茨城県の史跡名勝天然記念物
茨城県 · 史跡名勝天然記念物
茨城県美浦村の霞ヶ浦南岸に位置する陸平貝塚は、縄文時代早期から後期にかけて約3,500年間にわたり形成された日本屈指の規模を誇る貝塚遺跡です。1879年に日本人として初めての発掘調査が行われた「日本考古学の原点」として、1998年に国の史跡に指定されました。復元竪穴住居や貝層断面の展示、縄文土器づくり体験など、古代のロマンを体感できるスポットです。
茨城県ひたちなか市中根、凝灰岩の崖面に500基以上が穿たれた東日本最大級の横穴墓群。7世紀前葉に造営が始まり、9世紀前葉まで追葬で使われ続けた。彩色壁画で名高い虎塚古墳と一体の遺跡景観をなし、2024年に国の史跡に指定された。
茨城県筑西市の関城跡は、南北朝動乱期に北畠親房が籠城し『神皇正統記』を完成させた国指定史跡。1343年、高師冬の大軍に二年の攻防の末落城した古戦場で、現在も土塁・空堀・全国でも珍しい坑道戦の遺構が残る。
水戸市にある常磐公園は、現在「偕楽園」と呼ばれる日本三名園のひとつ。徳川斉昭が天保13年(1842)に開園し、大正11年に史跡名勝に指定された。孟宗竹林の陰、梅林の陽が織りなす陰陽の構成と、自ら設計した好文亭が見どころ。
茨城県筑西市と桜川市にまたがる新治廃寺跡は、奈良時代に常陸国新治郡で建立された古代寺院の遺跡。金堂を中心に東西に塔が並ぶ独特の伽藍配置で知られ、瓦を焼いた上野原瓦窯跡も合わせて昭和17年に国史跡に指定された。
水戸藩二代藩主・徳川光圀が、家督を譲った翌年から没するまでの九年余りを過ごした隠居所。茅葺き平屋の御殿と、白蓮池・紅蓮池が広がる主庭は元禄期の風致を保ち、平成二十八年に国の史跡および名勝に二重指定された。
霞ヶ浦南西岸、稲敷市飯出の低地に広がる縄文後期から晩期前半の貝塚・集落跡。1962年、近藤義郎が出土した薄手無文の土器から縄文時代の製塩を立証した「製塩土器の原点」として知られる国指定史跡。土偶や貝輪も多量に出土している。
茨城県桜川市の国指定史跡。坂東平氏の流れを汲む真壁氏が承安2年(1172)から寛永5年(1628)まで居城とした中世平城で、本丸を囲む四重の堀と「折」を多用した戦国期の縄張、12.5haの広大な遺構が良好に残る。
茨城県水戸市元吉田町にある吉田古墳は、日本で唯一、八角形の墳丘内部に線刻壁画を有する古墳です。古墳時代終末期(7世紀中葉)に築造され、横穴式石室の奥壁には靫・刀子・鉾などの武具が線刻で描かれています。大正11年(1922年)に国の史跡に指定された、装飾古墳研究上の貴重な遺跡です。