東京都の史跡名勝天然記念物
東京都 · 史跡名勝天然記念物
東京・北の丸公園の石垣に秘かに息づく国指定天然記念物「ヒカリゴケ」。1969年の驚きの発見から天然記念物指定の経緯、都心で生き延びる奇跡のメカニズムまで。見学不可の理由や、ヒカリゴケが見られる他のスポット情報も紹介。
東京駅から徒歩わずか5分。徳川将軍家15代がおよそ270年にわたって政務を執った江戸城跡は、外郭まで含めると約2,082ヘクタールに及ぶ日本史上最大級の城郭であり、昭和35年(1960年)に国の特別史跡に指定されました。現在は皇居東御苑として無料で公開され、天守台や巨大な石垣、重要文化財の城門を間近で見ることができます。
東京・伊豆大島の泉津にそびえる「大島のサクラ株」は、推定樹齢800年を超えるオオシマザクラの巨樹で、東京都にある植物として唯一の国指定特別天然記念物です。主幹は折れ、横たわった太枝から不定根を下ろして新たな幹を立ち上げる「歩く桜」として知られ、噴火の溶岩流に取り残された「キプカ」と呼ばれる古い土地に生き続けています。江戸時代には海上の目印として船人を導き、いまも3月下旬には純白の花を咲かせます。
東京都港区にある「旧新橋停車場跡及び高輪築堤跡」は、明治5年(1872年)に開業した日本最初の鉄道遺構を伝える国指定史跡です。汐留に建つ復元駅舎の鉄道歴史展示室では当時の駅舎基礎石や出土品を見学でき、入館は無料。高輪ゲートウェイシティ内では、海上に築かれた約2.7kmの石積み築堤跡が2027年度の現地公開へ向け整備されています。明治日本の文明開化を象徴する貴重な近代化遺産を、東京観光のハイライトとしてご紹介します。
西東京市にある国指定史跡・下野谷遺跡は、南関東最大級の縄文時代中期の環状集落跡です。復元された竪穴住居やVRアプリを通じて、約5,000年前の暮らしを体感できます。新宿からわずか30分の歴史の旅へ。
練馬白山神社の境内に立つ大ケヤキ。樹高約19メートル、幹周り約8メートルの巨樹で、樹齢は約900年と推定される。源義家が奥州征伐の戦勝祈願に奉納した苗木が育ったとの伝承を持ち、国の天然記念物に指定されている。
東京都青梅市・御岳山の参道にそびえる国指定天然記念物のケヤキ。幹まわり約8.2m、樹高約30m。日本武尊の植樹伝説をもつが、樹齢は約600年とも推定される。武蔵御嶽神社や宿坊街とあわせて訪ねたい巨樹。
東京から南へ約1,300km、小笠原諸島最南端に立つ標高916mの円錐火山島。人の定住を許さなかった45度の急峻な地形が、世界で唯一クロウミツバメが繁殖する原生の海洋島生態系を今も守り続ける、立入禁止の天然記念物。
府中市の熊野神社境内に残る武蔵府中熊野神社古墳は、下を二段の方形、上を円形に築いた珍しい上円下方墳。7世紀後半の武蔵を代表する首長墓で、七曜文の鞘尻金具が出土した。復元墳丘と無料展示館で内部の石室まで体感できる。
明治17年、東京大学の学生がこの一帯の貝塚で見慣れない壺形土器を掘り当てた。発見地の地名「弥生」がやがて土器の名となり、さらに弥生時代という時代名にまでなった。その出発点を示す、文京区の国指定史跡である。