和歌山県の登録有形文化財
和歌山県 · 登録有形文化財
小田井灌漑用水路木積川渡井は、紀の川市と岩出市の境で木積川をまたぐ大正3年(1914年)の煉瓦造単アーチの水路橋。登録4基で最も小さく、唯一のイギリス積と銘板、デンティルや鋸歯飾りを持つ。2006年に登録有形文化財となった。
小田井灌漑用水路小庭谷川渡井は、かつらぎ町笠田東で用水路が堂田川をまたぐ明治42年(1909年)の煉瓦造単アーチの水路橋。明治末期の改修で最初期に竣工し、石積の基部とフランス積の壁を持つ。2006年に登録有形文化財となった。
小田井灌漑用水路龍之渡井は、紀の川市とかつらぎ町の境で穴伏川の谷を渡る大正8年(1919年)の水路橋。用水開削で最も苦心した地点で、7枚厚の段状の煉瓦アーチと石積の壁を持つ。登録4基で最大で、2006年に登録された。
小田井灌漑用水路中谷川水門は、かつらぎ町中飯降で用水路を中谷川の下にくぐらせる明治45年(1912年)の煉瓦造の伏越(サイホン)。4枚厚のアーチとフランス積の壁、頂部のパラペットを持ち、2006年に登録有形文化財となった。
加田家住宅表門は和歌山市薮ノ丁の屋敷西面に建つ昭和時代初期の門。棟門の両側に潜戸を付けた段違いの切妻造桟瓦葺で、檜や欅を用い、筬欄間と緩やかな起りの屋根が落ち着いた外観をつくる。平成19年に登録有形文化財となった。
加田家住宅腰掛待合は和歌山市薮ノ丁の茶庭に建つ昭和時代初期の待合。桁行3m、梁間2mの切妻造桟瓦葺で、正面を下地窓のある腰掛、裏を雪隠とし、柱・桁・垂木に丸太を用いて壁を中塗りで仕上げる。文化庁は露地の構成要素として重要と評価する。
加田家住宅主屋は和歌山市薮ノ丁にある昭和4年(1929年)上棟の木造平屋建の住宅。庭に面して座敷を雁行形に並べ、大玄関に入母屋の妻飾を3か所見せる。平成19年(2007年)に国の登録有形文化財となった。
加田家住宅茶室は和歌山市薮ノ丁にある昭和6年(1931年)の茶室。三畳台目の不老庵と八畳広間の暁月亭を廊下で結ぶ。表千家と関わる数寄屋大工平井儀三郎の作で、平成19年に「再現することが容易でないもの」として登録された。
加田家住宅土蔵は和歌山市薮ノ丁にある昭和6年(1931年)の土蔵造2階建の蔵。切妻造本瓦葺で、2階の小屋組にキングポストトラスを用い、窓庇の持送りに漆喰彫刻の渦紋を付ける。平成19年(2007年)に国の登録有形文化財となった。
加田家住宅鳥居は和歌山市薮ノ丁の屋敷神の社の前に立つ昭和6年(1931年)の石造鳥居。高さ2.2m、幅1.7mで、円柱を直立させ笠木を直線的につくる神明鳥居の形式を上質の御影石で表す。平成19年(2007年)に国の登録有形文化財となった。
加田家住宅塀は和歌山市薮ノ丁の屋敷西面に延びる昭和時代初期の煉瓦造の塀。高さ2m、総延長31mで、外側に地元の青石を貼って石積風に見せ、基部に御影石、内側をモルタル刷毛引きとする。平成19年(2007年)に国の登録有形文化財となった。
加田家住宅社は和歌山市薮ノ丁の敷地北東隅、石積基壇の上に祀られた昭和時代初期の屋敷神の社。一間社流造、見世棚造の銅板葺で、舟肘木や豕扠首を檜の良材で丁寧に組む。建築面積1.1㎡の小社で、平成19年に登録有形文化財となった。
加田家住宅露地門は和歌山市薮ノ丁の茶庭に建つ昭和時代初期の中門。杉皮葺の棟門で、押え竹と丸竹の棟、竹簀戸の両開き扉を備え、文化庁は正統的な梅見門の形式で、部材の接合などの技術に優れると評価する。平成19年に登録。
和歌山県有田川町の川口家住宅応接間は、昭和43年(1968年)に主屋の西隅へ廊下でつないだ洋風の接客棟。色モルタルの外壁と洋瓦、成の高い硝子戸と大理石の暖炉型を備え、建設50年の2018年に登録された。
和歌山県有田川町西丹生図の川口家住宅主屋は、棟札から大正4年(1915年)の上棟が分かる蜜柑農家の住まい。通り土間と6室の間取り、建具を立てない玄関の上がり口が特徴で、2018年に登録有形文化財となった。
和歌山県有田川町の川口家住宅土塀は、大正前期に離れと納屋の間に築いた延長6.1mの塀。高さ1mほどの切石谷積の上に土塀を立て、内側を漆喰、道に面する外側をモルタル洗い出しで仕上げている。2018年に登録有形文化財となった。
和歌山県有田川町の川口家住宅納屋は、昭和前期に主屋の東、道沿いに建てた入母屋造の納屋。漆喰塗の真壁に腰板を張り、内部は土間で、農機具の保管や蜜柑の選果に使われた。平成30年(2018年)に登録有形文化財となった。
和歌山県有田川町の川口家住宅離れは、大正前期の木造2階建。外壁を白いペンキ塗りの下見板とし北面2階に上げ下げ窓を設けるが、内部は床の間付きの和室。戦時中は親戚の洋画家川口軌外が2階に疎開した。2018年に登録有形文化財となった。
紀伊風土記の丘松下記念資料館は和歌山県和歌山市岩橋の古墳群の傍らにある昭和46年(1971年)の博物館施設で、登録有形文化財。浦辺鎮太郎の設計で、青石貼りの壁や銅鐸文様の面格子など古代から着想を得た意匠で景観に溶け込む。
旧葛城館は和歌山県橋本市高野口町名倉のJR高野口駅前にある明治後期の木造3階建の旅館建築で、登録有形文化財。入母屋造の総3階建で、各階に銅板葺の庇をめぐらせ、屋根の正面に千鳥破風と唐破風を重ねている。