和歌山県・昭和
Shōwa和歌山県 の昭和時代(1926 – 1989)の文化財を一覧で閲覧できます。種類・キーワードで絞り込み、詳しい解説や地図、旅行のヒントもご紹介します。
加田家住宅露地門は和歌山市薮ノ丁の茶庭に建つ昭和時代初期の中門。杉皮葺の棟門で、押え竹と丸竹の棟、竹簀戸の両開き扉を備え、文化庁は正統的な梅見門の形式で、部材の接合などの技術に優れると評価する。平成19年に登録。
和歌山県有田川町の川口家住宅応接間は、昭和43年(1968年)に主屋の西隅へ廊下でつないだ洋風の接客棟。色モルタルの外壁と洋瓦、成の高い硝子戸と大理石の暖炉型を備え、建設50年の2018年に登録された。
和歌山県有田川町の川口家住宅納屋は、昭和前期に主屋の東、道沿いに建てた入母屋造の納屋。漆喰塗の真壁に腰板を張り、内部は土間で、農機具の保管や蜜柑の選果に使われた。平成30年(2018年)に登録有形文化財となった。
紀伊風土記の丘松下記念資料館は和歌山県和歌山市岩橋の古墳群の傍らにある昭和46年(1971年)の博物館施設で、登録有形文化財。浦辺鎮太郎の設計で、青石貼りの壁や銅鐸文様の面格子など古代から着想を得た意匠で景観に溶け込む。
旧上秋津小学校校舎(秋津野ガルテン)は和歌山県田辺市上秋津にある昭和28年(1953年)の木造2階建の校舎で、登録有形文化財。農村の長大な木造校舎で、2階から背面の丘への避難路や防火扉など防災を重視したつくりをもつ。
旧国鉄紀勢西線紀伊湯浅駅本屋は和歌山県有田郡湯浅町湯浅にある昭和2年(1927年)の木造平屋建の旧駅舎で、登録有形文化財。半切妻造の鉄板菱葺に切妻造の車寄を付けた洋風の駅舎で、戦前期の駅舎建築の様相を伝える。
紀の川市の県立粉河高等学校構内に建つ旧制粉河高等女学校同窓会館の和館は、昭和9年築の木造平屋建。宝形造スレート葺、建築面積131平方メートル。欄間を多用した続き間座敷で、生徒が泊まり込む家事の実習が行われた。令和5年登録。
和歌山市の桐蔭高校に建つ昭和4年築の旧図書館。開校50周年を機に保護者会が寄贈した鉄筋コンクリート造平屋建で、太い円柱の玄関ポーチ、モルタル塗の旧制中学校章、「中」の字を組んだ床下換気グリルが見どころ。
旧戸田家住宅隠居棟は和歌山県広川町の製網業の旧家に昭和前期に建てられた36㎡の離れ。保太郎の弟が暮らしたと伝わる。起り屋根の入母屋造で、銅板葺の庇を扇垂木で受ける。2016年に登録有形文化財。内部は宿泊者のみ。
旧戸田家住宅大座敷棟は和歌山県広川町の製網業の旧家が昭和前期に建てた客座敷。10畳2室と4畳を檜の良材で整え、庭側の庇の軒先を銅板葺にする。2016年に登録有形文化財。現在は客室で、内部は宿泊者のみ。
旧戸田家住宅西蔵は和歌山県広川町の製網業の旧家に昭和前期に建てられた土蔵造2階建の蔵。5.9m四方の正方形平面で本瓦葺、主屋側を海鼠壁、通り側を竪板張とする。2016年に登録有形文化財。内部は宿泊用の客室。
旧戸田家住宅東蔵は和歌山県広川町の製網業の旧家に昭和前期に建てられた土蔵造2階建の家財蔵。西蔵と並び、北面は四半張、東面は芋張と海鼠壁の張り方を変える。2016年に登録有形文化財。内部は宿泊用の客室。
和歌山市小野町の旧西本組本社ビルは、慶応年間創業の建設会社が昭和2年に建てた鉄筋コンクリート造3階建。建築面積82平方メートルの小さな躯体にイオニア式柱とペディメントを構え、和歌山大空襲を免れた県都屈指の近代建築である。
和歌山市堀止東の木綿家住宅主屋は昭和15年(1940年)の木造平屋建。入母屋造桟瓦葺の和風の主屋の玄関脇に、切妻造スパニッシュ瓦葺で2連アーチ窓の洋風応接間を組み込む。西半は庭に面した和室。2013年に登録有形文化財。
和歌山市の木綿家住宅土蔵は、屋敷の奥に東西棟で建つ昭和14年(1939年)の土蔵造2階建。桁行7.3メートル、梁間4.6メートル。南面に両開きの大きな鉄扉と洋風の蛇腹を備え、東妻の上下の庇を独特な繰形の持送りで支える。
和歌山市の木綿家住宅離れは、主屋の奥に中庭をはさんで建つ昭和15年頃の離れ座敷。錣葺の瓦屋根に扇垂木の2階軒をもち、西端の6畳茶室は皮付丸太・面皮柱・竹の竿縁を用いた数寄屋風。2013年に登録有形文化財。
和歌山市堀止東の木綿家住宅門及び塀は、主屋玄関の正面に構える昭和15年頃の表構え。門は間口3.8メートルの一間薬医門で左右に落棟の脇門を開き、花崗岩張りの腰と掻落しの壁をもつ煉瓦塀が門の両側で弧を描く。
興国寺大門は和歌山県由良町の興国寺で参道入口に南面して建つ昭和13年(1938年)の四脚門。切妻造本瓦葺の総ケヤキ造で、頭貫の木鼻を牡丹の篭彫とし、平成9年(1997年)に移築された。令和7年(2025年)登録。
光臺院経蔵は和歌山県伊都郡高野町高野山の光臺院にある昭和2年(1927年)の校倉造の経蔵で、登録有形文化財。切石積みの基壇の上に東面して建ち、宝形造の銅板葺で、同じ高さに校木を積み上げる端正な姿である。
高野山大学図書館は和歌山県伊都郡高野町高野山にある昭和4年(1929年)の鉄筋コンクリート造の図書館で、登録有形文化財。30万冊の仏教書を収蔵・公開する施設として武田五一が設計し、閲覧室の背後に5層の書庫を配する。