愛知県の重 要 文 化 財
Important Cultural Property of 愛知県愛知県に所在する重要文化財。
明治35年、木曽三川分流工事で行き来を絶たれた木曽川と長良川を再び結ぶために築かれた煉瓦造の複閘式閘門。青木良三郎らが設計し、いまも現役で船を通す。我が国最初期の閘門として平成12年に重要文化財へ指定された。
愛知県岡崎市の大樹寺多宝塔は、天文4年(1535)に徳川家康の祖父・松平清康が建立した重要文化財。下層は方形、上層は円形で、和様の組物と檜皮葺の屋根をもつ。安政の大火を免れた境内最古の建築で、外観は無料で見学できる。
愛知県岡崎市の滝山寺三門は、三間一戸・入母屋造・こけら葺の中世の楼門。明治三十四年指定の重要文化財で、寺伝の文永四年と様式上の室町前期という二つの建立年代をもつ。下層三手先の組物や近世補作の木鼻が見どころ。
愛知県岡崎市の滝山寺本堂は、桁行五間・梁間五間、寄棟造檜皮葺の密教系本堂。寺伝では貞応元年の造営と伝わるが、様式から室町前期とされ、明治37年に重要文化財に指定された。秘仏の薬師如来を祀り、堂内では毎冬、鬼まつりの炎が舞う。
三代将軍徳川家光が家康ゆかりの岡崎に正保3年に建てた滝山東照宮。本殿・拝殿幣殿・中門・水屋が一括して国の重要文化財で、朱漆と黒漆に極彩色を施した社殿群が江戸前期の徳川の権勢を今に伝える。滝山寺に隣接する。
稲沢市の長光寺に建つ六角円堂、地蔵堂。露盤の銘から永正7年の建立とされ、中世にさかのぼる六角堂の唯一の遺構として貴重とされる。唐様の意匠が美しく、堂内には鎌倉時代の鉄造地蔵菩薩立像、通称汗かき地蔵を安置する。
知立神社の境内に西を向いて立つ三間多宝塔。永正6年の再建で境内最古の建物である。明治の神仏分離の際、相輪を外し屋根を改め「知立文庫」と称して取り壊しを免れた、神宮寺の遺構を伝える全国でも珍しい仏塔である。
愛知県津島市の津島神社楼門は、天正19年(1591)に豊臣秀吉が寄進した三間一戸楼門。均整のとれた桃山時代の建築美と、牛頭天王信仰の総本社の歴史を伝える国指定重要文化財です。
愛知県岡崎市の山あいに佇む天恩寺の山門は、現存する薬医門としては日本最古とされる重要文化財です。室町後期に建てられた一間薬医門で、こけら葺の切妻屋根と丸柱、繊細な絵様繰形が禅宗様の規範と装飾性を併せ持つ稀少な遺構として知られています。足利将軍家ゆかりの古刹を訪ね、徳川家康公の伝説が残る境内とともにその風格を体感できます。
愛知県岡崎市片寄町に佇む天恩寺仏殿は、貞治元年(1362年)、足利義満が祖父尊氏の遺命を受けて創建したと伝わる臨済宗妙心寺派の名刹の本堂です。明治40年に国の重要文化財に指定され、檜皮葺の入母屋屋根と総丸柱、密な詰組、花頭窓、土間と鏡天井など、本格的な禅宗様建築の意匠を今に伝えます。長篠の戦いに向かう徳川家康が一泊した寺としても知られ、見返りの大スギや日本最古とされる山門も併せて拝観できる、知る人ぞ知る三河の禅刹です。
愛知県新城市の鳳来寺山に鎮座する東照宮は、徳川家康を祀り、日光・久能山と並ぶ三大東照宮の一社に数えられる。家康生誕の伝説にちなみ三代将軍家光が発願し、慶安4年(1651年)に完成した本殿・拝殿などが国の重要文化財に指定されている。
名古屋の油商から銀行業へ転じた東松家の町家。明治34年に増改築を重ね木造三階建てとなり、現在は犬山の明治村に移築公開。黒漆喰の塗屋造の外観と、三階までの吹抜けや数寄屋風の茶室を備えた内部の対比が見どころ。
名古屋市内の神社建築で唯一、国の重要文化財に指定された富部神社本殿。慶長11年に松平忠吉が寄進した一間社流造の社殿で、向拝の象鼻木鼻や蟇股の彫刻に桃山時代の意匠を伝える。柵外から細部を間近に眺められる。
蟹江町須成の冨吉建速神社本殿は、室町後期の一間社流造・檜皮葺。隣の八劔社本殿とともに昭和二十八年に重要文化財に指定された。両社の祭礼は、ユネスコ無形文化遺産に登録された百日にわたる川祭り・須成祭として知られる。
豊橋市八町通の豊橋ハリストス正教会聖使徒福音者馬太聖堂は、大正二年(一九一三)竣工の木造ビザンチン様式の正教会聖堂。司祭建築家・河村伊蔵の設計と推測され、山下りんのイコンを蔵する。県内最古の正教会聖堂で、平成二十年に重要文化財に指定された。
愛知県半田市の旧中埜家住宅は、中埜半六家第10代が明治44年に別荘として建てた洋風住宅。名古屋高等工業学校教授の鈴木禎次の設計で、急勾配の天然スレート屋根と壁面に露出した木骨が特徴。昭和51年に重要文化財に指定された。
旧名古屋控訴院地方裁判所区裁判所庁舎は大正11年竣工の重要文化財。赤煉瓦と白花崗岩のネオ・バロック様式で、天秤を描いたステンドグラスの中央階段室と、創建時に復原した三階会議室が指定範囲。入館は無料です。
名古屋市庁舎は昭和8年竣工の重要文化財。設計競技で選ばれた平林金吾案をもとに建てられ、高さ53.5メートルの時計塔には鯱が載ります。小桜大理石の中央広間と円形議場が見どころで、共用部は平日無料で見学できます。
名古屋市東山植物園温室前館は昭和11年竣工の重要文化財。鉄骨架構の主要部を全て電弧熔接した我が国最初期の建築で、現存する日本最古の公共温室です。8年に及ぶ保存修理を経て、令和3年に開園当初の姿で再公開されました。
名古屋城で重要文化財に指定されているのは、表二の門と三つの隅櫓の四棟だけです。西南隅櫓の菊紋と東南隅櫓の葵紋の違い、清洲櫓の伝承、千鳥破風と石落としの見どころ、観覧料と特別公開の情報をあわせてまとめました。