京都府の国 宝
National Treasures of 京都府京都府に所在する国宝。
東京都千代田区にある藤原定家自筆の写本1帖で、錯簡が写本・版本のすべてに踏襲されていたことから、唯一の祖本であることが判明した。波に月蒔絵冊子箱が附指定である。令和5年(2023年)に国宝へ指定された。
東京都千代田区にある唐代の書1幅で、王羲之の書簡を双鉤塡墨の技法で写した模本である。真筆は現存しておらず、同種の模本は日本・中国・米国に計九点しかない。令和5年(2023年)に国宝へ指定された1幅である。
東京国立博物館にある鎌倉時代の太刀1口で、生ぶ茎に「久国」の二字銘が残っている。寸法は尺貫法で記録されており、中務正宗のメートル法とは単位系が違っている。昭和26年(1951年)に国宝へと指定された。
東京国立博物館にある平安時代の太刀1口で、生ぶ茎に「正恒」の銘が残っている。ただし同名の刀工が備前に複数いたため、姿や銘振りなどから判断されている。昭和27年(1952年)に国宝へと指定された1口である。
東京都千代田区にある平安時代の書跡2巻で、藍色の雲形が入った雲紙に書かれている。作者欄は伝藤原行成とするが、解説のほうは筆者を源兼行と推定している。令和6年(2024年)に国宝へ指定された2巻である。
奈良市にある平安時代の八稜鏡1面で、径15.1センチメートル、縁厚1.2センチメートル。表に九体の仏像を毛彫りし、裏には花鳥の文様を刻む。昭和28年に重要文化財、昭和29年(1954年)に国宝へ指定された。
奈良県橿原市にある古墳時代の考古資料で、員数は一括とされている。古墳の位置は住所ではなく、法隆寺の西約350メートルと記されている。昭和63年に重要文化財、平成16年(2004年)に国宝へ指定された。
福岡県前原市にある弥生時代の考古資料で、員数は一括とされている。主体部からの出土品を本体とし、周溝や土坑からの出土品のほうを附とする。平成18年(2006年)に国宝へと指定された、一括の考古資料である。
京都国立博物館にある平安時代の仏画12幅で、所有は独立行政法人国立文化財機構である。奈良国立博物館にも同名・同員数・同所有者の12幅があり、時代と所蔵館で分けるほかない。昭和27年に国宝へ指定された。
宮城県多賀城市の多賀城碑は、神亀元年の多賀城創建と天平宝字6年の修造を刻む奈良時代の碑。芭蕉も訪れた壺碑として知られ、明治以来の偽作説は発掘調査で退けられた。令和6年(2024年)に国宝に指定された。
大報恩寺本堂(千本釈迦堂)は、京都市上京区の大報恩寺にある鎌倉時代前期の本堂で、昭和27年に国宝に指定された。安貞元年(1227年)の建立で、京都市街に残る最古の建築である。
東京・皇居三の丸尚蔵館が所蔵する国宝「屏風土代〈小野道風筆〉」。延長六年(九二八年)、醍醐天皇の勅命により和様の書の祖・小野道風が大江朝綱の漢詩を屏風用に清書した下書きの巻物です。千年を超える真筆の魅力、指定の理由、見どころ、訪問情報を詳しく解説します。
京都国立博物館が所蔵する国宝「絹本著色釈迦金棺出現図」は、入滅した釈迦が母・摩耶夫人のため金棺から身を起こし説法する場面を描く平安後期の大幅。この再生説法を独立した大画面に構成した唯一の遺例として知られる。
京都国立博物館所蔵の国宝・山水屏風は、平安時代の屏風絵として現存する唯一の遺品。東寺に伝来し真言密教の伝法灌頂で用いられた11世紀の唐絵で、草堂の老翁を唐の詩人白楽天とする説が知られる。各扇縦146.4cmの六曲一隻。
京都国立博物館が所蔵する、三筆の一人空海が九世紀に記した自筆の草稿本。義浄訳『金剛般若経』の経題を顕略・深秘の二観点から読み解いた六十三行で、抹消や行間への書き入れが筆を運ぶ瞬間そのものを残す。昭和27年指定の国宝。
京都国立博物館蔵の国宝、新撰類林抄巻第四残巻。李白や王維ら唐代詩人21人の詩40首を、9世紀の日本で唐様の草書282行に書写した全長558センチの巻物です。中国で失われた詩集の姿と平安初期の書の到達点を併せて紹介します。
俵屋宗達による水墨画の最高傑作〈蓮池水禽図〉。京都国立博物館所蔵の国宝で、江戸時代初期に描かれた紙本墨画の掛幅です。二茎の蓮と二羽のかいつぶりを墨のみで描き分け、動と静、盛りと衰えを静謐な詩情のうちに表現した名品の魅力、国宝指定の理由、見どころ、周辺情報までをわかりやすくご紹介します。
雪舟八十代の筆と推定される国宝・天橋立図。二十余枚の紙を継いだ下絵に、実在しない高所から見た丹後の景観が広がる。智恩寺多宝塔が示す制作年代、朱の転写が明かす制作の裏側、そして現地天橋立の歩き方までを紹介する。
海部氏系図は、丹後宮津の籠神社の宮司家である海部氏に伝来した平安時代の系図で、昭和51年に国宝に指定された。9世紀後半の書写で竪系図の古態をよく残し、古代地方豪族の変遷を伝える。
鎌倉時代の歌聖・藤原定家が自ら筆を執った源氏物語の注釈書「奥入」は、国宝に指定される貴重な文化財です。成立の背景、文学史上の価値、定家の古典保存への情熱について詳しく解説します。