茨城県の重 要 文 化 財
Important Cultural Property of 茨城県茨城県に所在する重要文化財。
茨城県下妻市の大宝八幡宮の本殿。天正5年(1577年)に下妻城主多賀谷下総守尊経が建てた三間社流造で、太い柱と高い建ち上がりに小柄で複雑な組物を組み合わせる桃山時代初期の地方の遺構。明治39年に重要文化財に指定。
もと茨城県金砂郷村にあった曲屋形式の茅葺農家で、昭和50年に古河公方公園の民家園へ移築。18世紀前半の建立と推測され、県内で知られる曲屋では最も古いとされる。昭和43年に重要文化財に指定され、民家園で公開されている。
内外大神宮は茨城県筑西市小栗にある神社で、中世に伊勢神宮領の小栗御厨であった由緒から神明造を採る。延宝7年(1679年)の内宮本殿・外宮本殿と天正2年(1574年)の御遷殿の3棟が重要文化財で、神明造の本殿を並べる古例とされる。
中崎家住宅は茨城県水戸市鯉渕町にある寄棟造・茅葺の民家で、家伝に元禄元年の建立と伝わり、昭和43年に重要文化財に指定された。調査でもとは別棟造だったと判明。敷地は鯉淵城跡にあたり、個人所有のため見学は要相談。
八幡宮本殿は茨城県水戸市八幡町の八幡宮にある慶長3年(1598年)の本殿で、重要文化財。桁行三間・梁間二間の一重の入母屋造・こけら葺で、正面に一間通りの庇を付ける。昭和29年(1954年)に重要文化財に指定された。
茨城県笠間市の塙家住宅は、土間と床上を別棟に建てた分棟型の民家2棟。両棟が同時期の遺例は関東で唯一とされ、昭和51年に重要文化財に指定された。割元名主を務めた家の住まいで、二棟の谷には大樋が架けられていた。
茨城県稲敷市柴崎の平井家住宅は、元禄頃にさかのぼる茅葺の変形広間型民家。昭和51年に重要文化財に指定され、平成13年から15年の解体修復を経て、電話予約により内部を見学できる。桁行20.2メートルの直屋。
水戸市栗崎町の天台宗寺院、佛性寺の本堂は県内に類例のない八角円堂。梁の墨書で天正13年(1585年)の建立と判明し、彫物に室町の地方色を残す。震災後の修理で創建時の南向きに戻り、屋根は茅葺となった。重要文化財。
水戸市元吉田町の天台宗寺院、薬王院の本堂。大永7年の焼失後、享禄2年(1529年)に再建された桁行7間、梁間5間の大きな入母屋造の堂で、地方色の濃い室町建築を伝える。徳川光圀による修理も経た。国の重要文化財。
茨城県神栖市奥野谷の山本家住宅は、神之池畔で名主と地引網漁の網元を務めた旧家の茅葺の曲屋。18世紀前半の建築とみられ、良質で改造が少なく、漁家の重要文化財として全国でも数少ない。内部は予約制、開放デーあり。
茨城県稲敷市の横利根閘門は、大正10年に完成した煉瓦造の複閘式閘門。国内最後の煉瓦・石造閘門として平成12年に重要文化財に指定され、今も釣り船やプレジャーボートが通航する。両岸はふれあい公園として常時開放。
茨城県龍ケ崎市の天台宗寺院・来迎院の境内に建つ室町後期の多宝塔。相輪の銘に弘治2年と江戸崎城主土岐治英の名が残り、地元の前嶋大工が普請に関わった。下層は方三間、上層は円形で四手先組とする。平成18年に重要文化財。
竜禅寺三仏堂は茨城県取手市米ノ井にある永禄12年(1569年)以前の茅葺の仏堂で、重要文化財。両側面と背面にもこしを付けた三間堂で、禅宗様に和様を加えた地方色の濃い様式をとり、釈迦・弥陀・弥勒の三尊を祀る。
楞厳寺山門は茨城県笠間市片庭にある室町時代中期の四脚門で、重要文化財。切妻造・茅葺の屋根を載せ、笠間氏の菩提寺である臨済宗妙心寺派の楞厳寺に建つ。指定は大正6年(1917年)の旧法による指定にさかのぼる。
茨城県鉾田市の山あいに佇む臨済宗の古刹・福泉寺に伝わる、鎌倉時代末期の木造釈迦如来立像。檜の素地仕上げと縄目状の螺髪、同心円状の衣文が異国情緒を漂わせる、清凉寺式釈迦如来の代表作です。大正5年に重要文化財に指定され、毎年4月8日に一般開帳されます。
茨城県つくばみらい市の板橋不動尊(清安山願成寺不動院)に伝わる国指定重要文化財「木造不動明王及二童子立像」。平安時代後期に檜材で彫られた三尊像は、瀟洒で気品ある作風が高く評価され、関東屈指の名刹を象徴する宝として今も人々の信仰を集めています。
茨城県鉾田市の無量寿寺に伝わる「紙本著色拾遺古徳伝〈(残闕)〉」は、本願寺第三世覚如が編んだ法然上人の絵巻物。慶長十三年の火災を経て一巻に仕立て直された残闕で、大正六年に重要文化財に指定された鎌倉期の貴重な大和絵作品です。
茨城県那珂市の上宮寺に伝わる国指定重要文化財「紙本著色聖徳太子絵伝」。鎌倉時代に大和絵の伝統で描かれた縦37.8cm、長さ739.4cmの絵巻で、聖徳太子の生涯を詞書1段と絵14段で表します。石山合戦の戦功により本願寺の顕如から第十三代明俊へ下賜された名宝の魅力と歴史をご紹介いたします。
茨城県坂東市みむらの真宗大谷派・妙安寺に伝わる国指定重要文化財「絹本著色聖徳太子絵伝」四幅。鎌倉時代に浄土真宗東国教団の布教を目的として制作された掛幅形式の代表例で、聖徳太子の生涯約七十場面を緻密に描き出します。親鸞聖人の高弟・成然が開いた古刹の歴史と、東国における太子信仰の広がりを今に伝える名宝の魅力を、見どころ、拝観情報、Q&A、周辺情報とともに詳しくご紹介します。