愛知県の重 要 文 化 財
Important Cultural Property of 愛知県愛知県に所在する重要文化財。
明治31年(1898年)に札幌市大通に竣工した旧札幌電話交換局舎は、北海道初の電話交換業務を支えた石造二階建ての建物です。地元産の札幌軟石を用いたルネッサンス風の優美な意匠が評価され、国の重要文化財に指定されています。現在は博物館明治村(愛知県犬山市)で電話の歴史を伝える展示施設として公開中です。
愛知県豊川市の三明寺に建つ高さ14.5メートルの三重塔。初層と二層は和様、三層だけ軒を強く反らせた禅宗様とする珍しい折衷様式で、境内最古の建物である。享禄4年の再建で、明治40年に重要文化財に指定された。
愛知県豊川市の三明寺本堂に立つ宮殿。本尊の弁財天を納める厨子でありながら、神社本殿の一間社流造をとる珍しい一基で、神仏が交わる信仰を形に残している。天文23年の建立で、昭和28年に重要文化財に指定された。
名古屋の西、あま市の甚目寺に立つ二階建ての楼門。あま市で最も古い木造建築で、明治33年に重要文化財へ指定された。建立年代は文化庁の見方と寺伝とで分かれるが、和様による初期の明快な木組みを今に伝え、下層には福島正則が寄進した仁王像が控える。
愛知県稲沢市の性海寺に立つ室町中期の多宝塔。方三間、高さ約十二メートルで、大仏様と禅宗様を併せた折衷様式が見どころとなる。一九〇三年に重要文化財に指定され、あじさい寺として知られる境内に静かに残っている。
愛知県瀬戸市の山あいに建つ定光寺本堂、通称無為殿。一四九三年建立の禅宗様仏殿で、裳階を備え、須弥壇の高欄に鯱の彫刻を見せる。一九二六年に重要文化財に指定された。背後には尾張藩祖徳川義直の儒教式廟所が控えている。
愛知県犬山市の有楽苑にある旧正伝院書院。茶人として知られる織田有楽斎の隠居所として一六一八年ごろに建てられ、内部に長谷川等伯らと伝わる襖絵を残す。国宝茶室如庵に隣接し、一九四四年に重要文化財に指定された。
愛知県岡崎市の信光明寺観音堂。一四七八年建立の禅宗様仏殿で、浄土宗寺院では最古級とされる。徳川家の祖にあたる松平氏が開いた寺に建ち、強く反り返る軒の屋根が目を引く。一九〇四年に重要文化財に指定された。
三重県の菅島灯台とともに一八七三年に建てられた灯台官舎。英国人技師リチャード・ブラントンの指導による煉瓦造の洋館で、国産の煉瓦と瓦を用いる。現在は博物館明治村に移築され、一九六八年に重要文化財に指定された。
明治35年、木曽三川分流工事で行き来を絶たれた木曽川と長良川を再び結ぶために築かれた煉瓦造の複閘式閘門。青木良三郎らが設計し、いまも現役で船を通す。我が国最初期の閘門として平成12年に重要文化財へ指定された。
愛知県岡崎市の大樹寺多宝塔は、天文4年(1535)に徳川家康の祖父・松平清康が建立した重要文化財。下層は方形、上層は円形で、和様の組物と檜皮葺の屋根をもつ。安政の大火を免れた境内最古の建築で、外観は無料で見学できる。
愛知県岡崎市の滝山寺三門は、三間一戸・入母屋造・こけら葺の中世の楼門。明治三十四年指定の重要文化財で、寺伝の文永四年と様式上の室町前期という二つの建立年代をもつ。下層三手先の組物や近世補作の木鼻が見どころ。
愛知県岡崎市の滝山寺本堂は、桁行五間・梁間五間、寄棟造檜皮葺の密教系本堂。寺伝では貞応元年の造営と伝わるが、様式から室町前期とされ、明治37年に重要文化財に指定された。秘仏の薬師如来を祀り、堂内では毎冬、鬼まつりの炎が舞う。
三代将軍徳川家光が家康ゆかりの岡崎に正保3年に建てた滝山東照宮。本殿・拝殿幣殿・中門・水屋が一括して国の重要文化財で、朱漆と黒漆に極彩色を施した社殿群が江戸前期の徳川の権勢を今に伝える。滝山寺に隣接する。
稲沢市の長光寺に建つ六角円堂、地蔵堂。露盤の銘から永正7年の建立とされ、中世にさかのぼる六角堂の唯一の遺構として貴重とされる。唐様の意匠が美しく、堂内には鎌倉時代の鉄造地蔵菩薩立像、通称汗かき地蔵を安置する。
知立神社の境内に西を向いて立つ三間多宝塔。永正6年の再建で境内最古の建物である。明治の神仏分離の際、相輪を外し屋根を改め「知立文庫」と称して取り壊しを免れた、神宮寺の遺構を伝える全国でも珍しい仏塔である。
愛知県岡崎市の山あいに佇む天恩寺の山門は、現存する薬医門としては日本最古とされる重要文化財です。室町後期に建てられた一間薬医門で、こけら葺の切妻屋根と丸柱、繊細な絵様繰形が禅宗様の規範と装飾性を併せ持つ稀少な遺構として知られています。足利将軍家ゆかりの古刹を訪ね、徳川家康公の伝説が残る境内とともにその風格を体感できます。
愛知県岡崎市片寄町に佇む天恩寺仏殿は、貞治元年(1362年)、足利義満が祖父尊氏の遺命を受けて創建したと伝わる臨済宗妙心寺派の名刹の本堂です。明治40年に国の重要文化財に指定され、檜皮葺の入母屋屋根と総丸柱、密な詰組、花頭窓、土間と鏡天井など、本格的な禅宗様建築の意匠を今に伝えます。長篠の戦いに向かう徳川家康が一泊した寺としても知られ、見返りの大スギや日本最古とされる山門も併せて拝観できる、知る人ぞ知る三河の禅刹です。
愛知県新城市の鳳来寺山に鎮座する東照宮は、徳川家康を祀り、日光・久能山と並ぶ三大東照宮の一社に数えられる。家康生誕の伝説にちなみ三代将軍家光が発願し、慶安4年(1651年)に完成した本殿・拝殿などが国の重要文化財に指定されている。
名古屋の油商から銀行業へ転じた東松家の町家。明治34年に増改築を重ね木造三階建てとなり、現在は犬山の明治村に移築公開。黒漆喰の塗屋造の外観と、三階までの吹抜けや数寄屋風の茶室を備えた内部の対比が見どころ。