鎌倉
Kamakura鎌倉時代(1185 – 1333)の日本の文化財を一覧で閲覧できます。都道府県・種類・キーワードで絞り込み、詳しい解説や地図、旅行のヒントもご紹介します。
東京国立博物館が所蔵する鎌倉時代の絹本著色阿弥陀三尊像。皆金色の三尊が雲に乗って降りる立像来迎図で、截金や群青を駆使した、来迎図のなかでも異例に大きな一幅。福島県いわき市の如来寺に伝来し、大正4年に重要文化財に指定された。
東京都内に個人所蔵される重要文化財「絹本著色一遍上人絵伝断簡〈(江之島)/(歓喜光寺本)〉」は、正安元年(1299年)制作の国宝「一遍聖絵」の系譜に連なる鎌倉時代の絹本絵画。江之島という中世の聖地が描かれた1幅で、昭和34年に重要文化財に指定された希少な遺品です。
「絹本著色鶉図〈『雑華室印』ノ印アリ〉」は、南宋時代に中国で描かれた一幅の花鳥画で、室町幕府六代将軍・足利義教の鑑蔵印「雑華室印」が捺されています。後に「東山御物」と総称される足利将軍家の中国絵画コレクションに連なる重要文化財として、東京都内の個人によって大切に守り伝えられている貴重な一作です。
昭和34年に重要文化財へ指定された絹本著色の掛軸。明末清初を代表する画家・藍瑛が、雨上がりの夏山を潤んだ墨で描いた一幅。浙派の最後を飾る巨匠の手になり、江戸の文人画にも影響を与えた作品と、その鑑賞の手がかりを紹介する。
天平勝宝5年に渡日した唐の高僧鑑真を描いた絹本著色の肖像画。鎌倉時代の作で、東京都に所在する重要文化財。所有者や寸法は国の記録になく、唐招提寺の国宝坐像へ連なる鑑真肖像の系譜に位置づけられる一幅です。
東京の個人が所蔵する鎌倉時代の絹本著色画。長く御所の図とされ「貴紳邸宅図」と名づけられたが、秋山光和は『伊勢物語』第八十三段、雪の小野に惟喬親王を訪ねる在原業平の場面と比定した。絹に描かれた最古級の伊勢物語絵である。
明代初期の宮廷画家・石鋭が描いた絹本著色探花図は、十五世紀の中国絵画の至宝として日本に守り継がれてきた重要文化財です。文人が早春の花を求めて山野を巡る情景を、群青・緑青・金泥を駆使した華麗な青緑山水様式で描き出した一幅。石鋭の現存作品は中国本土でも極めて稀少で、日本における中国絵画コレクションの白眉といえる名品です。東京国立博物館の特別展などで折に触れて公開される機会があります。
東京に伝わる重要文化財「絹本著色八字文殊曼荼羅図」は、現存する八字文殊曼荼羅としては最古の遺品。鎌倉時代前期に制作された本図は、文殊菩薩と八大童子が獅子を伴わず蓮華座のみに坐す独自の図像と、十六個の謎めいた円相を備え、平安絵画の余韻を残す優美な作風で知られる。日月蝕や地震など天変地異の鎮静を祈る密教修法の本尊として用いられた、中世日本の祈りを今に伝える稀有の名宝です。
東京都港区南青山の根津美術館に伝わる重要文化財「絹本著色普賢十羅刹女像」は、平安時代末期12世紀後半に描かれた一幅の仏画です。六牙の白象に坐す普賢菩薩を中心に、唐装の十羅刹女と天童を配し、法華経信仰が宮廷の女性たちの間で盛んであった時代の精神性と美意識を今に伝えます。截金文様の繊細な技巧、平安仏画ならではの優美な描写は、日本独自の図像が成立した時期を知るうえで欠くことのできない佳品です。
北宋の皇帝・徽宗が描いたとされる国宝「桃鳩図」の魅力を紹介。没骨描法による繊細な鳩と桃の表現、痩金体の落款、足利義満旧蔵の来歴など、約900年の歴史を超えて輝き続ける花鳥画の傑作について詳しく解説します。
東京都内の個人が所蔵する重要文化財「太刀〈銘安芸国入西/永仁五年閏十月日〉」は、鎌倉時代後期、永仁五年(1297)閏十月に鍛えられた稀少な太刀です。作者の入西は、もと筑前の法師鍛冶で、後に大左(左文字)へと続く九州古典派の系譜の早い段階に位置する刀工。永仁年間に安芸国へ移住し、安芸国における最古の在銘刀工として記録されています。在銘・在年紀の現存作は本作と永仁三年銘の二振のみで、史料的価値の極めて高い一振です。
鎌倉時代に備中国青江の名工・貞次が鍛えた国宝の太刀。後鳥羽上皇の御番鍛冶にも選ばれた貞次は、古青江派を代表する刀工であり、本刀には澄肌や腰反りの強い優美な姿など、古青江の特色が見事に表れています。個人蔵(東京都)。
鎌倉時代の備前で鍛えられた在銘・生ぶ茎の太刀。作者助包は古備前とも初期福岡一文字とも伝わる。腰反の古調な姿、小板目肌に立つ乱映え、直刃調に小乱れの交じる穏やかな刃文が見どころ。重要文化財で、東京の個人が所有する。
東京国立博物館が所蔵する重要文化財。古備前の刀工・助包が鎌倉時代に鍛えた在銘の太刀で、身長73.3センチ、反り2.4センチ。腰反りの古い姿に小板目肌と淡い乱映りが立ち、磨上げを受けない生ぶ茎に銘を残す。
東京都の個人が所蔵する太刀〈銘為清〉は、備前一文字派の為清が鎌倉時代に鍛えた一口。刃長77.2センチで、丁子乱れの刃文と地中に淡く浮かぶ乱映を示し、昭和16年に重要文化財へ指定された為清現存作中の傑出作である。
東京都の個人が所蔵する重要文化財、太刀〈銘長光〉。鎌倉後期の備前長船を代表する名工による在銘・生ぶ茎の一振りで、丁子乱れの華やかな刃文と備前刀特有の映りが見どころ。附属する桃山時代の打刀拵もあわせて紹介する。
東京都内に個人蔵として伝わる、鎌倉時代後期の備前長船・長光による太刀。刃長72.9センチ。丁子主調の刃文に乱映りが立ち、磨り上げのない生ぶ茎に二字銘を残す重要文化財で、長光の作風と備前刀の見どころをたどる。
鎌倉時代後期、備前長船派の長光が鍛えた太刀。長光は一派の祖・光忠の子で、隆盛の基礎を築いた。丁子に互の目を交えた華やかな刃文と乱映りが見どころ。磨上げはわずかで当初の姿をよく残す重要文化財。個人蔵で非公開。
鎌倉時代の刀工・久国の二字銘をもつ重要文化財の太刀。後鳥羽院の御番鍛冶に数えられた山城粟田口派の作と考えられ、梨子地の地鉄に沸深い刃文を見せる。現在は所在不明で、文化庁の所在不明文化財の一覧に掲載されている。
東京国立博物館が所蔵する太刀〈銘備州長船景光〉は、鎌倉末期に備前長船派を率いた名工景光の作。儀礼に装われた糸巻太刀拵が附属し、昭和二十五年に重要文化財へ指定された。小板目肌に立つ乱映りと、片落ち互の目の静かな刃文が見どころである。