全国の史跡名勝天然記念物
全国の史跡名勝天然記念物を一覧で検索できます。都道府県、時代、カテゴリーで絞り込み、詳しい解説を読み、地図や旅行のヒントで訪問計画を立てましょう。
山梨県富士河口湖町の青木ヶ原樹海に佇む龍宮洞穴は、貞観大噴火の溶岩流が生んだ全長約60メートルの溶岩洞窟です。1929年に国の天然記念物に指定され、水の神・豊玉姫命を祀る富士講八海巡りの霊場として、今も静かに信仰を集めています。
滋賀県大津市・三井寺の境内に広がる国指定名勝・史跡「光浄院庭園」。慶長6年(1601)頃に作庭された池泉観賞式庭園で、池の水際が国宝・光浄院客殿の広縁にまで迫る稀有な構成が特色。亀島と石橋、夜泊石、山畔の枯滝石組など桃山期の作庭技法が凝縮されています。事前予約による特別拝観でのみ訪れることができる、海外の方にぜひ知っていただきたい隠れた名園です。
滋賀県愛荘町の金剛輪寺明壽院庭園は、桃山時代・江戸初期・江戸中期の三庭が連なる国指定名勝。湖東三山の一つとして紅葉の名所でもあり、国宝本堂や重要文化財とともに、近江路随一と称される池泉回遊式庭園の魅力をご紹介します。
滋賀県甲賀市信楽町に残る紫香楽宮跡は、奈良時代に聖武天皇が造営した離宮・首都の遺跡群です。奈良の大仏が最初に構想された地として知られ、335個の礎石群や万葉集歌木簡など貴重な遺構・遺物が残る国指定史跡。信楽焼の里とあわせて訪れたい、天平文化の息吹を伝える歴史散策スポットです。
滋賀県長浜市の大通寺にある国指定名勝「含山軒庭園」と「蘭亭庭園」をご紹介。伊吹山を借景にした枯山水庭園と、円山応挙の襖絵に由来する蘭亭の池泉庭園。狩野山楽・山雪の障壁画とともに、桃山文化の粋を今に伝える長浜御坊の見どころをご案内します。
滋賀県大津市、琵琶湖南岸の丘陵に築かれた全長122メートルの前方後円墳。4世紀末から5世紀初頭の築造と推定され、墳丘には葺石と埴輪を備える。南方には円墳の小茶臼山古墳があり、両者で1921年に国の史跡に指定された。
令和2年に国史跡となった永原御殿跡(野洲市)と伊庭御殿跡(東近江市)は、徳川家康・秀忠・家光が上洛の際に用いた将軍専用の宿泊・休憩施設の跡。土塁と堀、石垣が残り、中井家の指図と一致する建物跡が発掘で確認されている。
滋賀県湖南市の菩提寺山東麓に立つ、高さ約4.48メートルの花崗岩製多宝塔。塔身に刻まれた銘文から仁治二年(1241年)の造立とわかる。三体の地蔵石仏や閻魔像とともに、廃絶した少菩提寺の境内が国の史跡に指定されている。
滋賀県東近江市の百済寺境内は、平成20年に国史跡へ指定された天台寺院の旧境内。元亀4年に織田信長の焼き討ちで全山が焼け、いまも旧参道沿いに約二百の坊跡と石垣が残る。湖東三山の一つで紅葉の名所としても名高い。
滋賀県大津市坂本、比叡山東麓に約40万平方メートルの境内が広がる日吉大社。全国約3800社の総本宮で、国宝の東西本宮本殿、日本最古級の石橋「日吉三橋」、神猿信仰など、神仏習合の歴史を残す見どころが点在する。1973年に国の史跡に指定された。
滋賀県米原市の福田寺にある国指定名勝。書院の南面から西へめぐる枯山水庭園で、築山には力強い立石を据えた枯滝石組を構える。庭を望む書院は浅井長政の小谷城から移されたと伝わり、江戸初期の様式と意匠をよく残している。
大津市にある南滋賀町廃寺跡は、近江大津宮の北に建てられた古代寺院の跡。記録に名を残さない逸名の寺で、川原寺式の伽藍配置や高さ約30メートルと推定される塔の心礎、固有の「サソリ文瓦」が出土したことで知られる国指定史跡。
滋賀県東近江市の八幡神社に立つ国の天然記念物。ハナノキとして日本最西端に育ち、聖徳太子が箸を刺したという伝承で知られる。空洞化した主幹は2010年に倒壊したが、木はなお4月に紅色の花を咲かせ、村の御神木として今も敬われている。
滋賀県米原市醒井、中山道醒ヶ井宿の了徳寺境内に立つオハツキイチョウ。葉のふちに銀杏が実る珍しい変種で、昭和4年に国の天然記念物へ指定された。樹高約20メートル、推定樹齢約165年。先祖返りとも考えられる不思議な木を訪ねる。
志布志市夏井海岸の火砕流堆積物は、平成24年(2012年)に国の天然記念物に指定された貴重な地質遺産です。鹿児島県志布志市の海岸線約1kmにわたり、約2〜3万年前に姶良カルデラから噴出した入戸火砕流の堆積物が、高さ約50mの海食崖として垂直に露出しています。シラス台地を構成するこの堆積物の断面と、溶結部が削り残されてできた小島や岬がつくるリアス的景観は、南九州の火山史を物語る屋外の地学博物館です。
鹿児島県志布志市の安楽川と前川に生育するカワゴケソウ科植物の生育地。アジア最北限の分布地として2010年に国の天然記念物に指定された希少な自然遺産です。急流の岩盤に固着し、苔のように見える顕花植物の不思議な姿と、属を異にする2種が共生する世界的にも稀な生態系をご紹介します。
鹿児島県知名町・沖永良部島の国指定史跡「住吉貝塚」。縄文時代後期から弥生時代初頭にかけての集落遺跡で、琉球石灰岩を用いた独自の住居跡やジュゴン・ヤコウガイの装身具など、琉球列島中部文化圏の生活と交流を伝える貴重な遺跡をご紹介します。
鹿児島県種子島の立切遺跡・横峯遺跡は、約3万5千年前の後期旧石器時代の集落跡。国内最古とされる落とし穴遺構や石蒸し調理跡が発見され、日本の旧石器時代観を塗り替えた国指定史跡です。
鹿児島県種子島の東岸、中種子町・阿嶽川と西之表市・国上湊川に成立する国指定天然記念物のマングローブ林。アジアにおけるマングローブ自然分布の北限を示す貴重な森林で、メヒルギ1種のみが生育します。寒風に耐える独特の低い樹形の阿嶽川、樹高10メートルを超える国内最大級の高木が並ぶ国上湊川という、対照的な二つの林を一括して保存している点に大きな価値があります。
鹿児島県湧水町、栗野岳の中腹に広がる「ヒガンザクラ自生南限地」は、エドヒガン(通称ヒガンザクラ)が自然のままに生育する日本最南の地です。1923年(大正12年)に国の天然記念物に指定され、約60ヘクタールにわたる山林に淡い紅色と白色の花が3月末から4月初めにかけて咲き誇ります。植物地理学上重要なこの地で、日本の桜文化の源流ともいえる野生のエドヒガンの姿に出会えます。