が、往時の格式を今に伝えています。1972年、沖縄の本土復帰と同日に国の史跡に指定された首里散策の要所です。
沖縄県南大東島の中央にあるカルスト湖・大池の北岸には、本来は海岸の汽水域に育つはずのマングローブ植物・オヒルギが内陸の淡水湿地に群生しています。隆起珊瑚礁からなる島の生い立ちを物語る、世界的にも珍しい内陸封鎖型マングローブとして、1975年に国の天然記念物に指定されました。木道を歩きながら、太平洋の絶海の孤島が育んだ唯一無二の生態系を間近に体感できます。
沖縄県うるま市の世界遺産「勝連城跡」を訪ねる旅。曲線美の城壁、太平洋を望む大パノラマ、海外貿易で繁栄をもたらした15世紀の按司・阿麻和利の物語をご紹介します。
沖縄県石垣市にある国指定史跡「川平貝塚」は、1904年に鳥居龍蔵博士が踏査し沖縄県初の遺跡調査となった、先島諸島先史研究の草創の地です。仲間森と獅子森の二つの丘に14〜16世紀の外耳土器や中国製陶磁器が眠り、八重山独自の文化と大陸との交流を今に伝えます。
沖縄県糸満市に広がる「喜屋武海岸及び荒崎海岸」は、平成24年に国の名勝及び天然記念物に指定された海岸景勝地です。高さ約30メートルの琉球石灰岩の断崖、波の侵食が生み出したサーフベンチ、伝説の巨岩カサカンジャー、そして海波の影響度に応じて変化する植生の帯状分布が織りなす独特の景観は、本島最南端の地に静謐な感動をもたらします。沖縄戦跡国定公園にも含まれ、自然の雄大さと歴史の記憶を併せ味わえる場所です。
沖縄県伊江島の国指定史跡・具志原貝塚は、九州産弥生式土器が沖縄で初めて発見された遺跡。ゴホウラ貝の加工品や5千年前の土器が出土し、古代の海上交易と貝器文化を今に伝えます。
うるま市・伊計島の中央に広がる縄文時代晩期の集落跡。1978年の発掘調査で23棟の竪穴住居跡が見つかり、琉球石灰岩の石垣を壁とする独特な構造が復元されている。1986年に国史跡に指定された沖縄県初の復元集落遺跡。
宮古島の東端から海へ約2km突き出した名勝。琉球石灰岩の海食崖と発達した珊瑚礁、テンノウメ群落を含む固有の風衝植物群落が広がる。先端には登れる平安名埼灯台が立ち、東シナ海と太平洋を同時に望める。2007年に国の名勝に指定された。
沖縄県南大東村に位置する国指定天然記念物「南大東島東海岸植物群落」。ボロジノニシキソウをはじめ、世界でもごく限られた地域にしか分布しない希少な亜熱帯植物が群生する珊瑚石灰岩の海岸で、学術的にも貴重な自然遺産を体験できます。
沖縄県宮古島の南東海岸、湧水ティダガーが約3,600年かけて作り上げた、長さ約70mに及ぶ国内最大の野外石灰華段丘。300余のリムストーンプールが棚田状に連なり、平成28年に国の天然記念物に指定された。
石垣市大川の宮良殿内庭園は、1819年に八重山頭職に任じられた松茂氏八代・宮良当演の屋敷に、首里の庭師・城間親雲上が作庭した枯山水。琉球石灰岩で築く五つの築山が北から南へ低く並ぶ、国指定の名勝である。