和歌山県・大正
Taishō和歌山県 の大正時代(1912 – 1926)の文化財を一覧で閲覧できます。種類・キーワードで絞り込み、詳しい解説や地図、旅行のヒントもご紹介します。
和歌山県すさみ町に佇む国登録有形文化財「井澗家住宅線香水車小屋」。水車の力で杉の葉を搗き、線香を作り出した伝統の技と暮らしの記憶を伝える希少な産業遺産をご紹介します。
和歌山市の桐蔭高校に残る大正11年築のコンクリート観覧席。全国中等学校優勝野球大会の連覇を受けた県市と有志の寄付金で建ち、丘陵斜面をそのまま全長156メートルの客席に変えた。皇太子が初めて野球を観戦した場所でもある。
新宮市丹鶴の旧チャップマン邸を囲む石段と石垣は、大正15年頃に西村伊作が設計した延長50メートルの石造工作物。花崗斑岩の間知石を谷積に築き、東端には井戸のためのアーチ石室を備える。主屋とともに公開され、見学は無料。
和歌山県新宮市丹鶴に佇む旧チャップマン邸主屋は、大正15年(1926年)に新宮出身の建築家・西村伊作がアメリカ人宣教師チャップマンのために設計した木造2階建の洋館です。「居間中心型」住宅という当時画期的な思想を体現し、令和2年に国の登録有形文化財に登録。現在は見学無料の観光交流施設として、熊野速玉大社や新宮城跡とあわせて訪ねたい新宮の文化的名所となっています。
敷地の南面、浴室棟の西に建つ鉄筋コンクリート造の門。両側の門柱を欠円アーチで繋ぎ、戸口の上にキーストーンを象る。簡略化された洋風意匠をまとい、給水塔や浴室棟と同じ近代の趣を敷地南部の境界に静かに添えている。
がんこ六三園の正門にあたる長屋門である。大正14年の建築で、北二間を部屋、南三間を通路とし、入母屋造の本瓦葺の屋根を架ける。手前の長いアプローチには、難波橋と同じものと伝わるライオンの石像が置かれている。
敷地北西隅に建つ土蔵造二階建。伝統的な土壁を漆喰で仕上げつつ、内部の小屋組には西洋由来のトラスを用いる。小路に面する北面は竪板張と切石の基礎で落ち着いた構えを見せ、現在は黒蔵・白蔵の座敷として使われている。
主屋の北側に立つ煉瓦造二階建の給水塔。上下窓やコーニス、白いタイルの帯を備えた洋風意匠で、大きな世帯に水道を供給したと考えられる。木と土を主とする建物群の中に、当時の近代設備を率直に見せる別邸らしい一棟である。
和歌山市堀止に建つ近代和風の主屋。相場師松井伊助が大正9年に上棟し、東を正面に玄関棟・座敷棟・二階棟が連なる。屋久杉の舟底天井や和洋折衷の応接間を備え、南面を庭園に開いて、現在は料亭の座敷として使う。
長屋門の南妻から南面と西面へ折れ曲がって延びる、総延長91メートルの土塀。弁柄色の骨材を吹き付けて赤みを帯び、腰に砂岩、基礎に地元産の青石を積む。来訪者が最初に出会う、敷地の街路側の表情を引き締める境界の構えである。
茶室の南東に建つ、敷地で最も小さな登録建造物。黄大津の外壁に形の異なる下地窓を各面に開け、軒先を檜皮葺、北妻の庇を杉皮葺とする。実用の建物に数寄屋の手法を凝らし、庭園の空間を構成する手の込んだ一棟である。
北土蔵の南に建つ小ぶりな土蔵造。大正8年の建築で、敷地内に登録された建造物のうち最も古い年代を持つ。漆喰の土壁にトラス屋根を組み合わせ、主屋や北土蔵とともに一体の屋敷構えを整える、敷地の働く中核の一棟である。
敷地南東に建つ煉瓦造の浴室棟。陸屋根のスラブを鉄筋コンクリート造とし、パラペットとコーニス、円弧などの幾何意匠で外観を構成する。当時の近代意匠が、世帯の私的で実用的な一隅にまで及んでいたことを示す一棟である。
高野山五之室谷に位置する真言宗別格本山・光臺院の多宝塔をご紹介。道助法親王の菩提を弔うために建立された由緒ある塔の歴史、精巧な建築意匠、重森三玲作の庭園など、皇室ゆかりの名刹の魅力をお伝えします。
和歌山市堀止東に建つ大正15年の木造2階建住宅。設計施工は日本最初期の住宅専門会社あめりか屋。ベイウィンドーと半円アーチの洋風意匠に、南面から東面の1階だけ和室を組み込む。窓にはステンドグラスも残る。平成17年登録。
和歌山市堀止東の屋敷の北辺を画す大正15年の門と塀。塀は鉄筋コンクリート造で高さ2.0メートル、延長55メートル。下部を鉄平石、上部を擬石タイルで張り分ける。国土の歴史的景観に寄与するものとして登録。
境内に建つ淨願寺の宝蔵。大正2年の建立で六棟の登録建造物では最も新しく、昭和54年に現在地へ移築された。方一間の宝形造本瓦葺で頂に露盤宝珠を載せ、漆喰塗下見板張の壁が宝物を守る。令和6年登録の有形文化財。
大正9年(1920年)に橋本市の池永家が建てた離れ座敷を、平成25年に和歌山市の正住寺境内へ移築した建物。上の間は幅一間半を二段に構えた床の間と付書院を備え、造形の規範として国の登録有形文化財に登録された。
和歌山県太地町の太地漁港近くに佇む太地水産共同組合事務所は、大正時代に建てられた木造平屋建ての登録有形文化財です。入母屋造桟瓦葺の伝統的な屋根と淡いピンク色に塗られた外観が特徴で、「一世帯一株」の画期的な仕組みで設立された太地水産共同組合の歴史を今に伝えています。
和歌山市井ノ口に残る長多家住宅の門長屋は、大正期に建てられた桁行約23メートルの長大な門。入母屋造本瓦葺で、黒漆喰の腰板の上を白漆喰の一筋が走る。大庄屋に次ぐ家格を示す農家の構えで、個人住宅のため門は公道から眺める。