和歌山県・奈良
Nara和歌山県 の奈良時代(710 – 794)の文化財を一覧で閲覧できます。種類・キーワードで絞り込み、詳しい解説や地図、旅行のヒントもご紹介します。
本来十巻の護国経典『金光明最勝王経』を、一行二十七〜三十字の細字で二巻に書写した奈良時代中期の写経。巻一の朱訓点、巻四・九の墨訓点はいずれも比叡山系で、国語史の資料として注目される。附は竹帙一枚。国宝。高野山霊宝館で随時公開。
和歌山県・高野山の竜光院に伝わる国宝。奈良時代に通常より大きな文字で書写された法華経で、もと八巻のうち七巻が現存する。平安後期に高野山再興を担った学僧・明算が自ら訓点を加えており、書跡としても国語史の資料としても貴重な一具である。
高野山大学を擁する高野山学園が蔵する、密教三部経の古写経三巻。大日経・金剛頂経・蘇悉地経からなり、奈良から平安にさかのぼる。行間には朱や白の珍しい訓点が加えられ、日本語の歴史を裏づける国語史資料としても貴重な重要文化財である。
高野山の学問寺・正智院に伝わる銅五鈷鈴。中国・唐時代の作で、昭和3年に重要文化財へ指定された舶載の密教法具である。修法で金剛杵と対に用いる鈴の古例として貴重な一口を、密教における役割とともに紹介する。
高野山三宝院に伝わる国宝。南インドの僧・菩提流志が漢訳した不空羂索観音の根本経典を、奈良時代の写経生が書き写した十八巻。二十勝利などの功徳を説き、東大寺法華堂の観音像の像容もこの経に基づく。霊宝館で随時公開。
天平十五年(七四三)、光明皇后の発願により書写された般若経の一巻。本文は三世紀に朱士行が西域于闐から請来した梵本に遡り、無羅叉らが漢訳した放光般若経の巻第九にあたる。高野山龍光院に伝わる、年紀の明らかな奈良写経の重要文化財。
高野山金剛峯寺に伝わる国宝、木造諸尊仏龕。高さ約23センチの白檀を三つに分けて蝶番でつなぎ、釈迦如来を中心に二十五体を刻んだ唐代中国の仏龕で、弘法大師空海の請来と伝わる枕本尊。閉じれば携帯でき、高野山霊宝館で公開される。
昭和六十二年、道成寺の秘仏の胎内から現れた奈良時代の木心乾漆千手観音。面部を欠きながら背面に八世紀の造形を残し、聖林寺の国宝にも通じる古仏の、思いがけない発見と、寺の創建にさかのぼりうる価値を紹介する。
三十三年に一度だけ開帳される道成寺の秘仏、北向観音。八世紀の古仏を胎内に納めるために南北朝時代に造られた鞘仏で、本堂と同じ時期の作とされる。その特異な構造と役割、そして次の開帳の見込みまでをひもとく。